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小松菜の塩炒め【書く習慣・DAY9】

この本を買ったのは


私は、一応仕事で料理を作っているにもかかわらず、料理が上手いと自信を持って言える技量が身についてるとは言えないと、常々思っているので、「どうしたら、料理が得意と言えるのだろう」と、羨望と憧憬にかられて、つい手に取ってしまったのです。

本のタイトルにもなっている「こうして私は料理が得意になってしまった」というエッセイでは、プロと主婦の差のひとつが「油と塩」の使い方だと書いておられます。

それは、シンプルな料理で、素材の持ち味を生かしつつ、調理器具や調味料を適正に使い、最大の効果を引き出すことを体得することだということ。

「味をつけきる」ことを自分の身体と舌に覚えさせる経験が、料理をする上ですごく大事

こうして私は料理が得意になってしまった 有賀薫

ということなんだそうです。
こちらで紹介されている。青菜の炒め物の極意は、有元葉子さんの本でさらに詳しくかいてあったので、双方の良いとこどりをしつつ、早速つくってみました。

小松菜の炒め物

有元さんは、野菜炒めの極意を、まず野菜がシャキっとするまで水分を吸わせることとしています。

なぜなら、炒め物という調理法が、素材の持つ水分で火を通す調理法だから。

そして、フライパンを煙が出るまでよく熱して、鍋コのつな肌にいきわたるくらい、やや多めの油をしき、小松菜を「置く」すると小松菜の水分が蒸気になってあがってきます。小松菜は甘みや旨味を含んだ自分の水分で、美味しく熱せられていくのです。そしてさっと上下を返し、塩をふったら完成。

私は最初、フライパンの熱し方が甘かったのと、いじりすぎてダメにしたので、二回目は、しっかりフライパンを熱して、ほとんど触らずに仕上げたら、見違えるような野菜炒めができあがりました。

私も少しは料理が得意になってしまっていたらいいな。

小松菜の名前の由来を調べてみました。

小松菜は、南ヨーロッパの地中海沿岸原産で中国経由で日本に入ってきたクキタチナが、江戸時代初期に現在の東京都江戸川区小松川付近で品種改良して栽培され始めたと言われています。
小松川地区にある香取神社には小松菜と名付けられた由来が伝わっています。1719年(享保4年)、江戸幕府8代将軍、徳川吉宗が鷹狩りで西小松川を訪れ、そこで食事をする際に香取神社が選ばれ、時の神主亀井和泉守永範が接待したのですが、これといった食材もなかったので、餅のすまし汁に青菜を彩りに添えたところ、吉宗はこの青菜を気に入り、神社のある地名から小松菜と命名したというのです。

暴れん坊将軍が名づけの親とは知りませんでした。びっくり。

小松菜の産土神 新小岩厄除香取神社 (shinkoiwa-katorijinja.com)

吉宗と同じものを美味しく食べていると思うと、なんだか感慨深いですね。

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