2013年10月9日「雑文」
「どんな時でもあたしの手を離さずにいてくれる?」
「聞くまでもないことさ」
「質問に答えてよ、どうなの?」
「言うまでもないことさ」
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夏の香り、まとわりつく光背虫。
廃兵院が夕陽を背負って紅く光り輝いている。今は夏だ。全てが闇にとけていく。今日を境にして世界はそのありようを変えるのだ。終わるな、行くな。今日といつまでもここにいてくれ、いてくれよ!なんでいくんだよ!
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君が僕の手の上に手を載せる。僕はこのまま目を閉じていたいと思う。君が化け物に変わるのが怖いから。いつ顔の半分がどろどろに溶けて、蛆のわいた、吐き気を催すような肉の塊になるかわからないから…
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