自衛隊員の靖国参拝・深刻な問題

  松崎しげる氏は、1月9日、小林弘樹陸上幕僚副長ら「航空事故調査委員会」のメンバー22人が靖国参拝を行った本質的な問題は、各紙へのリークを行った内通者にあるとして、『事の本質は安全保障に直結する深刻な問題』だと指摘している。今回の場合は、私服での私的行為だとして小林氏等は左程気にも止めずに参拝したことから起きた赤旗と毎日新聞の憲法違反指摘記事で終わっているが、松崎氏が指摘する以前の問題として深刻なことは、自衛隊の組織的靖国参拝の慣例だ。
昨年の5月には、艦隊司令官と海上自衛隊卒業生が制服姿で集団参拝を行っている。これはどうみても組織的示威行為である、憲法に抵触するし、慣習となっているようだから自衛隊の本来のあり方(旧海軍と決別する)から逸脱した政教分離に違反することになる。せめて、個人的と組織的の区別だけは明確に線引きしたあり様を示さなければ自衛隊の信頼を著しく損なうことになる。


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