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第八章「いともたやすく行われる、えげつない行為」



吉良吉影は言った。

思い込むという事は、何よりも恐ろしい事だ

自分の能力や才能を優れたものと
過信している時はさらに始末が悪い

まさにその通りである。



歯医者だか衛生士だか知らないが


当時の彼女には (今もだろうが)
人間として大事なものが大幅に欠落していた。





レストランに行けば歳上の店員に命令口調、
神社にいけば「自分が神だ」と言い出す始末。


DIOもドン引きするレベルのクズ野郎である。



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「店員さんには敬語使ったほうがいいよ。
 というか、使ってくれ。俺が恥ずかしい。
 できないなら別れよう。」


「同棲したい!浜松いく!」と
メンヘラちゃんが騒ぎ出す前の話である。


当時の僕は、
敬語が使えない彼女に嫌気がさしていた。


「は?敬語使わないのと別れるのは
 関係なくない?意味わかんないんだけど!」



彼女は部屋のベランダから身を乗り出し
声高らかに、そして、謎に自慢げに叫び出した。

「私、ここから飛び降りて死ぬから!!」

こいつ、病気なのか?
そもそも、ここは2階だぞ?
肉の芽でも埋められたのか、、?

完全にイカれちまってる……


当時の僕は、不安と疑念でいっぱいだった。


メンヘラっつーのは
なんだか、頭わるくないかあ??

メンヘラの歯医者は、頭わるい!!!!!

本当だからな!!!!!
本当のこと言ってなにが悪いんだこのバカ!!



いや、確かに。
電車で騒ぎたくなる気持ちもよく分かる。


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僕は、過去に一度だけ酔っ払った勢いで

「飛んで死ねから!!!!」の例のくだりに



「早く飛べよ、
 一人でダチョウ倶楽部でもやってんのか?
 おい、つまんねーぞ」

と煽ってしまい


本人は飛ばずに
代わりに、僕に花瓶が飛んできたことがある。



軽く死にかけた。


メンヘラの前では
お酒の飲み過ぎにはくれぐれも注意が必要である


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とうおるるるるるるるる
とうおるるるるるるるる ……

その電話は、
僕の人生の歯車を狂わせることとなった。


「もしもし?なに?なんか用?」

「浜松の病院に行くことが決まったの」
「ママにも報告したから挨拶に来て欲しいの」
「パパもくるみたい、いつこれる?」


…は?


僕は理解ができなかった。
どう考えても、今は別れているはずだ。
おかしい、、これもスタンド攻撃か、、、?


「〇〇君に浜松に呼ばれたから
 浜松にいく!ってママとパパに言ったの!」


呼んだ覚えはない。
いや、むしろ来るな。
困る。非常に困る。



……う、、うう、、う~ううう、、、
あんまりだあああああああああああ、、、、
HEEEEYYYY 
ああァァァんまりだァァアアア〜〜〜〜〜
あんまりだぁぁぁぁぁぁ〜〜〜…



激昂を抑えようと
泣きわめいて頭を冷静にしようとするも

全く効果はなかった



いともたやすく行われるえげつない行為、?

ま、まさか!!!!!


これは、ヤツのスタンド能力!!!!!

Dirty Deeds Done Dirt Cheap!!!!!


スタンド能力は1人…1つのはず…

やはりこのイかれた世界線に
荒木先生はいないのか、、


僕はもう限界であった。



どうしてこんなえげつない事が
容易にできるのか。。


心のノートとか義務教育で使わなかったのか?
どう考えても、道徳1の人間の行動である。
神父さんもびっくりだ。


あのとき、、確かに別れたよな?
別れたいに、分かったで返したよな?



あの瞬間だけ、時が飛ばされたのか?
それとも3つまでしか記憶ができないのか?



ありとあらゆるスタンド能力が
僕のなかで浮かんでくる




だが、やがて僕は、考えるのをやめた。






もう一度、ちゃんとふろう。


バカにも分かるように、ちゃんと説明しよう。


「我が心と行動に一点の曇りなし!!!
  全てが正義だ!!!!!」


とか言ってやがる


こいつ、さては、、薬中か?



to be continued...




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