ロシアは一度も裁かれていない

   8日、ウクライナの「市民自由センター」代表の2022年ノーベル平和賞共同受賞者オレクサンドラ・マトイチュクさんがロンドンで記者会見、『ウクライナ戦争以上の戦争犯罪を防止したいのであれば、国家とその指導者を罰する必要がある』と述べたようだ。
『ロシア軍は露チェチェン共和国、モルドバ、ジョージア、マリ、リビア、シリアでもひどい戦争犯罪を繰り返したが、一度も罰されていない』とも指摘している。現実は、ナチス政権を裁いたのは戦争終結による政権崩壊の後だ。ロシアは国家崩壊の兆しさえ感じられない現状では、マトイチュクさんが主張するようにはならない。

世界は矛盾に満ちていて、その渦は拡大されている。弱肉強食の現実はそのまま構造的改善の見込みのないまま現在進行形を運動していく。コロナの百倍のパンデミックが強襲すれば少しは方角を変えることができるかも知れないが、遅きに失するかも知れない。


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