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食べものの話とか(仮)

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記事一覧

「世界のミクニ」 と 「上京区のニシヤマ」

2013年の晩秋、滋賀県の「蔓ききょう」さんがイベントをされるとのことで出てもらえないかと、…

田鶴さんと、めっちゃ美味しい京野菜

昨日のつづきである。 話が少し脇道に逸れるけれど、ぼくのやっていた店がまだ1軒で、独り残っ…

桃の冷たいスープ 後編

初めて経験する「料理としての」桃のスープは、予想の斜め上をいく味で、あまりの美味しさにぼ…

桃の冷たいスープ 前編

フォン・ド・ヴォライユとは鶏の出し汁のことで、ぼくがお世話になったお店で一番よく仕込んで…

ブイヨンとフォン

昨日、ヴィシソワーズの作り方のところで「ここにブイヨンを加え柔らかくなるまで煮たものを」…

スープの話

「好きなスープは?」と訊ねられると困るほど、ぼくはスープを愛好している。 とうもろこしの…

りんご飴と血の惨劇

物騒なのか、なんだかよくわからないタイトルである。 ぼくは、りんご飴を目にすると未だに悪夢のような記憶がよみがえる。 確か、中学生のとき。ぼくは友人3人と日中から祭りへと向かった。特段祭りが好きだというわけでもないけれど、地元には他にこれといった娯楽もなかったので祭りがあるときには、いつも男友達と誘い合い行っていた。 カッコいい同級生らは祭りへ行くと、そこでばったり会った同学年の女子たちとキャッ、キャッと楽しそうな姿を目撃することもあったけれど、そういった属性になかったぼ

第6の味覚 「脂肪味」(仮)

第5の味覚である「旨味」の中でも一番知られているのは、「昆布と鰹ぶし」の組み合わせだと思…

「水と出汁」とシャンプー

油脂の話を書いている途中で少し話がずれるけれど、ご容赦いただきたい。 いまでは日本料理の…

それを使う理由

とんかつの話を書いていたとき、なぜ揚げものがこれほど支持されるのか、美味しいと感じるのか…

油脂の大切さ

フランスのアルザスにいたころ、冬には「ベニエ」と呼ばれるお菓子が屋台などでも売られていて…

ドーナツが好きで

うちの家族は、みんなドーナツが好きで結構な頻度でミスタードーナツさんへ行く。 流行り廃り…

由々しき事態である。

とんかつは、どこから食べようがさほど大差ないし、いってしまえば取るに足らない問題だとは思…

とんかつ、端から食べるか?真ん中から食べるか?

無性に食べたくなるものに、とんかつがある。 家だと揚げものはなかなか大変なので食卓に上がる機会も少ないけれど、独りのときなどは食べたいと思えば、近所のとんかつ屋さんへ向かう。 何曜日に食べようと決めているわけではないけれど、一度とんかつを食べたいと思うと、その日は他の選択をまったく考えなくなる。 お店のメニューには、他にもエビフライ、メンチカツ、ハンバーグと、これまた時折無性に食べたくなる魅力的なものが並ぶ。一応、メニューを一瞥するものの、やはりとんかつに抗うことはできず