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3つの無形資産|人生100年時代を生き抜くスキル

これからの人生を豊かにするためには”無形資産”に価値があり、大事になってくる。

という話を前回の最後にしたので、今日はその続きになります。

「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」を読んでアウトプットと感じたことです。
前回のnoteはこちら↓

まず、無形資産を説明する前に、無形とは反対のもの「有形資産」があります。
有形資産とは、お金などの金融資産や不動産などの実物資産などで、わかりやすく説明すると形がある資産のことです。

そして、「無形資産」とは、その逆の形のない資産で、今は目に見えない資産であっても、いずれそれが有形資産に変わりお金を生み出すことができる価値ある資産のことです。

これがほんと重要です。見えない資産を甘くみてはいけません。

「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」では、「生産性資産」「活力資産」「変身資産」の3つの無形資産があると説明していました。

LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略

▽生産性資産とは

まずは3つの無形資産のうち「生産性資産」について。

これは仕事をする上で役立つスキル知識などのことをいいます。
それには様々な要素が含まれており、仕事につながる人間関係評判なども含まれています。
無形資産は手をかけなかったり、放置していると縮み、大学で学んだ”知識”なども長い職業生活の中で使えなくなっていくため、新たな知識やスキルの習得が必要になるのです。

組織では「人材育成」が肝になるわけです。

これからの時代はさらに”学び直し”が必要になりますが、このような事って”平成の働き方時代”にもあったような気がします。
例えば、昔はパソコンのスキルはさほど必要なく働けたと思います。
文字や数字入力くらいができていれば困ることはなった。しかし、今ではパソコンやタブレットを使いこなさないと業務を行うことが難しくなってきています。
私の経験上でもだいぶ歳が離れた上司がパソコンを使えず、メールの送信を代わりにやってあげていました。
たったそれだけで「あの人仕事できないな」と部下に思われてしまうのです。
パソコンが会社に導入されパソコン操作に苦慮した世代がありましたよね。
そのようにいつどんなスキルが必要になってくるか分からないので、常に新しい情報に敏感になり、積極的に学び直す姿勢が求められると思います。
「部下にやってもらえばいいか〜」では部下からの信頼を失います。

また、テクノロジーの分野だけでなく、職業人生の中で管理職やリーダーといったポジションに就いた時にはマネジメントやリーダシップなどのスキルを身につけることも重要です。
様々な教室に通ったり、オンラインで勉強することが可能ですが、本を読むことで身に付く知識もあるかと思います。

長い就労人生の中でずっと同じ業務や立場にいるということはあり得ないのですから。

歳を重ねてくと、「若い時と同じように働けない」と感じる時ってありますよね。
現在任されている業務や今の働き方で20年後を想像した時に、「無理だ」と思ったのであれば、世の中の変化に対し敏感に、そして今とは異なるスキルの習得に努めた方が良いかもしれません。

新しい産業が生まれ、転職や起業などの道もあるかもしれない。
とは言え、今から何を学べばいいかわかるはずがありません。

そこで今後AI・ロボット時代に備えておきたい生産性資産として、下記のようなスキルが必要とされると本には書かれていました。
それは、

・共感、モチベーション、励ましなどの繊細な対人関係スキル
・思考の柔軟性、イノベーション精神、敏捷性などの汎用スキル

これらのスキルは機械では代替えできないからです。

また、仕事上の仲間や人脈などの人間関係も重要な要素で、高い信頼性と評判をもつ強力な人と人間関係を築けている人は、その人脈から知識を取り入れたり、イノベーションを促進でき、自身の成長にも繋がっていきます。
そして自分の評判も高まり、さらに質の高い仕事上のネットワークを築くことができるのです。

▽活力資産とは

二つ目は「活力資産」です。
これは、身体的・精神的な健康と幸福のことで、友人関係やパートナーやその他の家族との良好な関係なども含まれています。
ポジティブ心理学でも「幸福を感じている人が成功する(幸福優位の法則)」という学説があるように重要な資産です。

情報過多の現代は脳疲労についても考えていかなければならない。
年齢とともに脳は衰えていくと考えられてきたが、近年の研究では脳は鍛えることで機能を高めることができるとわかってきています。
また、精神面の健康と幸福感を維持するためには「友人関係」が重要で、ポジティブな親しい友人たちのネットワークが大きな役割を果たしていると説明しています。
もちろん、パートナー家族から得られる幸福感も重要な資産になりますし、孤独は人生100年時代を生き抜くためには良くないということですね。
引退後も幸せな人生を送るためにも活力資産への投資は必要になっていく訳です。

▽変身資産とは

最後に「変身資産」です。
本を読む前に正直「これはなんだ??」と思いました。

これは、就労人生が長期化する過程で大きな変化を経験し、多くの変身を遂げることになるため、その時に前向きな姿勢になることや変化への柔軟性などが「変身資産」と説明している。
これからのマルチステージの人生では非常に重要な資産になるということです。

そのためにまず自分自身についてよく理解しておくことが必要になります。
本では「自分のことをよく理解し学ぶためには、他の人たちに意見を求め、寄せられた意見について内省する」と書いてあります。
内省やメタ認知の重要性は大きく、変身するためには変身する前の自分をよく知るということですね。

また変身するためには、既存の人間関係やネットワークでは実現が難しく、新たな多様性に富んだネットワークづくりが重要になります。
しかしながら、自分についての知識や多様性に富んだネットワークは変身の基盤を作り出すが、実際には変化を起こすための”行動”がさらに重要で、過去に例のない大胆な解決策を受け入れる姿勢や古い常識ややり方に疑問を投げかけることをいとわない姿勢など、経験したことのないことに対して前向きな姿勢になれるかが生き抜くカギとなるのです。
人は現状維持バイアスがかかりやすいため「変化」には「勇気」が必要です。

日本の企業の多くは「メンバーシップ型雇用」「終身雇用」という考えが長らくベースにありました。そのため「教育⇒仕事⇒引退」といった3つのステージで基本的に考えてしまう思考の人はこの”変身資産”の獲得が非常に難しいと思われます。

と、人生100年時代を生き抜くために、色々学んだことをアウトプットしてみたが、

「これからの人生は、何だかせわしくなりそうだな」

という一言に尽きそうだ。

悲観的に考えず、変化を楽しんで生きていこうと思う。





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