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星組『1789』観劇記録・7/23(昼)

チケット難すぎて観るのを諦めていた星組『1789』ですが、なんとか観ることができました。
宝塚友の会にもファンクラブにも入っていない、しかも一般先着すら参戦していない(ついでに一緒に宝塚を楽しむ友達もいない…)一般人でもなんとかなるもんなんですね。びっくり。でも何回も観る人はいるし、チケットはあるところにはあるんですよね…。

さて肝心の公演ですが…評判通りすごかった。

すごかったせいなのか、あっという間に終わった気が…(そして記憶は遥か彼方へ。うろ覚えで書いてます)。
今回星組版を観て、実は月組版の『1789』(2015年)が(いろいろ問題はあったけど)結構好きだったんだなと思いました。そういやCDリピートしてたっけ。好きな曲揃い。
演出が変わったところや新曲があって、なんか「来てほしいところに来てくれない感」(←なんだそりゃ?…なんとなくしっくり来ない感じです)があったのですが、まあそれはそれで比べる楽しみがあるということで。


一番大きな変更点だと思いますが…やっぱりトップ娘役が演じるヒロインはオランプだよね!
(月組版のヒロイン?マリー・アントワネットもちゃぴちゃん(元月組トップ娘役愛希れいかさん)だからこそという感じがして良いのですが、主人公とはほぼ絡まないという残念なことに…)
オランプのひっとん(舞空瞳ちゃん)かわいすぎやしませんか?
かわいいんだけど、自分の職務に誇りを持っているし、気が強いところもあるし、でも自分の恋心で揺れ動いちゃったりして…完璧ヒロイン!こっちゃん(礼真琴さん)と並ぶと恋人感が最高!゚+.゚(*´∀`)b゚+.゚
(…でもデュエットダンスとかあまりキュンとならないのはなんでだ?お2人がすごすぎるからか?)

主人公のロナンは農夫の息子という宝塚では珍しい役どころ。お衣装の色味とか稀に見る地味さ。
でもどこかの場面で(←忘れた)こっちゃんの瞳がきらめいていて「さすがだなぁ」と思った(たぶんオランプへの恋心を歌っている時じゃないかな?間違っても拷問してくるようなペイロールさんとのやり取りの時ではない)。
ロナンは父親を貴族に殺され復讐を誓ったり、革命家の仲間になったり、仲違いしたり、また一緒に革命したり…いろいろ忙しい。
拷問されてる時は本当にやられてんじゃないかと思う迫真の演技。顔の傷大丈夫?(リアルすぎる!)
そして歌!こっちゃんの歌声で好きな曲を聞けるのはなんとも贅沢なことか♪ヽ(´▽`)/
1幕ラストの“声なき言葉”の歌い出しでは鳥肌立った!この曲はみんなの発するエネルギーがすごい。
2幕の“サ・イラ・モナムール”~“肌に刻まれたもの”の流れも好き。…というか好きな曲がありすぎる!

革命家仲間のデムーラン・ロベスピエール・ダントンの3人組がわちゃわちゃしてるの見ると「青春!」という感じがする。
ありちゃん(暁千星さん)のデムーランになぜかすごく目が行きました。星組に来てからありちゃんの存在感が増した気がしますね(正直主人公よりも追ってしまった)。主な配役のところに唯一「ロナンの友人」とありますが、ロナンのことを「兄弟だ」と言ってくれるイイ奴。ただ“世界を我らに”が他の曲に変わったのは残念だなぁ。
ロベスピエールは恐怖政治とか言ってないまだ若い頃。でも前々から気になっていたんだけど…“誰の為に踊らされているのか?”で「腐ったはらわた抉り出す」とか歌ってるんですけど!過激じゃないですか?ちょっと片鱗見えてる?
ダントンには自由な風が吹いているような感じがする。“パレ・ロワイヤル”にそれが表れていて好きな曲。友達になりたいタイプです。
3人の仲良い姿を見せつけられると、この後の歴史が切ない…(『ひかりふる路』(2017年雪組)で描かれてますね)。革命に向かってロナンも含めて4人が肩組んでるとこで泣きそうになった。

月組版を観た時に「一番好きだ!」と思ったのが、るり様(元月組スター美弥るりかさん)演じるアルトワ伯。あの妖艶さ(←ビジュアルの破壊力が凄まじい!)で媚薬を掲げなから“私は神だ”(←この曲のタイトルがもう…!)を歌うお姿に私の心は鷲掴みにされてしまいました…∩(´∀`)∩
で今回のせおっち(瀬央ゆりあさん)のアルトワ伯なんですが、妖艶さは少ないものの、不敵な笑みが似合う狡猾な野心家といった感じでしょうか?なんか強そう。
“革命がはじまる”の時に見せた悪い笑顔が素敵でした。
かと思ったら歌唱指導では、まさかの花の付いた(…ように見えたけど視力が悪いので定かではない)ピンクのお衣装でせり上がってきたもんだから、そのギャップにめまいがしそうです(実はちょっと笑いそうになった←失礼!)。これがせおっちの星組生として最後の姿か…と思うと感慨深い。

今回の公演で退団してしまうくらっち(有沙瞳さん)。集大成にふさわしい大輪の花を咲かせたマリー・アントワネットでした!
最初に登場した時は退屈を紛らわせるためにギャンブルや宝飾品を貪り、自分のことしか考えていないマリー・アントワネットそのもの(あのほぼ舞台装置なルーレットのドレスを着ていたのは嬉しい♪)。
でも革命が始まる…という時に、王妃の務めに目覚め、その務めを全うすると決意した姿に圧倒されました。
家族と共に生きることを望み、厳しい罰も受け入れるという“神様の裁き”には泣けました…(;´Д⊂)

ラストシーンのひとりひとりフランス人権宣言を読み上げるところでも泣けた!ここでも鳥肌立った!
今では当たり前のことを言っているけど、これを勝ち取るための努力と犠牲に思いを馳せると頭が下がります。
“悲しみの報い”…この曲で全てが浄化される思い。こっちゃんの白いお衣装にも心が洗われます。歴史を作るのはなにも権力者ばかりではなく、名もなきすべてのひとびとなんだなぁ。…やっぱりフランス革命すごいな!(←これ前回も書いたな┐(´∀`)┌)


さてこの公演の大千秋楽は8/27。それまで無事駆け抜けられますように!ライブ中継・ライブ配信があるからもう1回見たいなぁ♪ヽ(*´∀`)ノ

https://kageki.hankyu.co.jp/sp/news/20230715_002.html

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