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園芸のZINE『まちと園景』を発行した話

こんにちは。暑いですね。実は昨年、友達と一緒にZINE『まちと園景(えんけい)』を発行しました👏 最近、私のことを知らない人にZINEを手に取っていただく機会が増え、誰が何の目的で作っているんだ?という声がちらほら。
そこでZINEを制作した経緯やZINEに書かれていることなど、つらつらとお話ししたいと思います🙂

お店の前で繰り広げられる園芸と、園芸にまつわる物語


『まちと園景』は、福岡の筑前前原を舞台に、お店の前で繰り広げられる園芸と、園芸にまつわる人とまちの物語を綴じ込んだZINEです🌱
お店の前で園芸を行う人と私たちの立ち話の記録。時には脈絡なくパラパラと語られる生の言葉をそのまま記しています。

物好きの大学生3人組で制作し、写真・文章・デザインなど全てが私たちの仕業です🙃

まちと園景
おのさやかさんが撮影してくれた『まちと園景』


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室外機を囲むゼラニウムがどうしても気になって

私は園芸とまち、人の関係に興味があり、大学の卒論でも園芸について調査するつもりです。私が園芸に興味を持った経緯なんかは、また別のnoteにしたためることにします。話すと長くなっちゃうので🙂

2021年の春、私は筑前前原を訪れました。広い通りを右に折れたところで、気になる園芸にばったり遭遇。運命💖
室外機を取り囲む鮮やかなゼラニウムがどっしりと構えているのを見つけました。これは面白いなあ…ぜひこの園芸をしている人にお話を聞いてみたい、そう思いました。しかしここは美容室。髪も切らないのに扉を開ける勇気が私にはありませんでした🥲

それで勇気ある友達を2人、美容室へ連れて行って、「お店の人に声かけてきてくれんか?」と。いい忘れてましたが、私はとにかく仲間に恵まれています。おかげでお店の人が表へ出てきてくれて、ゼラニウムや他に育てている植物のことを教えてくれました🪴

想像以上の収穫が嬉しくて、それからは3人で筑前前原を歩き、個性的な園芸を見つけては話を聞いて回りました。
『まちと園景』はその記録です📕

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室外機を取り囲むゼラニウム


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園芸のハブおばあちゃん in 今村精肉店

個人的にグッときた、今村精肉店のおばあちゃんとの立ち話を紹介します。おばあちゃんは精肉店が開店すると同時に結構な数の植木鉢を店の前に並べます。筋金入りの園芸マニアとみました🤔

私が買ったら、みんなこうしてもらうでしょ。それをもらったらこんな挿し木とかして。春咲いたら今度は秋咲くの。
ーみんなにあげるんですね。
そうせんと、もう置き所がね。
ーあげたらみんな喜んでくれるんですか?
うん、やっぱ好きな方はね。ありがとういうてね。私も、もらったら大体育てる。こんなのやらは20年くらいたったね。白いお花が9つくらいつく。そしたらお花屋さんで買うた人がね、お花屋さんがね「育て方は今村さんに聞いてください」なんて言うたって。何それってね。笑

ーこっちは一輪だけ?
これはね、お客さんがお花を持ってきて、挿し根しとったんよ。そしたら根が出てきて、花がつぼんで開いたの。植えてやらんといかんけど、仕事で忙しくてね。

ちなみに今村精肉店での立ち話のページ👆


お花好きとして地元じゃ負け知らずのおばあちゃん。もらった花を育てたり、育てた花をお客さんに分けてあげたりと、今村精肉店は園芸のハブのように思えました🌱
挿し木すれば増えるという植物の性質が、人と人とを繋いでいるのではないでしょうか。
もしかしたら私たち人間は、植物が繁栄し続けるための道具なのかもしれませんね🙃

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たくさんの人にZINEを届けたい

実は『まちと園景』の制作にあたって、大学が制作費を援助してくれました。しかし大学の資金での印刷分は既に全て配りきっており、もうお渡しすることができないんです🥲

そこで、自分のお金で印刷して、好きな本屋さんやネットで販売する準備をすこーしずつ進めています。実現できそうかはツイッター(@ku_sokuzeshiki)で報告しますので、よければチェックしておいてください🌱

販売開始しました!(11/2追記)

やっと準備が整いました!よろしくお願いいたします🌷





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