ちいさな悲しみを思い出す。
高校の頃、好きな子が居た。
一年の時、同じクラスでなんとなく仲良しで、
よく話ししていた子だった。
彼はよく喋る私を九官鳥と呼び、九官鳥が
コンパクトになり、「トリさん」と私を呼んで
くれていた。
私はなんとなく「ヤギさん」と呼んでいたが、なんとなく互いに淡く恋心があると感じていた。誕生日に「Day dream」のレコードをプレゼントしてくれた。古い曲だけど好きなんだと言っていた。
2年になりクラスが変わり、別のクラスになってしまった。
廊下ですれ違う時、元気?とか声を掛け