岩岡敦

人々の活動と、活動を支援するメディアの組み合わせをデザインすること。 デザインによって…

岩岡敦

人々の活動と、活動を支援するメディアの組み合わせをデザインすること。 デザインによって人々のクリエイティビティの発揮を支援すること。 https://www.linkedin.com/in/iwaoka/

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UX調査・デザインのためのノート

私は20年以上UXデザインの現場にいます。 デザイン活動には事前調査は必須ですが、近年のUXはデザイン対象として非常に複雑なので、デザインの進行ごとに何度も調査に出向いたり、想定ユーザーである現場の方たちと議論したりと、調査活動とデザイン活動が切り分けられなくなってきている感触を持っています。 それがデザインの「共創」ということなのかもしれません。 そしてデザインの「共創」により、社会や人々の活動に新しいアイデアや技術を共同で織り込むことで、新しい活動のあり方を「創発」(下

    • 参考:メディアに見るスポーツのクリエイティビティ

      私のデザインの基本的な考えは、 人々は日々、仕事や生活の活動の文脈を共同で編んでおり、状況に応じて文脈の境界を置き、新しい文脈を創り、それを繰り返す。 デザインにおいて重視したいのは、文脈の境界に新しい文脈を創造する「クリエイティビティ発揮」のチャンスが有る。ということです。 私は文脈の境界での「クリエイティビティ発揮」の例として、スポーツをよく挙げます。スポーツはルールによって制限された活動なので、通常の社会的な活動に比べるとシンプルでわかりやすいためです。 以下、テレ

      • 「暗黙知の次元」 マイケル・ポラニー著 より「1 暗黙知」

        暗黙知の次元 マイケル・ポラニー (著), 佐藤 敬三 1988年4月15日 第13刷 この本に書かれている暗黙知と、関連するいくつかの考えが私のデザインの基盤だと考えています。 ↓松岡正剛さんの解説 私のデザインの方法や考え方を再考するために、この本をもう一度読み、内容を書き出してみた(以下はUniversity of Chicago Press; Reissue版 (2009/5/1)の自動翻訳の要約であり、小見出しも勝手につけてます)。 もくじ1 TACIT K

        • アスリートへのインタビュー2

          概要 日時:2020年2月26日(水)17:30-18:30 概要:アスリートのアクティビティはどう組み立てられているのか? Sさんの最近の体験から、「練習」と「レース」について1年の組み立てを振り返って語ってもらった。 模造紙を壁に貼り、ポイントを模造紙に描きながら進行した。 趣旨 L社が支援するアスリートの活動とはどのようなものか調査して、結果をUIUXデザインに反映させたい。 今回は、「ベース」のリサーチも絡めて、どのように練習を重ねてレースに挑みまた練習に戻って

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        UX調査・デザインのためのノート

          アスリートへのインタビュー 1

          「個人競技」から「集団競技」へ陸上や水泳、自転車など、個人がエントリーしてレースを行う競技がある。 それらは、「個人競技」と呼ばれアスリートが個々に戦う競技といったイメージが有る。 しかしこのインタビューで垣間見えたのは、レースに参加するアスリートたちが共同でレースを形作る様子だ。 会話や表現物、人と道具の空間配置などが盛んに利用しながら、レースの文脈を共同で編み出しながら、その境目を利用して新たな文脈をクリエイトしていくダイナミックな共同作業を見ることができた。 このイ

          アスリートへのインタビュー 1