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思ったよりホラーに愛されている気がする…。

この記事の最後の方で「私はそのジャンルを愛しているけど、そのジャンルは私をそれほど愛していない、という可能性がある」ということを語ったわけですが。

本日は「実はホラーというジャンルは、思っていたよりだいぶ私のことを好いてくれてる…?」と感じて、状況にちょっとした恐怖を覚えてしまった、というお話です。



恐怖ポイントその1。10年近く前の私は、何でか今現在の私の状況を先回りしていた…。


先日パソ机周辺が荒れ荒れになっていたお話はしていましたが、改めて机を見てみたところ、あるファイルを発見しました。完全に存在を忘れきっていたものでしたが、中を見てびっくり。それはホラーに少しミステリーを足したような長編作品用のプロット+本文書きかけでした。

私が今後ホラーの勉強をして長編を書くならこういうのだろうな、という内容が既にパッケージ化されていました。それも、あたかも仕事の前任者が「引き継ぎはこちらです」と差し出してくる資料のような、全くの他人が見ても何を企画しているのかが具体的に伝わるまとまり方でした。

え、怖……いや、つい先日ホラーやってみたい、いけるかもしんない?みたいな話になったんじゃなかったか。何で約10年前の私が先に完璧な答えを提示してるんだよ…。

そしてこれを作った時のことをよくよく思い出してみたのです。時期はちょうど二次創作をやめようかな…少なくとも今のジャンルはやめるとして…などと考えていた頃です。ただまだはっきりとジャンルの友人の前でやめるという話はできず、という半端な心持ちの時でした。

オンラインでは現行ジャンルの小説を書いてはいましたが、イベント参加は今後は控えて同人誌も作らない方向で…とちょうど考えていたので、その分時間が空いていました。

現行ジャンルのことはしない、でも新しい二次創作よりも、もっと何か別の…という考えで一次創作で何か書くべきものを考えようとしたのだと思います。元々紙の本作りが大好きだったので、コピー本を作るみたいな感覚で設定資料集つーくろ!とゴソゴソ作業やってたのだと思われます。

それでちょっと読み込んでみたわけですが、中身も結構な偏執的な作り込み作業をしていて、ちょっとした恐怖でした。

恐怖ポイントその2。過去の私が作った資料が細かすぎてヤバい。


まず、当時作っていたA5サイズの同人誌の作り方で簡単な画像ソフト使って、表紙とか目次とかもろもろのページが作ってあるんですよ。

表紙らしきもの。
目次。

それで、「この物語は」という項目にはテーマとかもまとめられていて、起承転結の各章でやること・エピソードはこうで、ときっちり決められているんですね。舞台の町の設定や登場人物の名前も全部決められてて、しかも人物別に性格の傾向や趣味嗜好をも表にしてたり(この元の表自体はネット上からフリーのデータを落としてきたもののようです)。

しかもページ割までしてあって、各エピソードをそれぞれ何ページの量くらいで書くのか、しかもこのエピソードを何日で書くのか、マンスリープランとして工程表にしているという。トリックも未熟なりに書いてあって。

う、うわーーーー!!こ、怖!!!なにこの偏執な、書く内容もスケジュール管理も同時進行でガチガチにやろうとしてるやつ!!!!

説明すると7日でこのエピソードを書き上げろ、というスケジュール指示です。むちゃくちゃ言ってない?んなやれるかぁぁ!!


恐怖ポイントその3。本文が、とても「ぽい仕上がり」になっている。


そして冒頭14ページくらい書いた小説本文もくっついていました。それを読んだんですが、ちゃんとここNOTEの短編よりも、よりホラー小説らしい文体や表現に寄せてあったし、内容もわりとしっかりホラー・サスペンスで、普通に私としては案外面白かったりして。

3作目以降の短編小説を書くにあたって、ホラーの練習するならいつもより少し重めの文体とか考えないと、とか考えていまして、さてどうしようかと思っていたんですが、なんか「私の文体でのそれっぽくホラー用に仕上がる最適解」みたいなもので既に書かれてあったんですよね。

あとは今後やりたいものリストにバディものがあるんですが、これしっかりバディものでしたね。キャラ2人の掛け合いのテンポも悪くなく思える。

それで、結局は「あー、もうこれ、いずれ腰を据えて書き上げなきゃいけないやつ、確定だ…」と今遠い目になっていますね……。いっそ面白くなかったら、そっくり捨てられたものを……。


私のホラーへの愛と、ホラーから私への愛を感じる…恐怖とともに。


そんなわけで、わりと私は自覚してたよりホラー好きだしホラーも私のことわりと好きだしガンガンに愛を返してくるな…?というのが実感です。

何かもう見えざる手に引かれてる感はありますね…。何を書くかも必要な文体・人称も、ホラーっぽいあらすじも設定もやるべきことも、全部何もかも10年前の私が手がかり知ってましたね。

うーん、これは書くしかないねぇ…。なので、この長編をいずれ書き上げることが私の新たな目標になったと言えると思います。長編に取りかかるのは短編の修行後になるとは思うのですけども。


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