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スモア 開発~販売までの軌跡

2020年3月に朝 早く電話で、

「スモア作ってくれませんか!?」

とクライアント様からの ご相談がございました。

スモアってBBQでマシュマロを炙って、チョコとクラッカーで挟んだ物…?くらいしか知りませんでした。

★クライアント様からの ご依頼★

・大きめのアメリカンサイズで

・板チョコたっぷりにして

・たくさんマシュマロを使って

・とにかく美味しく

・パッケージもアメリカンなイメージで

・店頭売価が250円~280円(中卸し企業様あり)
 (実際は140円で作る→上記条件では かなり厳しい)

何となくのイメージは伝わるものの、食べた事すら無い、実物を見た事無いで焦りました。

①スモアを探せ!

得体の知れない食べ物だったので、画像や概要、動画、市販されているもの。

思い付く限りで検索したり、聞いてみたり、情報集めを
しました。

が、0から作ったレシピが無い上に アウトドアや その場で食べる物である事が判明。

店頭販売でアウトドアのスモアを再現。早速 詰んでしまいました。

②とにかく試作

↑大惨事ですね。

市販でタルト状のスモアはありました。

しかし、ご依頼は『あの挟んだスモア』です。

作らなければ進みません!

試作1→全粒粉の配合が多すぎて固く、やり直し。

全粒粉を5%に抑え、小麦の香りを残しつつ サクサク感を再現。

試作2→生地が小さい、厚すぎて やり直し。

2mmのアクリル板を使って薄い生地へ変更。型を7センチ以上へ変更。

試作3→チョコが少なすぎで やり直し。

バットにチョコを流して、スモアと同じ大きさに型を抜きます。チョコも厚さ2mm。

試作4→マシュマロ 小さくて やり直し。

輸入されたメガマシュマロに変更。かつ、挟む前にレンジで数秒温めて成型。

ようやく納得のいく物が完成。
気がついたらオリジナルスモアと化していました。

③ラベルを作る

味も形も合格を頂いたので、パッケージを仕上げます。

スマホアプリのスケッチを使って、指で描いてます…

まずはラベル候補(下書きver.)を描いて、ご意見を伺います。

上の画像(下書き)から、

『スモア文字をデフォルメでアメリカンに』

との事でした。

文字をよく見ると、スモアになっています。アメコミを意識した黒いラインで引き締めます。

商品自体がインパクトあるので、背景はアメリカンカラーの赤、青、白でシンプルに。

サイズを決めて、印刷シールを発注します。
(パソコンとプリンターが無い為)

④完成!

より本物と美味しさを追いかけて、3カ月近くかかりました。

今までの商品の中で、最も苦戦しましたが唯一無二の商品が出来たかもしれません。

おかげ様でレンジがあれば、
家にいながら炙りたてスモアを体験できる。

まさに おうち時間も楽しくなる商品となりました。

オーダー受注は新しいへの挑戦のきっかけ

どの ご依頼もそうですが、手探りからスタートがほとんどです。

お客様が想像しているものを一生懸命に想像して考える。

そして、ちょっとだけ ご期待以上の物を作りあげる。

そこが楽しいんです!

今日も最後まで読んで下さいまして、ありがとうございました!

良い1日にしましょう(^3^)/

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