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八高線の気動車区間に乗ってみた。

この前の休日、高崎駅でたまたま出会ったデゴイチさんがかっこよかった。匂いといい音といい、質感といい、全身を使って味わえる鉄道というのはもはや貴重だなと思わされる。

さて今回は、八高線の気動車区間に乗った記録と、高崎駅で出会ったデゴイチさんなんかを載せつつ締めようと思う。

一応、青春18きっぷ旅

こんなの初めての経験なのだけど、朝10:00までぐっすりと寝てしまったので、初乗が11:00近くに。こんなの18きっぷガチ勢が聞いたらありえないだろう。
社会人4年目の一人旅ともなると、ここまで余裕が出てくるのです。。。

今回の目的地は高崎だが、主目的は高崎線の気動車区間。小海線であった以来のキハ110系に再びお目にかかろうと。(手段が目的になってるって言われるやつ)

そのため、駒込から高崎に向かうには通常、山手線(上野)→高崎線(高崎)なのだろうけど、今回は山手線(新宿)→中央線→青梅線(拝島)→八高線方面というルートで向かった。

拝島駅で八高線にお乗り換え

青梅線でたどり着いた拝島駅だが、降りたことがなかった。ここから八高線に乗り換える。
拝島という地名は、大昔、洪水で鍾乳洞の大日如来像が流され、多摩川の中洲に流れ着いたそれを人々が拝むようになったことが由来だという。

八高線は名前の通り、東京の八王子から群馬の高崎までをつなぐ路線。

八王子から高麗川(こまがわ・埼玉)までが電化区間、高麗川から高崎までが非電化区間となっている。

この非電化区間でキハ110系が活躍しているということ。(上の写真はE231系)

高麗川駅

前述の通り、気動車に乗り換えるためにも高麗川駅で一度降車する必要がある。地元の駅を思い出させるローカル感。

高麗という地名からも想像し、なにかおもしろいものがあるのでは?と思い改札を出た。

実際、高句麗に由来があった。
唐と新羅が高句麗を征討しようとしていた時代。高句麗から日本に来た渡来人がいた。

しかしながら、高句麗は滅亡してしまう。母国に帰ることができない高句麗からの渡来人は武蔵国に集められ、高麗王若光という人を中心とした高麗郡という集落を築いたのだ。

せっかくなので、高麗王若光を主祭神とする高麗神社にも訪れた。

桜の見頃で、その写真は別の記事に載せたのでここでは割愛。

そんな高麗川駅の駅前には、韓国料理屋があった。
妻家房という店。久々に韓国料理を食べたということもあってか、とにかく美味しくて、ビビンバとチヂミのセットを容易に平らげてしまった。

小川町駅

天気は良くなかったのだが、せっかく18きっぷを使っているので、途中下車してみた。私にとって小川町駅といえば都営新宿線だが、埼玉にも。

JRと東武がホームを共有している駅。
跨線橋の上に、それぞれの改札があるという光景がおもしろい。

小川町駅で降りたはいいものの、次の電車まで30分という微妙な隙間時間。駅前には商店街のような道が続いているのだが、なかなかシャッターが閉まっている。
高麗川駅で満腹になっていたこともあり、飲食店に入る気にもならず。

結果的に老舗和菓子屋さん小松屋本店のいちご大福の看板に誘われて入店。
しかし時間も遅かったため生菓子は売り切れ。なので「つる」という素朴なお菓子を購入し、駅前コンビニでコーヒーを調達し、駅構内でゆっくりした。

八高線の気動車・キハ110系

停車駅は、こんな感じ。

小海線で「長コミ」だった所属区だが、「髙タカ」となっている。(そりゃそうや)(はしごだかなんだ〜)

こちらはOM-10のフィルムで撮影したキハ110系。最近シャッター幕不良で右側暗くなるんだよなぁ。

高崎駅でデゴイチさんに遭遇

奥のホームが何だかにぎやかだな、と思い観てみると、SLぐんま みなかみがちょうど高崎駅に帰ってきたところだった。

「D51:1940年製造、1988年デビュー」っていうんだから驚き。戦前生まれの、御年80歳オーバー。貫禄が違う。

冒頭にも書いてしまったが、匂いといい音といい、質感といい、全身を使って味わえる鉄道というのはもはや貴重だなと思わされる。

身震いするほどの汽笛の音、芳ばしい香り、煙突から吹き出る蒸気。蒸気機関車は大宮の鉄道博物館でしか観たことがなかったので、迫力に驚いた。これは少年に夢を抱かせる乗り物だ・・・。

とそんなこんなで、デゴイチさんを見送り、高崎駅内をプラプラ。

群馬のぐんまちゃんという名前にヒネリのないキャラクターのお店があった。あ、千葉もちーばくんだった、失敬・・・

カフェで本を読んで帰路につく。こんなゆったり18きっぷ旅も、たまにはありかもしれないなぁ。

でもやっぱり、もっと時間に追われながら長距離を移動する破天荒な旅がしたいなぁ。

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