五十嵐逸恵 

鍼灸マッサージ師。旅と食べることがだいすき。陽気な人見知り。 セルフケア講座や出張治…

五十嵐逸恵 

鍼灸マッサージ師。旅と食べることがだいすき。陽気な人見知り。 セルフケア講座や出張治療はこちらに。 https://yurutsubo.yokohama/

最近の記事

花粉症は耳鼻科のお仕事

「医学の日進月歩は、侮っちゃいけない」 そう思った。 数ヶ月前から外耳炎のような症状が出たり引っ込んだり。 今年は例年より花粉症も早めに出ているので、我が子が通っている耳鼻科に私もかかってみた。 衝撃を受けたので、ちょっとここで書いてみたい。 花粉症はそれこそ上の子を産むくらいに発症した。 毎シーズンお決まりのパターンがあって、4月ごろには副鼻腔炎か中耳炎にまで悪化していた。 一番ひどかったのは、下の子を妊娠した時。つわりと花粉症で、体力が削がれる中、副鼻腔炎に薬

    • それでも摂食障害は母子関係の問題と思っていた

      「磯野さんの読書会?参加するっきゃないでしょ」 『なぜふつうに食べられないのか』の読書会が終了した。 磯野真穂さんが著書の読書会はこの本で3冊目。著者ご自身が開催した『ダイエット幻想』の読書会が終了した後、他の参加者が開いてくれた自主読書会で2冊を語り合った。 磯野さんを知ったのは、2020年。医療情報や科学情報を手探りで探していたとき、医療を違う側面から見ておられる磯野さんのことを知った。そして『なぜふつうに食べられないのか』は磯野さんの本で一番最初に買った本だった。

      • 「いや、人が知りたいのはそれじゃない」。読み手の心理を掴んだ発信に欠かせない準備を聞こう。

        第2回スナック五十嵐開催 noteは書きたいことを遠慮せずに書く場所として確保していましたが、他に適切な置き場所がないので、こちらで書きます。 あはき師(あんま指圧マッサージ・はり・きゅう)の資格者とあはき師を目指す方が、集う場所スナック五十嵐。2回目を開催します。 私はお酒が得意ではないので、スナックは駄菓子屋の方をイメージしています。そんなことはどうでもいい。 他の人ってどうしているのだろう?と抱えがちな悩みを、誰もが抱えている悩みとして共有する場所を作ろうと思っ

        • 性について語ることは、女性にとって簡単であってはならない。ブームであってもいけない。

          いつの時代だって社会は激動の時代で、話題は常に移りゆく。 ブームという言葉がとても不適切だと思うけど、今の性教育ってブームなのかもな。と思う。 性教育はとても大切だ。 だけど情報が増えれば増えるほど、賛同できるものもあれば、ん?と思うものもある。 性の社会的認知はこの数年でめざましく変わってきた。情報はいつだって「最初から望ましい形」は形成されなくて、時間をかけてやがて「だいたいこの辺が適切な範囲」が作られていく。性発信は今、試行錯誤期だ。と、私は理解している。 大切

        花粉症は耳鼻科のお仕事

        • それでも摂食障害は母子関係の問題と思っていた

        • 「いや、人が知りたいのはそれじゃない」。読み手の心理を掴んだ発信に欠かせない準備を聞こう。

        • 性について語ることは、女性にとって簡単であってはならない。ブームであってもいけない。

          カーテンと心とがつながっている

          朝、自分の作業スペースのカーテンを開けながら、ふと「今日はいい感じ」と言葉にした。 考えてみたらカーテンを開けたくない時と、開けたい時があって、私の中では結構決定的に違う気がする。 カーテン付近の散らかり具合とか、カーテン越しに外から見える位置(と言っても基本はレースカーテンで見えないのだけど)の散らかり具合を見て、私は調子を判断しているのだろう。 カーテンと心は私の中で繋がっている。 外の世界とのつながりを堂々と持てるか、卑屈になるかの違いとして。 灯りも同じ。

          カーテンと心とがつながっている

          明日死ぬとして、伝える言葉は何ならいいのだろう

          仕事関連で出会う人たちから「そんなにほめられたことがないから嬉しい」と言われる。わりとしょっちゅう。 ほめている自覚はある。でもそれは「ほめる」なのだろうか。 『ほめて育てよう』 『ほめて育てるのは良くない』 育児や人材育成の場ではほめることの是非が展開されていて、でも読めば読むほどそれは私のほめると同じなのか?といつも戸惑う。 私は相手の持つ素晴らしさを伝えることに躊躇しない。 いい悪いではなく、後悔したくないから。 後悔したくないのは私であって、相手の都合はお構

          明日死ぬとして、伝える言葉は何ならいいのだろう

          愛を伝える手段は言葉だけではない

          コミュニケーション力が以前にも増して必要なスキルとされている。 伝える、聞く、話す、書く。 全て文字を介するそれらは、言語化が苦手な人からすると、かなり不利じゃないだろうか。 多様性と言いながら、言語能力には一定のスキルが求められるのなんて、なんか不公平な世の中だよな、と思う。そもそも赤ちゃんの時は一切求められていないそれを、学習で獲得するにしても能力は個人差があるはずなのに。 私の父方の祖父は私が生まれた時民宿を開いていた。 小豆島が見える海岸沿いの民宿は海の家や食堂も

          愛を伝える手段は言葉だけではない

          子どもを愛せないと泣くお母さん達

          いつからか、鍼灸マッサージ師なのに子育ての悩みを聞く時間が増えた。 というか、鍼灸マッサージは手は動くけど、口は暇。受けている人は寝るかぼおっとするか、しゃべるか。だから、2人で話す時間が増えるのは自然なことどし、お母さんなら子育てがメインの話題になるのも当たり前。 そんなわたしが知っているお母さんの秘密がある。 母親の子どもへの愛情は、枯渇する。 少なくとも自覚している「母親としての愛」は、心身が疲弊すると減退する。 「子どもを可愛いと思えない」 「早く1人になりた

          子どもを愛せないと泣くお母さん達

          鍼灸マッサージ関連の性トラブル報道を受けて思うこと

          【業界の中から声をあげる】 鍼灸マッサージ関連の性トラブルが昨日は続けてニュースになりました。 これね。。 「え?なぜそこをさわるの??」という経験は私も何度もあります。 「こんなことをされたんだけど」と相談されたことも。 でも正直な話、施術側になると忘れてしまいがち。日常行為で当たり前のことだから。 【なぜ必要か】【安心して受けられるか】 受ける側からすると、鍼灸マッサージが効く、効かない以前に「怖くないか」ってめっちゃ大事だと思うのに。 行う側と受ける側の

          鍼灸マッサージ関連の性トラブル報道を受けて思うこと

          食事指導をした私が、逆子が改善しない患者に伝えた本音

          食べることが大好きです。 そして記憶も食べ物と関係するものばかり。 おばあちゃんがなくなったときは、フェリーでもらった干しブドウ。 おじいちゃんの民宿では、タイのおさしみをもっと食べたかった。 フランスに行っても蝸牛を食べたことがメインで、6年前のドイツ旅行はフランクフルト空港で食べたウサギが本当においしかったです。 食事は血となり肉となる以上に自分を作るツール。さらに言うと、「からだに悪いから〇〇はダメ」「病気を治したければ××」と言われても、従えなかった時は罪悪感し

          食事指導をした私が、逆子が改善しない患者に伝えた本音

          エイン恐怖は親からの刷り込みだった。アクティブバースへの憧れを振り返る

          妊活をサポートする鍼灸マッサージ師あるあるだろうが、「どこで産むか」を悩む人は多い。 どこで産むかは、質としての話で、自宅出産や助産院、病院などの場所だけでなく、産み方の問題でもある。 自然分娩か帝王切開か、和痛か無痛か。などなど。 私が第一子を産む時、相当悩んだ。 悩んだのは「会陰切開」をしたくなかったからだ。そしてそれは母の影響だった。 母が私を産んだ時、会陰切開の影響から尿漏れに悩んだそうで、小さいころから「会陰切開は怖い、やめた方がいい」と刷り込まれた気がす

          エイン恐怖は親からの刷り込みだった。アクティブバースへの憧れを振り返る

          タダの情報は怖いぞぉ

          「◯◯について無料で知りたい人いますか?いたらフォロー&リツイートしてください」 いやぁぁ、びっくりした。拡散されるってこういうことか。と。色んな場所でこの投稿を目にした。そして、中身も見させていただいた。 うん、悪い事は言わない。 本当に知りたいことは、お金を払って適切な距離で手に入れよう。特に稼ぎ方は。 タダの情報は不思議なんだけど、変な効き目がある。 脳に気持ち悪いほど残る。しかもほとんど役に立たないのに、それでも残る。 そもそもお金の稼ぎ方と言いながら、そ

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          読書会、それは「いい歳した大人が童心にかえって友達を作るプロセスを踏む場」だった話

          磯野さんの本『ダイエット幻想』を隔週で読む読書会に参加した。 場所は我が家からのzoom。 一章ずつの内容を取り上げて、課題を提出したり、少人数で話したり、終了後の感想を書いたりする。 多分大学のオンライン授業に近い。 違いはテストがないこと。 そして、覚えることより考えることが多いこと。 そんな読書会には、今回30名以上の参加者がいた。 当たり前の話だけど、みなさんはじめまして。だった。中には磯野さんの別のオンライン講座に参加されていた方も居ると思う。でも、やはり

          読書会、それは「いい歳した大人が童心にかえって友達を作るプロセスを踏む場」だった話

          コロナ下のからだ、会うことの意味

          からだのシューレさんが主催するオンラインイワークショップに参加します。タイトルが刺さりました。 【からだのシューレ コロナ下の〝からだ〟や〝会うこと〟の意味と価値を考える】 これこそが、私がまさにコロナ下で感じていたモヤモヤでした。出張治療と対面を一時休業、その代わりに提供していたもの。私は代替メニューにも自信と誇りがあります。でもモヤモヤしていた。ワークショップにはそのヒントがある気がしています。 私は現在、鍼灸マッサージ師として出張治療とセルフケア講座を開催していま

          コロナ下のからだ、会うことの意味

          鴨葱効果。つぶやきが名司会と超適任講師を連れてきた

          爆誕。なんでも大げさに言う報道番組のテロップには辟易しているが、今回は「爆誕」こそがふさわしい。11月3日緊急開催する企画「今知りたい、高校選びの新基準」がわずか数日で誕生した。 僭越ながらそのスタートが私。今年受験生の母だ。 何を隠そう、ついこの前までは「受験生の親であっても距離を大切に。子どもに任せる。子どもの主体性大事」と思っていた。そして今、そんな物分かりの言い私はいない。結構必死。なりふりなんて構っていられない。わからないことだらけだし、これからの子ども次第で色

          鴨葱効果。つぶやきが名司会と超適任講師を連れてきた

          38℃台の治療 ツボの視線を受けて立つ

          親友のぢーこがあの日のことを記事にした。 過分な評価なんだけど、私はこれまで過去を振り返って「過分な評価」と謙遜することでトラブルを招いてきた部分がある。だから言う。「不調が改善されたのは想定内」だと。 では何を想定しているか、そしてなぜ「謙遜」しているかというと、この言語化は非常に難しい。想定内ってミラクルではなく、根拠に基づいているのだけど、その根拠が直感に近い領域で起きているから。 そして結果論でもある。だいたい私は先に「大丈夫ですよ」とは言わない。治療を見立てて

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