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舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」がスゴすぎた

※観劇直後に書いているためかなり語彙がおかしいので注意

赤坂ACTシアターでロングラン公演中の「ハリー・ポッターと呪いの子」
春休み最終日のきょう(3月31日)、予定が何もなく「暇だから」という理由で舞台に行くことにした。

その舞台がもうスゴすぎた。

公演時間約4時間「なにこれ????マジでどうなってんの???」と前のめりで舞台に入り込んでしまい、いま目の前で見てきたことを早めにメモせねば…と興奮が冷めないういにこの記事を書いている。

※以下、最大級のネタバレ大満載。観劇予定の方はご注意を

舞台演出

・冒頭のキングズクロス駅のシーン、トランクを持って行き交う人々がトランクのパントマイムを行う。魔法で重力がなくなってしまったかのよう。ドでかい魔法をぶっ放すのではなく、さりげな~く、徐々に観客を「ハリー・ポッター」の魔法の世界に入りこませる演出が素敵。

・小道具や舞台装置転換がいちいちカッコイイ!ローブを着た魔法使いキャストさんがローブをバサッと翻して小道具を隠して持っていくのがカッコ良すぎた。このローブの動きをイメージするならば「闇に中に現れる怪盗」。マントやローブが舞う美しさにドキドキ。舞台で「布に萌える」という新しい世界が開かれてしまった…(こういう人けっこう多いのでは、と予想)

・映画「ハリー・ポッター」の中のシーンでもあった、ハリーとマルフォイのバトルシーン。杖から飛び出す魔法でお互いを攻撃し合うのだが「なにこれマトリックス!?!?」みたいなシーンがあってちょっと笑ってしまった。テーブル、椅子だけの舞台なのに迫力のあるアクロバティックな動きがあってびっくりした。

・人の入れ替わりが謎すぎた。突然水の中から出てくる演出があってリアルで「は?????」って声を出してしまった。舞台にプールがあるなんて前代未聞。舞台の下はどうなっているのか…
水中のバトルシーンもあったけどあれは実際に宙に浮いているのか投影なのか本当にわからなかった。
そして今回の舞台でいちばん不可解だったのはポリジュース薬の変身。アルバスとスコーピウスとデルフィーが変身したシーン、あれってちゃんとハリー・ロン・ハーマイオニーの役者さんたちがやっているんだよな????(自信がない)

・ディメンターがマジディメンターで、本当に人を包みこんでしまうようなフヨフヨした布。映画やゲームで観るようなゴースト感たっぷり。暗い観客席の中をフヨフヨと飛ぶディメンター、思わず見入ってしまった。空気感を纏った布が大活躍。舞台「ハリー・ポッター」は布に萌えるな…。

舞台中央の「時計」が大きな意味を持つ

ストーリー

私のハリポタ歴。
原作は「謎のプリンス」まで読了済み。映画はとりあえず履修済み。
ただ、何度も観ているわけではない上に、アマプラで5年前以上に料理をしながら流していたという適当に流し見していただけという適当すぎる視聴環境だったためストーリーや人物像はだいぶあやふやになっている状態での舞台鑑賞だった。

正直なところ、もうちょっとストーリーや人物関係性はもっと予習すべきだったと思った。ハリー、ロン、ハーマイオニーの友情はメジャーどころなので「この3人が協力して強大な敵に立ち向かう」というのは映画パッケージからなんとなくわかると思うのだけど、このストーリーで一番重要だったのは、そう、セドリック。三大魔法学校対抗試合について語られているシーンが多めなので「炎のゴブレット」を中心に予習しておくといいかも。

はっきり言うが「ハリー・ポッター何も知りません」という人はまったく楽しめないので予習をすべし。1作~7作までのストーリーはある程度知ってます、という私でさえ展開がめちゃくちゃ早い上に役者さんもとてつもなく早口でついていくのが大変だった。

(今回は前から7列目ど真ん中という良席を取ったのだがセリフちょっと聞きづらかったぞ)

そして、何よりも…
ハリーの息子・アルバスとマルフォイの息子・スコーピウス
敵同士の息子たちが仲良くなるなんて、そんなマンガみたいな展開ある?あったよ!!

この息子たちがとてもいい子。特にマルフォイの息子・スコーピウスがちょっとお調子者キャラで「どうしてあのマルフォイからこんな子が!?」と思ってしまった。早口で魔法のことを語るオタクっぷりもまたかわいい。随所に見られるBLっぽい関係性にドキドキしてしまい、ここでも何かの扉が開きそうだった…

逆に親となったハリー・ポッターがマジでクソ親すぎてびっくりしたが、この舞台は息子アルバスの成長物語だけでなくハリーも成長し戦う物語だった。
終盤、「ハリー、ロン、ハーマイオニー、ドラコ、ジニーが協力してラスボスを倒す」というアツすぎる展開に背筋がゾクゾクとした。これは原作履修者にしか味わえない快感かと思う。


「スゴかった」としか言えない舞台。チケット代はかなり高いが、この魔法の世界に入れるなら安いもの。次は夫を誘って一緒に魔法ワールドに浸りたい。

ディメンターのせいで語彙力が消え去ってしまったので次は精神力を鍛えてレポートが書けるように精進せねば…

※赤坂ACTシアター近くのタリーズコーヒーでは「ハリーポッター」コラボ内装やグッズも取り扱っていてよい雰囲気。観劇前や観劇後の感想戦にぴったり!

ペンギンなので(?)レイブンクロー



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