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【雑記】ゲーム開発者としてインタビュー記事に初めて参加した時の話

昔、ドット絵でご協力させていただいた「とあるゲーム」について、ゲーム情報サイトの記者さんにインタビュー記事を書いていただいたことがあります。

その記事には、「とあるゲーム」のプロデューサーさん、プログラマーさん、そしてドット絵担当の「イクシール」から私という三人で参加させていただきました。

今回は、その時の話を振り返ってみたいと思います。(かなり昔の話です。)


インタビュー記事へのお誘い

「とあるゲーム」に必要なドット絵制作を一通り終えた頃、プロデューサーさんから連絡があり、
「○○社さんにweb用のインタビュー記事を書いてもらえることになったので、森田さんも一緒に参加できないですか?」
というお話をいただいたのが最初でした。

その時は、「ありがたや~」という気持ちと共に、かなり本気で悩みました。

なぜなら、私は極端に『話下手』だからなのです…!!!!!!

赤面症であり、あがり症でもあり、口下手であまりスムーズに話せない人なので、こういったインタビュー記事というものは大の苦手なのです。記者さんから何か質問されたとしても、咄嗟に適切な言葉で回答する自信が無く…。(このnoteの記事も、じっくり時間をかけて、何度も読み返して推敲できるから書けているのです…)

ですが、インタビュー記事に参加すれば、間違いなく、イクシールという会社の宣伝になります。(それを考えると、経営者という立場上、とても迷います…。)

また、私は普段から従業員に対して「チャレンジすることの大切さ」を伝えているのですが、「苦手だからと言って、私自身がチャレンジしないのってどうなんだ???」と自問自答することになりました。

・・・結局、一日ほど悩んだ挙げ句、考えを改めて、インタビュー記事への参加を承諾しました。

どんなに苦手でも、事前にたくさん練習することで経験値を積み重ねれば、きっと何とかなるはず…!多分きっと…!

そして、「ゲーム開発者のインタビュー記事」というものに、人生で一度くらいは参加してみたかったという想いも有りました。


プロデューサーさんへの相談

一先ず前向きな方向でインタビュー記事への参加を決意しましたが、インタビュー当日にもし何かたくさんの失言をしてしまって「大失敗」した時は、そのゲームに関わっている方々に大きく御迷惑をお掛けしてしまうことになります。

また、イクシールを代表しての参加になるので、イクシールを支える従業員たちや他の役員にも迷惑をかけてしまうことになります。さらには、そのご家族だったり、イクシールに関わっていただけている企業様にも、何かしら飛び火するなんてこともあるかもしれません。

…そう考えると、インタビュー当日に失敗するわけにはいきません。

事前に対策を練るべく、プロデューサーさんに相談することにしました。(ちなみのそのプロデューサーさんは、web記事、雑誌記事、生放送、動画記事、リアルイベントでの登壇等、ありとあらゆるメディアに出て様々なことを饒舌に語ってきた経験豊富な百戦錬磨な凄い方です。)

今回のインタビュー記事について不安しかないことをプロデューサーさんに打ち明けると、プロデューサーさんは笑いながら、
「そんなの大丈夫ですよ。質問されそうなことへの回答を紙に書いて用意しておいて、それを机の上に置いて見ながら話せばいいんですよ。」
と仰っていただけました。

紙を見ながら答えても大丈夫だとは、なんてありがたいのでしょう…!!!!
一気に希望の光が見えてきました。

そしてさらに、プロデューサーさんには、「当日、記者さんから聞かれそうなことをまとめた質問リスト」を用意していただけることになりました。
これでもう安心です…!

また、インタビューの日が近付いてきたら、事前にプロデューサーさんとプログラマーさん、そして私の三者で集まって、「記者さんからの予想質問」と「回答」を読み合わせする場も設けていただけることになりました。

これなら、万全の対策ですね!
あとは、回答テキストをできるだけたくさん用意して、事前に声を出して読む練習をしておけば、インタビュー当日に緊張して喋れなくなってしまうこともなさそうです。


問題発覚!インタビュー用の服が無い!

今回のインタビューは「web記事用」ということもあり、おそらくインタビュー時の写真もweb上に残り続けることになります。

私自身は、CGデザイナーという『デザイン』を仕事にしている職業なのですが、自分自身の着る服装には何の興味も無かったりします。ですので、デザイナーっぽい服どころか、こういった「インタビュー記事に相応しい服装」というものを全く持っていません…。

「どうしよう…」と地味に一人で悩んでいたのですが、当時のイクシールに、実は『顧問契約』をしていた方がいたので、その顧問の先生に相談してみることにしました。

ちなみにその顧問の先生は、ゲーム業界でグラフィッカーやアートディレクター、プロデューサー等を経験しており、古着の販売なんかも手掛けている「ファッションセンス抜群な方」です。

顧問の先生に、インタビュー当日用に服を借りられないかお聞きしたところ、その場でスケッチブックを取り出し、
「森田さんは、どういう服が着たいですか?」
と聞かれました。

ファッションに疎い私には、どう答えればいいのかも、さっぱりわかりません…。

▲顧問の先生がサラサラと何やら描き始めました
▲顧問の先生の描いたラフスケッチ

顧問の先生から、
「森田さんには、こんな感じが似合いそう!こういう感じでどうですかね?」
と、スケッチブックに描いたラフを見せていただけました。

私にはもうワケがわからない世界なので、
「こういう服は着たことがないので、さっぱりわからないです…。地味目であれば、あとはお任せします!」
ということだけお伝えし、顧問の先生から後日改めて上下一式をお借りできることになりました。

一先ずこれでインタビュー当日に向けての不安点は「全て」解消できました…!


インタビュー当日・・・

プロデューサーさんに用意していただいた「質問リスト」をもとに様々なパターンを想定した回答テキストを作成し、プロデューサーさんやプログラマーさんとの事前の読み合わせも済ませ、この日に備えてしっかり練習してきました。

回答テキストを印刷した「紙」は、勿論、忘れずに持参してきました。

顧問の先生からお借りした服で上下を包み、何となくデザイナーとしてもレベルアップした気持ちになれています。少しサイズが小さく、窮屈感はありますが、おしゃれは我慢とも聞きますので…!(事前に試着しておけば良かったのですが、あまり時間に余裕もなく、当日になって初めて袖を通すことになりました…)

ゲーム情報サイトを運営してる某社のビルの下で、プロデューサーさんやプログラマーさんとも無事に合流。

会議室に通されると、中は真っ白な部屋に真っ白なテーブルで、一気に空気感が変わりました。

会議室で記者さんを待ちながら、私は複数枚の「回答テキストの紙」を目の前のテーブルの上に並べ、脳内で暗唱を繰り返します。緊張感はありますが、事前準備もできているので、何とかなりそうな不思議な安心感もあります。

そして、記者さんたちが会議室に入ってきて、名刺交換。記者さんは二名、カメラマンさんが一名。

「それでは、インタビューのほう、始めさせていただこうと思います。」
と、記者さんの言葉が会議室に響きます。


するとプロデューサーさんが苦笑いしながら、こちらを見て一言。

「ちょっと森田さん、まずは、その紙、仕舞いましょうよ…!」


ええええええーーーーーーーーーーーッ?!?!?!紙を見ながら、回答していいんじゃなかったんですかーーーーーーッ?!?!?

途端に頭の中が真っ白のパニック状態になり、記者さんからの質問にも、しどろもどろでまともに回答できず、インタビューでの私の回答は見事なまでの大失敗に終わりました。もう笑うしかない…!

そして、インタビューの最後には「写真撮影」もあったのですが、パツパツの服を着て、直立時でも腕を下ろせずにいる私の写真がweb上に残り続けることになりました…。


インタビューを終えて・・・

結局、インタビュー記事については、校正用のドキュメントファイルを送っていただくことができ、直接色々と手直しすることができました。
何とか、大惨事を免れました・・・。

『話せる』という才能には、私は心の底から憧れます。

今回の私のチャレンジは「大失敗」に終わりましたが、まあ、「大失敗」しても、何とかなることも多いです。
何事も経験。最初は誰でも経験ゼロからのスタートなので、何かチャレンジする機会がある方は何事もぜひチャレンジしてみてくださいませー!

チャレンジによる第一歩から、きっと何かが得られるはずです!

ちなみにそのインタビュー記事のurlは、もちろん内緒です。


★イクシールのホームページ★
https://ixill.net/

★BOOTHのイクシール通販サイト★
https://ixill.booth.pm/

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