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学生時代の酒とか音楽とか

そろそろ、学生時代のお酒と音楽の話で郷愁に浸りたい。

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大学4年のとき、バーでアルバイトしていた。
バーといっても厳かなオーセンティックな雰囲気はなくチャージ無しのゆるめの店。いわゆるカフェバーみたいな。
たまにシェイカーも振ったけど今もビギナーレベルのまま。カウンター10席とテーブル席3つくらいのサイズの店でマスターと2人で働いていた。

カウンターに立つと自然とお客さんとの会話が生まれた。

背景、年齢、趣味嗜好が全く異なる人との会話に抵抗がなくなったのは、ここでの接客経験が大きい。いろんなお客さんがいろんなことを学生相手にざっくばらんに話してくれた。

この店で学んだことがあった。
バーに通う人は3パターンに分類されること。
①話し相手が欲しいタイプと②お酒を飲むのが好きで楽しみたいタイプと①②の両方のタイプの3パターンに分類される。これは来店タイミングや他の客によっても変化するのがおもしろい。

店では、自分の好きな音楽を店で流して良いことになっていた。

当時聴いていたCopeland、Sigur Ros、Jon Spencer Blues Explosion、Ricardo VillalobosのCDを持っていった気がする。

逆にマスターが流す音楽も自分にとって新鮮なものだった。
例えば、マルコムマクラーレン。

ヴィヴィアンウエストウッドの夫であり、セックスピストルズのプロデューサー。音楽的にも前衛的なのだが、シチュアシオニストインターナショナルという前衛美術運動が前進となった状況主義的な思想集団に属していた。らしい。ちょっとよくわからん。が、このあたりのカルチャーが政治とアートと音楽を結びつけ、セックスピストルズのようなパンクムーブメントに繋がっていく。普通に生活していたら出会わない音楽に出会い、その時代の息遣いを感じたりするのはおもしろい。

大学を卒業してから数年はビールをもらいながら働くスタイルで呑みにいっていた。

でもその後はずっとお店に行けていない。
お酒を呑むときにふと想い出したり、たまにお店のWebサイトをみたりしている。

離れてしまった行きつけのお店に再び行くのは月日が経ちすぎて照れくさい気がしてなかなか足が進まない。でも行ったらきっと昔みたいに何も言わずにグラスにビールを注いでくれるのだろう。

向井秀徳氏のお歳の召し方がカッコ良すぎて昔聴いてた音楽を聴き直した。その結果👆の郷愁にたどりつく。

なにとぞ。

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