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社会人になる前に社会で働く大切さ

早いものでもう3月ですね。
職業柄、学生のみなさんとお仕事をすることが多いです。
その為、3月は卒業と共に私たちの職場を離れていく人たちを送り出していく月になります。

今回はこの時期になると、自分がよく学生のみなさんにもお話することを記事にしてみたいと思います。

アルバイトは「社会人になるための予行練習」

アルバイトを始める時期は、人によって様々だと思います。
早い人では高校生から始める人もいると思います。ただ多くの方は、高校を卒業して、大学、専門学校などに通いながらアルバイトを始める方が多いのではないでしょうか。

アルバイト先の決め方は、それこそ千差万別ではないでしょうか。
家、学校から近い、給料が高い、将来その仕事がしたいから、実家がお店をやっているので、その手伝いとかも理由に含まれるかもしれません。

私の場合、数少ない学校の友達に誘われるがままに、配ぜん人派遣会社に登録し、学校近くのホテルで働くことになるという、何とも主体性のない決め方でした…
ただ、不思議なもので、今も飲食のサービスマンを続けています。

よく、資格が必要な学校ではインターンシップ制を導入しているところがあります。
私は、学生時代のアルバイトは、正しく「社会人のインターンシップ」なのではないかなと考えています。

今までは、利用する側(消費者)として社会と関わってきたみなさんが、アルバイトをすることでサービスを提供する側を体験する行為が「アルバイト」だと私は考えています。

アルバイトを通して、サービスを提供する側、つまり社会を動かしている側から社会活動を見ることができるわけです。

私がこの学生時代のアルバイトで大切なことだと考えるのは、自分が社会人になる前に「予行練習ができる」ということだと思います。

なぜ「予行練習」なのか。
理由としては3つほど挙げられます。

  1. いろんな仕事を試すことができる。

  2. 会社のしがらみにとらわれずに職場環境を見れる。

  3. 「社員の責任」を背負う必要がない。

順番に見ていきます。

①いろんな仕事を試すことができる。

これはもうそのままですね。
「就職活動で内定をいただいてその会社に勤める」という訳ではないので、気になった仕事ややってみたい仕事があれば、すぐにそちらに乗り換えることができます。そうやって、いろんな職場のリアル職場体験ができる。
これはアルバイトの大きな長所ですね。

②会社のしがらみにとらわれずに職場環境を見れる。

これも①と似ているのですが、会社内の上下関係や派閥、グループといった力関係をアルバイトというある種外部の人間の立場からみることができます。取引会社同士の関係性なども見れたりしますよね。
そうやって、第三者目線で業界や会社というものを見ることができます。

③「社員の責任」を背負う必要がない。

私はこれが「予行練習」としては一番大きいのかなと思います。
みなさんはあくまで「アルバイト」であって「社員」ではありません。
もちろん、会社のいちスタッフとして、サービスの提供に責任を持って従事してもらわなくてなりません。
しかし、もしクレームや事故が起きても、最終的な責任を取るのは「社員」という肩書を持つ人達です。

この責任の重さの違いは大きいです。
ただ、私がここで言いたいのは、責任を持たずに好き勝手にやれということではありません。
重い責任やしがらみがないからこそ、今のうちにその会社のルールの範囲内でいろんなことを試してみて欲しいと私は思います。

失敗したら、怒られるからイヤだ。
責任のある仕事を任されるのはめんどくさい。

いろいろ思うところはあると思いますが、アルバイトの期間は「予行練習」の期間なので、その期間の間にどんどん失敗や責任のある仕事を経験することが大事だと思います。
先程の「責任」の話に戻れば「社員」という肩書になってからは、そういった経験は余計にしづらくなります。

いろんな視点を持って社会を見て欲しい

このような理由で、私は社会人になる前のアルバイトの経験は「予行演習」として、とても重要だと思っています。
自分がやっている仕事だからということもありますが、たくさんのお仕事がある中でも、接客業の経験は社会に出た時に何よりも即戦力になる経験だと考えています。

社会は「対人関係」で回っています。
多様性が叫ばれる世の中でも、やはり目上の人には敬語を使うし、身だしなみがきちんとしていない人は信用されません。
そして、社会はいろんな立場の人達が、いろんな視点で社会に関わっています。
3、4年後に社会人になる予定の方々には、ぜひともこの時期にそのいろんな視点を体験して、社会に出て欲しいと私はいつも思っています。
大事なことは、いろんな立場の人達がいる中で、どう立ち振る舞えばみんながハッピーになるのか。
その視点と行動が出来るようになるための下準備の期間として、この時期を大事に過ごして欲しいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
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