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みんなが意外と知らないチリ

チリって、チリ語なの?どうやっていくの?どんな人種?チリ地震だけではなく最近ではチリワインやサーモンでも知られるようになってきましたが、まだまだ知られていないようです。日本とは真裏の時差12時間、季節が真反対のチリ・・・

チリは1818年にスペインより独立した共和制国家です。正式名称はRepública de Chile(レプブリカ・デ・チレ)。日本での通称はチリですが、世界的にはチレが正解。首都はサンティアゴ・デ・チレ。日本ではサンチャゴと発音する人も多いのですが、サンチャゴはチリでは通じません。

母国語はチリ語だとおもっている人は少なくないのですが、スペインの植民地だった歴史から、スペイン語です。マゼラン海峡があるくらいですから、スペインにとって特に重要でした。

ちなみにパナマ運河は1914年に開通したわけですが、それまでヨーロッパからゴールドラッシュに沸くアメリカ西海岸へ行くためにはマゼラン海峡を通るしかなかったのです。

そのためチリは1800年代に大変栄え、鉄道は日本より先に敷かれ、南北に長い国土を結んでいました。今は鉄道より飛行機を利用するほうが便利で、日本ほど人口が密集していないこともあり、サンティアゴ周辺以外の鉄道はかなり廃線となっています。

16世紀以来チリはスペインの植民地でしたので、多くのスペイン人兵士、若い男性がチリに送り込まれ、現地のインディオの女性を略奪して急速に混血が進みました。

その後、ヨーロッパなどから多くの移民がマゼラン海峡を回ってなだれ込み、大変複雑に混血して今に至っています。混血していない100%インディオはほとんどいません。

家族なのに、北欧系、南欧系、インディオ系、様々な顔、頭髪が実にバラエティに富んだりすることがめずらしくありません。

サンティアゴは、周囲をアンデス山脈などの山に囲まれた盆地で、さらに北には砂漠が広がる要塞都市です。300年の熾烈な戦争で、都市を構築するためには、サンティアゴのような防御しやすい地の利が必要でした。

最後まで負けなかった勇敢なインディオのマプーチェは有名で、今もサンティアゴから南へ数百キロの気候の良い地域を中心に農業を営んでいます。

太平洋上に浮かぶフアン・フェルナンデス諸島の最大の島、ロビンソン・クルーソー島(93km²)はその島の名のとおり、ダニエル・デフォーの小説『ロビンソン・クルーソー』の舞台で、1992年に日本人探検家の高橋大輔がこの島の調査を始め、セルカークの住居跡と思われる場所を発見し、調査結果は2005年9月15日に世界中で同時に発表されました。

イースター島などの離島も領有していますが、アルゼンチンやイギリスと同様に「チリ領南極」として125万平方キロメートルにも及ぶ南極の領有権を主張しています。

チリから日本へは多くの農産物や魚介類が輸入されています。チリにとっては、銅の輸出割合が大きいのですが、日本で知られているのはサーモン、ウニ、レモン。しかし、なんといっても最大の輸入は、チリワインですね。

北は砂漠、東はアンデス山脈、南は南極、西は太平洋という天然の要塞で病原菌や害虫から守られたこと、アンデス山脈からの豊富な地下水、雨が降らず気温の激しい高低差、年毎の気候変動が少ないために安定して良質なブドウを栽培できること、スペインなどヨーロッパからワイン醸造技術が早くからもたらされたことなど、チリワインがおいしく、しかも安い理由があります。

実際現地で飲むワインは、特に白ワインがこくがありおいしいのです。日本では白ワインを選んで失敗することがありますが、チリではすべてがおいしいワイン。チリはワイン天国なのです。

チリワイン: アイビーノ 

参考:Wikipedia 
https://ja.wikipedia.org/wiki/チリ

https://ja.wikipedia.org/wiki/ファン・フェルナンデス諸島
https://ja.wikipedia.org/wiki/ロビンソン・クルーソー


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