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オーディオ・レシーバーWiiM Pro備忘録

先日のAmazonプライム感謝祭でやっと、遂に、買いましたWiiMPro




miniと比較すると入力、出力も多い分、出来ることがドーンと多い。


どう使うか試行錯誤する中、とりあえずAirPlay2のレシーバー(受信機)だけじゃなくトランスミッター(送信機)としても使えるので、使ってみて出た数字の備忘録として書いておく。「買ってよかったもの2023」のナンバーワンなのは確かなのだけどオーディオ・レシーバーの何が良いのか、どこが良いのか、どう使えるのかに関して書こうとしたら20本くらい記事が書けそうなのでまずは順番にと言いたいところだけど、最初をどーんとすっ飛ばして「iPhoneやFire HDなどのスマホ、タブレットからAppleMusicをAirPlay2で飛ばすとどんな数字が出るか」だけ。


WiiMのアプリそのものにはAppleMusicは対応してない。なのでMacmini本体のWiiMアプリでAppleMusicからダウンロードしてある音源を再生しようとすると出来ない。

下部のような表示が出て再生はできない

だけどスマホやタブレットのAppleMusicアプリを開いて、AirPlay2、またはChromecast Audioで再生先をWiiMProに指定し、WiiMProの出力をAirPlay2でホームシアターに指定するとするっと再生出来た。要は「こういう機能がついてます」「こういう使い方ができます」と書いてある中から「だったらこれって理論上出来るんじゃないの?」を自分で見つけてチャレンジした人じゃないと到達できないことが、テクノロジーの進化と共に増えているのでそろそろついていくのがしんどい年齢になってるんですけど今回はなんとか到達できたようです。

で、AirPlay2の基本的な機能としては24bit 48kHzのビットレートが最大値、なはず。そして一応、DolbyAtmosなどの空間オーディオにも対応してる、はず。だけど当然使うデバイスのスペックやネットのつながり具合など様々な要因によって出せる数値は変わってくるのは仕方ない。その前提で繋いでみたところ、WiiMを介したAirPlay2はFire HDから飛ばすとなんにしろ全部24bit 44.1kHzに固定される現象が観測された。iPhoneから飛ばすと全部16bit 44.1kHzに固定されてしまうといううれしくない現象も確認。しかもどっちを使っても空間オーディオは無効になる。

とりあえずMac mini→光デジタル出力WiiMに有線接続(WiiMDACとして使う)→RCA有線接続でMarshallのStanmoreから再生した場合

FireHD8PLUSをごにょごにょしてGooglePlayStoreを入れ、そこからダウンロードしたAppleMusic→WiiMPro→ホームシアター

iPhone 13miniのAppleMusic→AirPlay2でWiiMProホームシアター

という3つのパターンで繋いでみた。ホームシアターはEchoStudioが2台+サブウーファーのEchoSubの合計3台のスピーカーを使っていて、EchoStudioはDolbyAtmosだけでなく360° RealityAudioという空間オーディオにも対応していて、24bit 192kHzまで出る、スペックとしては充分なもの。


ちなみに番外編としてFireHD8PLUSWiiMPro→有線接続してあるMarshall Stanmoreにラインアウトも試している。

どれを使ってもスマホ、タブレットからのワイヤレス再生は空間オーディオは表示されないのでWiiM自体が空間オーディオに対応してないと考えるのが妥当。まあ空間オーディオで聴きたければ私にはMac miniもあるしApple TV 4Kもあるのでそっちで聴けばいいため、ここはガッカリポイントにはならない。

まず、音楽再生用のポータブル端末として購入し使っているのがFireHD8PLUSのためFireHD8PLUSで試すところから始めた。その結果が下記である。


まず、The MysterinesのEPから。これはAppleMusicでは空間オーディオで配信されている。




こちらがMacminiで再生した時のスクショ。DolbyAtmosと表記されている。


これがFireHD8PLUSから再生した時

FireHD8PLUSだとDolbyAtmosの表記はなく、24bit 44.1kHzとなっている。


ちなみにiPhoneだともっと残念に

iPhoneだと16bit 44.1kHzになってしまう。しかもこの時はAirPlay2でホームシアターに飛ばさずに有線接続のMarshallのスピーカーから鳴らしてみた時。それでも16bit 44.1kHzだった。

それではMitskiの新作はどうだろう、元々DolbyAtmosではなく、ハイレゾロスレスで配信されている。



Mac miniで確認するとこうなっている



FireHD8PLUSだとこう

FireHD8PLUSから飛ばすことでダウンスケールになってしまう。


iPhoneはこう

更にiPhoneからだとギリギリCD音質まで落ちてしまう残念な結果に。

じゃあAppleMusicのハイレゾの天井24bit 192kHzで配信されてる音源はどうなる? ジャック・ホワイトがこだわったんであろう、空間オーディオにはせず、24bit 192kHzで配信されているホワイト・ストライプスのSeven Nations Armyをかけてみた。


Mac miniでの表示





FireHD8PLUSでの表示

ここれもダウンスケールされてしまう。じゃあそもそも、高音質じゃない音源だったらどうなるんだろう?と思い、Sara And The Sundaysをかけてみた。

マイナー・インディー・バンドなのにレコーディング・クオリティがなかなかなので、聴いていても低音質だとは感じないのだけど実際の数字はこう。


Mac miniでの表示はロスレスにもなってない



Fire HD 8 PLUSでの表示

えー、マジですかって突っ込みたくなるんですが、結果としてはアップスケーリングされててるんですよ。なにをかけても24bit 44.1kHzになるので。

なんか、得なのか損なのかについてはまだ検討中というか、AppleMusicで配信されているもの、新作でレーベルが推したいものは空間オーディオとはハイレゾ配信とかになってるけど、実際のレコーディング技術がそうでもないと「空間オーディオにしない方がよかったのでは」みたいなものがあったり、Sara And The Sundaysみたいに謎にいい音に聴こえるものもあったりと色々なので数字が全てとも言い切れないところがあり。

ただ、RadioheadとかThe CureとかDepeche Modeとかモリッシーとか、おじさんたちはわざわざハイレゾ配信しないんですよ。そんな、買ってもらう音源よりいい音で聴き放題に放り込むなんて盗人に追い銭みたいなことは、おじさんたちはやらないので、そういう中高年以上のバンドを中心に聴いてる人たちにとっては結果としてアップスケーリングになってお得かもしれません。

それと番外編ですが「AppleMusicでは空間オーディオも配信してるしハイレゾ音源も配信していてせっかくいい音で聴けるはずなのにAppleのMusicアプリの音がクソ過ぎてつらい」から始まった音楽再生アプリを追い求める旅、Bandcampアプリの高音質にはいつもため息が出るのですが、じゃあBandcampアプリでのストリーミングとAppleMusicアプリでのストリーミング、まずは数値で比べてみようかと思い、Jordanaのアルバムから再生して比べてみました。


Fire HD 8 PLUSのApple Musicアプリ

先述の通り24bit 44.1kHzの表示で再生されます。そして次に、同じ曲をBandcampアプリから同じように再生してみました。


見た目全くわからないでしょうけどこれがBandcampアプリから再生した際

数字は全く同じ、24bit 44.1kHzでの再生になりました。ちなみに聴いた体感としては全く違いがなく、「WiiMアプリの音」なんだなという理解になりました。

ちなみにAppleMusicでは配信してない、どこからも配信せずBandcampで売ってるだけのフランスのシューゲイザーJōetsu ShoreはBandcampで売ってる音源が16bit 44.1kHzのギリギリCD音質で、これを非可逆圧縮のAIFFでダウンロードしてAppleのMusicアプリに入れて再生してみたところ、あまりにも酷い音質に涙目になったのですが、Bandcampアプリで聴く分には全く問題ない、快適な音で聴けるのですよ。




Fire HD 8 PLUS→WiiM Proに飛ばした時の表示

これはBandcampアプリでストリーミング再生している時の表示で、アップスケーリングもされてるし得した気分になりましたね。

長くなりましたが現状、発見したのはWiiMProのAirPlay2としての機能に空間オーディオは対応していない、飛ばすデバイスによって16bitまたは24bitと変化するものの44.1kHzで数値が固定されている。ここまではわかったので、この環境で聴いて損にならない音源を積極的に聴いていこうと思い、今はRadioheadのKid Amnesiaを聴いています。



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