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春になったし、次の場所に行こうか。

前回「言葉に対してセンシティブに、真摯に、ずるしない。というのが今年の目標です」とか書いちゃってるのに、全くnoteを更新しないまま3月が終わろうとしている。時間の過ぎるスピードが自分だけ違うんじゃない?と寝ぼけた言い訳がしたくなるくらいには忙しい。

そんな過ぎ行く3月、久しぶりに桜が間に合わない卒業式があり、なんだか肌寒くて全然春っぽくないのに花粉症だけはキッチリ「はい、春ですよ」とやってきて、肌寒いけど冬のコートを春物に変えて、私は長年お世話になった大学を退職することにした。

明日、3月29日が勤務最終日なのだけれど、なんだかピンとこないまま最終日を迎えようとしていて、そして来週からはなんと4月である。新年度が来るっていうのに履修登録とか新入生向けのガイダンスとか年度替わりに提出するあれやこれやを「来週の私」はやっていないなんて信じられない。4月なのに学内で迷子になっている新入生に道案内をしていない。そんな春ある?ってな感じである。

退職の理由はむちゃくちゃざっくり言うと「そろそろ違う場所に行きたいなぁと思っていたら、行きたい場所と仕事が見つかっちゃったので転職します!」ということで、偶然とタイミングが重なって転職が決まり、転職先は島根県の離島なので家族で引っ越しすることにしました。

大学で退職の挨拶まわりをしていると、みなさん口々に「大胆な選択」「ずいぶん思い切りましたね!」とおっしゃるのだけど、私はけっこう大き目の決断をカジュアルにする傾向が昔からあって(周囲からはもっとよく考えなさいと言われることが多い)、それでもそれらの決断を後悔することはなく、そういう意味で自分の直感をまあまあ信用している。今回も確かに縁もゆかりもない島根に子どもを連れて移住して転職をする訳で、大きな変化ではあるのだけれど、まあ国内だから日本語通じるし、新しい仕事も今までの経験を活かせる内容だと思っているし(だから採用してもらえた)、なにより島を訪ねたときに「ここの人たちと環境はおもしろいぞ!」と思えたのであまり心配していない。ああ、今回も楽観的なわたし。

Netflixの「LIGHTHOUSE」(星野源×オードリー若林正恭のトーク番組)で、若林さんが「幸せだけど、毎日がつまらない」と言ったのに対して源さんが「(仕事に)飽きたんじゃないか」と投げかけるエピソードがあって、その時に同じ場所にずっといられないというお話もしていたのだけど、いまの心境はこの二人のトークにとても近い。「飽きちゃった自分」を認めることができたので、次やることに進めたんだなとも思う。

「置かれた場所で咲きなさい」では我慢が出来ず「咲きたい場所は自分で選びます」が自分のスタイルなので、次は離島でいっちょいい花を咲かせたいと思います。



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