【葬送のフリーレン】作品に登場するオノマトペの英語表現
漫画「葬送のフリーレン」は、英語やフランス語など、様々な言語で翻訳され出版されています。
翻訳に際しては、以下の記事にもあるように、日本語特有のオノマトペ(擬音語・擬態語)を、どのように翻訳するかに苦労したそうです。
(ちなみに葬送のフリーレンは、ワンピースなどの他作品と比較して、オノマトペは少ない方だと思います)
本記事では、作品に登場するオノマトペの、英語の翻訳本での表現をピックアップし、そこから広がる英語の話題を紹介したいと思います。
英語の翻訳本は、以下リンクのもの、及びそのシリーズを参照しました。
参照する漫画「葬送のフリーレン」の記述内容は、単行本6巻までを含むため、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。
英語表現の具体例
むふー
主にフリーレンが、何か自慢気に笑う時のオノマトペは、漫画では「むふー」と表現されています。
その「むふー」の英語表現は、"HEH"になります。
意味は以下の通りで、この場合は軽い笑いを表現していると思います。
発音的には「へー」よりも「へっ」に近い感じで、口角を少し上げて発音するので、オードリーの春日さんみたいですね。
むすー
主にフェルンが、何かに怒っている時のオノマトペは、漫画では「むすー」と表現されています。
その「むすー」の英語表現は、"SULK"になります。
意味は以下の通り「すねる」で、動詞をそのままオノマトペにしたパターンですね。
たぶん「むすー」自体が英語表現として無くて、その状態を表現する動詞で代用するしかなかったのかなと考えています。
服従したアウラ
断頭台のアウラが、自身の服従させる魔法に掛かって、フリーレンに服従した時のオノマトペは、漫画では「キィィン」と表現されています。
その「キィィン」の英語表現は、"SHING"になります。
意味は色々調べたのですが、一番しっくりきたのは以下の意味で、「剣を鞘から抜く時の音」です。
「キィィン」と「シィィン」が、比較的近い音なのと、アウラが最後に剣で首を落とすことを示唆するために、"SHING"にしたのだと推察しています。
ポコポコ
主にフェルンがシュタルクに対して、怒って殴る時のオノマトペは、漫画では「ポコポコ」と表現されています。
その「ポコポコ」の英語表現は、"POMF POMF"になります。
意味は色々調べたのですが、その単語自体に意味は無く、ベッドに乗った時の擬音によくある、「ポフ」を英語で表現したものだということらしいです。
ミミックからの救出
主にフリーレンがミミックに噛まれ、それを誰かが助ける際のオノマトペは、3つあります。
1つ目はフリーレンを引っ張る時で、漫画では「ぐぐぐー」と表現されています。
2つ目はフリーレンを押し込む時で、漫画では「ぎゅううう」と表現されています。
3つ目はフリーレンがミミックから抜け出す時で、漫画では「ぽんっ」と表現されています。
それぞれの英語表現は、「ぐぐぐー」が"YANK"、「ぎゅううう」が"SHOVE"、「ぽんっ」が"PLOP"になります。
それぞれの意味は以下の通りです。
"YANK"
"SHOVE"
"PLOP"
"YANK"と"SHOVE"は、動作をそのまま英語表現にしたものだと考えられます。
"PLOP"については、少し日本語の「ぽんっ」と違う意味に見えますが、"PLOP"が水に落ちた時の音も含むらしいので、ミミックの口の中の湿気を表現したのかなと推察しています。
その他
過去記事にて、フリーレンの投げキッスのオノマトペは、"SMOOCH"であることを書いています。
意味などについては、以下の記事を御一読下さい。
また英語翻訳者のインタビュー記事にて、シュタルクの「めそめそ」のオノマトペは、"SOB SOB"であることが書かれています。
まとめ
本記事では、作品に登場するオノマトペの、英語の翻訳本での表現をピックアップし、そこから広がる英語の話題を紹介しました。
この記事を書いている途中で、似たような記事が過去に書かれているのが分かったため、そのリンクを以下に載せておきます。
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。
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