インドを旅している時、夕方、海に向かうと、何処からともなくがっしりした体格の灰色と黒が混ざった様なオス犬が付いてきた。近所の野良犬だろう。何かを欲しがるわけでもじゃれついてくるわけでもなく、1メートルほど後ろを黙ってただついてくる。海辺に座ると犬も隣に座った。私は犬の頭をなでるでもなく、犬も私にすり寄るでもなく10分か15分くらいか一緒に海を見ていた。そろそろ帰ろうと思い、立ち上がろうとすると先に犬が立ち上がった。そして我々はそこで分かれて帰って行った。話す必要もない気のおけない数十年来の友人と15分ほど一緒に時間を過ごしたような気分だった。これが犬ではなく人間だったら、こうはなっていないだろう。人程、不審で不信な動物はいない。長旅で少し疲れていた私は、この犬との僅かな時間で精気を取り戻した。　

旅人と野良犬は同類に属する。波動の「共鳴現象」＝「同じ波を持った者同士が響き合う」を察知する能力。波動をキャッチするアンテナが敏感。自由を失った飼われている人間や動物はその能力が衰退する。

動物は嘘はつかないし、余計な事も言わない。バイブレーションを感じ取るだけです。ペット化した動物は人間化していて、本来の能力を使わなくなって錆びついている。ご主人様に飼われてる人間も同様。