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アジア日記#17【時間も人も動物も、すべてがゆったりと。】


ルアンパバーンの手付かずの自然。

混沌とした、東南アジアのみなぎるパワーとは真逆の、怖いぐらいに静かな街。

ゆったりと、しかし気付けば
「あ、もうこんな時間!」
そうわたしを惑わす時間の流れ。

わたしは大金持ちかと思うくらい、ゼロの多い紙幣たち。

この国はわたしの知る東南アジアとは全く違い、着いてすぐは、いい意味で慣れるのに少し時間が必要だった。


ルアンパバーンの地に散りばめられたプルメリアの花たち。優しいピンクも明るい黄色もあってすごく美しい...


名前は分からないけど、あちらこちらを赤く彩る美しい木々。

自然だけじゃない。
街並みもノスタルジックで、すごくかわいい。 どこか懐かしさを感じる。

街を歩くだけでウキウキのルアンパバーン 。

少し歩いては止まって、また歩いては止まって。

全然前に進まないわたしの歩幅が、この街のトキメキ指数の高さを示してる。

今思えばこの街に来てから、歩くスピードがゆったりとしていたような気も。

忙しく働くわたしの脳も、大自然を目の前に、ふっと力を緩めた。

猫だってすごくまったり。うん、基本的にまったりとしてる動物なのは分かるんだけど、エスクトラでゆるい。

昼食を食べるわたしの隣にふらっと現れて、ゆるーくご飯をせがむ。

人も動物も環境でこんなにも変わる生き物なんだから、面白いよなぁ。


ルアンパバーンの手付かずの自然に何度ため息が出たことか。

でもなにより
「ゆったり、まったりと。」


それがこの土地の一番の良さなのかもなぁ。




た す く。


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