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どうして中小企業診断士って名前なの?

そろそろ、中小企業診断士の名称について話したい。

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定期的に「なんで中小企業診断士って名前なの?」と思うので、成り立ちを調べた。
なぜ「大企業診断士」じゃないんだろうか?
なぜ大中小の分類で分けられているのだろうか?

ざっくり中小企業診断士の年表。Claudeで作成。
1963年 - 中小企業診断士制度が創設される。中小企業の経営改善や経営診断を行う専門家として位置づけられた。
1964年 - 最初の中小企業診断士試験が実施された。
1965年 - 中小企業診断士協会が設立された。
1966年 - 中小企業庁が中小企業診断士制度の運営を開始した。
1978年 - 中小企業診断士法が施行され、公的資格として位置づけられた。
1994年 - 中小企業大学校に中小企業診断士養成課程が設置された。
2006年 - 公認会計士と中小企業診断士の連携について規定された。
2013年 - 中小企業庁が中小企業診断士制度の見直しを行い、能力評価制度の導入などが検討された。
2019年 - 中小企業診断士の業務範囲が拡大し、金融機関との連携なども明確化された。
2022年 - 中小企業診断士の活躍領域が更に広がり、デジタル化支援などの新たな業務が追加された。

当時は戦後復旧の時代。戦後から事業を立ち上げる人々を経営的知識から支援するため、「中小企業指導法」が策定される。経営指導員を企業にどんどん派遣している状況。当時の「中小企業指導員」は公務員限定の資格。

中小企業の事業を拡大させ、倒産・廃業を食い止めることで日本経済を支えていこう、という政策の意図が読み取れる。そのあと時代にあわせて、中小企業基盤整備機構、商工会、商工会議所などが中小企業向けの支援施策を推進する役割を担っている。中小企業診断士に中小企業向けの支援施策を進める役割が含まれているのはこうした経緯がある。

そもそも、中小企業「しか」なかった時代からの資格であり、前進となる指導員資格の頃から一貫して中小企業を支援する立場というわけでである。

そもそもこの資格には「中小企業は大企業を目指すべき」という想いが込められているのかも?という気がした。

自分は「必ずしも大企業を目指さなくてもいいんじゃないの?」と考えている。

大中小のものさしがすべてではない。経営者のやりたいことを支え、その結果企業が永続性をもち、働く人や地域社会の貢献につながっていくような経営支援をしたい。

地域密着企業経営支援士
幸福最大化経営支援士

などはどうでしょうか….笑

なにとぞ。

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