この名前をつけてもらってから22年が経った。

私の名前は、「目をキラキラ輝かせて生きて欲しい」という両親の願いからつけられたものらしい。

好きなバンドのことを考えている時、ライブを見ている時くらいは目を輝かせられているのかなと思う。ただこの1年、目が死んでいたとかキマった目をしているとか言われることが多すぎたのでもう少し名前の通りに生きたいと思う。

母は「のぞみ」という名前をつけたかったそうだ。けれど父が「濁音は日本古来の音じゃないから濁音がない名前がいい」と言ってボツになったらしい。国語の教員らしすぎる。日本語学の授業でおんなじ話を聞いた気がするな。

そして私の名前がひらがな表記なのも、父が「ひらがなは平安時代女の人が使う文字だったから女の子が産まれたらひらがなの名前にしよう」と言っていたかららしい。それを聞いてから(つまり小2から)私も子どもが産まれたら女の子だったらひらがなの名前をつけたいなとずっと思っている。

このふたつの国語科っぽい理由、私っぽくて好きだなと思う。私っぽいというか、名前が先についたんだから私が名前っぽく育ったというべきなのか。当時の父に、超日本語学的考えに基づいて名前をつけられた女の子は22年後、特別支援を学んでいるのに日本語学の考えをたくさん取り入れた卒論を書くし中高国語の免許を取るし日本語大好き人間になっていますよと教えてあげたくなる。

男の子だったら樹(たつる)になる予定だったらしい。全然想像がつかないな。

私の名前、ひらがなだから読み間違えられることは絶対にないし高校生の頃ベトナムのお友達に「名前はどんな意味なの？」と聞かれても英語ですぐ答えられるような由来だしかなり気に入っている。まあ何より私の名前の4/7は志村正彦なのでそこも含めて気に入っている。もし結婚したら変わっちゃうけど。

22歳、目をキラキラ輝かせて生きれるような1年にしたいな

(ちなみにこのnoteのアカウントの名前は「phrase plus」という適当な2語を組みあわせてくれるアプリで出てきた中から気に入ったものを選んだだけなので特に意味はありません！！みんなどこでこの変な名前の人が私だって気づいたんだろう)