いずたにかつとし

総務省地域力創造アドバイザー。「ガイアの夜明け」などメディアにも出演。 大阪から山口県…

いずたにかつとし

総務省地域力創造アドバイザー。「ガイアの夜明け」などメディアにも出演。 大阪から山口県にある金魚の形をした島に移住しました。 これから田舎に移住しようと思ってる人にいろんなことをお伝えしようかなと思ってます。 https://lit.link/izutani

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1.田舎暮らしを考えるみなさんへ

ー田舎暮らしを考えるみなさんへ あなたは田舎のどういうところに魅力を感じましたか? きれいな空気?美しい景色? 地方出身の方、旅で訪れたまちに魅かれた方はたくさんいらっしゃいますが、それ以上に、地方に行ったことはないけど、テレビやネットで興味を持たれた方がいらっしゃいます。 我々、田舎サイドからすれば興味を持ってもらえることはとても嬉しいことです。 ゆっくりと過ぎる時間。心地よい風。木々の揺れる音だけが静かに聞こえる。 ―まるで楽園。そう、パラダイスオブライフです(なんじ

    • 27.私が好きなこのまちを

      私は今、山口県周防大島町で暮らしながら、全国の移住関連のお仕事をさせていただいています。 自分が関わるまちを移住希望者さんに選んでもらうにはどうすればいいのか。 移住希望者さんに、ずっと住み続けてもらうためにはどうすればいいのか。 四六時中考えていますが、当然100%の答えはありません。 移住希望者さんのニーズは10人いれば10通りですから。 移住希望者さんが十人十色であるように、移住担当者さんも十人十色です。 ですが、担当者さんの場合は人それぞれと言っても、希望者さんの

      • 26.地元とのトラブル

        移住をお考えのみなさんに共通の気になることと言えば、住まいと仕事です。 何がなくとも引っ越し先が決まらなければ、移住できませんし、移住した先で収入がなければ困ります。ですので、この二点は必須の情報です。 この二点に子育て環境のこと、起業や就農のことなどがプラスされます。 そして、移住してから地域の方と上手くやっていけるのかも心配になりますね。 実際、インターネットで「移住 失敗例」と検索すると、失敗の原因の大半が地元住民の方とのトラブルだと気づきます。 この手の話って「

        • 25.田舎暮らしは特別なことではない

          移住相談の窓口をしていて思うこと。 いろんなタイプの相談があります。田舎で起業など可能性を求める積極的なタイプ、都会暮らしに疲れてのんびり過ごそうと考えるタイプ。最近はワークライフバランスを考えるタイプや、田園回帰志向などが主流ですね。 いろんな方に地方に目を向けてもらうことは大事ですが、田舎暮らしが特別なものになってはいけません。 地方の大半の方はきっと都会で生まれた方と変わらない、普通の人です。 都会の人も地方の人も、そこで生まれたってだけで普通に暮らしてるんです。

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        1.田舎暮らしを考えるみなさんへ

          24.自然派移住

          消費する生活に疑問を持ち、地方に移住して自給自足の暮らしをスタートする。 また、会社と家の往復で毎日に変化がないルーティンライフに嫌気がさす。 東日本大震災、コロナ禍で地方移住に注目が集まり、人気が高まっています。 我々、地方で暮らす者、地方を元気にしたい者にとっては嬉しい限りです。 特に就農を目指す方の中には、耕作放棄地を開墾され景観美化の一助も担ってくださるケースもありますので、このような「回帰的移住」がさらに増えてもらえるよう、個人的にも力を入れたいところです。 し

          24.自然派移住

          23.コロナ禍で地方移住は増えた?

          メディアで、コロナ禍で地方移住が注目されているという話を見かけます。 いわゆる「コロナ移住」です。 実際、コロナ移住と言われますが、本当に増えたのでしょうか。 増えたと言えば増えましたし、変わらないと言えば変わりません。 ちなみに現場では移住相談の件数は1割程度増えています。 しかしこの1割が今まで移住を考えていなかった人たちなのかというと、少し違います。 2014年に「まち・ひと・しごと創生本部」が実施した「東京在住者の今後の移住に関する意向調査」によれば、東京から

          23.コロナ禍で地方移住は増えた?

          22.地域おこし協力隊制度を利用して移住するときの注意点

          地方へ移住する際、最大の関心事が仕事と住居ではないでしょうか。特に仕事の問題は重要で、業種が少ない地方では同じ業種に転職できない、今までのキャリアを活かせる求人募集が少ないというのが現状です(それでも昔より大幅に改善されましたが)。 そこで一度、地域おこし協力隊制度を検討してみてはいかがでしょうか。 地域おこし協力隊制度は、最長3年間、報酬を得ながら地域のことを知ることが出来て、活動を通じて知り合いができます(福利厚生などは募集自治体によって違います)。 ですから、縁もゆ

          22.地域おこし協力隊制度を利用して移住するときの注意点

          21.はたをらくにする

          地方移住のお話をする際、ワークライフバランスについて必ずと言っていいほど触れています。 当然、お金のために仕事をしなければならないというのはありますが、それだけでなく、せっかく移住するならなぜ働くのかということを見つめなおす機会になればと思うからです。 また、そこに違和感を抱いて移住を考えられる方が多いというのもあります。 この「働く」という言葉ですが、語源は「端楽」で、端(はた=周囲)を楽(らく)にするだそうです。 はるか昔、コミュニティを形成するようになり、助け合い

          21.はたをらくにする

          20.二地域居住はいかがでしょうか

          コロナ禍では地方移住が少し話題となりました。 「コロナ移住」や「ワーケーション」という言葉がメディアで取り上げられたのでみなさんもご覧になったことはあるのではないでしょうか。 私もメディアからたくさん取材を受けたのもこの時期です。 そのなかで「二地域居住」を実践されている方が増えました。 と言っても、二地域居住は10年位前から増え始めています。 2011年、東日本大震災により、都市部で暮らすことに不安を感じる人が増えました。都市部での「依存型生活」からの脱却ですね。 そこ

          20.二地域居住はいかがでしょうか

          19.あなたの可能性が開花する

          先日、いつものように移住相談に来られたご夫婦とお話しておりました。 家のこと、仕事のこと、趣味のことなどなど。 すると、パンを作るのが趣味で、かなりこだわりを持って作られているカンジ。 こういうことを聞くと、つい提案したくなるんです。起業を。 ホントに勧めたわけではなく、提案ですよ(笑) さすがに無責任に勧めることはできません。 今の仕事も朝早い方だというのもあったので、朝の仕込みも苦痛じゃなさそうな点、特に就きたい業種にこだわりがない点、見込める売上高と原価について、経

          19.あなたの可能性が開花する

          18.田舎はテーマパークではない

          素敵な田舎暮らしに興味・関心を持つきっかけとして、テレビや雑誌を見てという方が多いです。最近はネットで情報収集する方が増えていますが、テレビが映し出す田舎暮らし像のイメージは依然として強いです。 いろんな移住者さんが紹介されていますから、夢も膨らむと思います。憧れる暮らしを見て、自分を投影する。田舎暮らしを考えるきっかけにはわかりやすく良いと思います。 田舎に移住して、都会で出来ないことにチャレンジしたり、セカンドライフを謳歌したりすることはとても素晴らしいことです。

          18.田舎はテーマパークではない

          17.農家は個人事業主です

          現在、私が暮らす山口県周防大島町には、毎年たくさんの方が就農・就漁を目的として、相談に来られます。そこで私はいくつか質問をしています。 農業であれば果樹がしたいのか、野菜がしたいのか、どんな手法で取り組みたいのか。 漁業であれば貝類なのか魚なのか、どういった方法で漁をするのか。 偉そうに聞いていますが、実は私はあまり詳しくありません。 詳しくないと言っても、相談者さんの本気度や知識量などは、自営業者・個人事業主として判断できます。(とはいえ我が家の野菜は育てています。)

          17.農家は個人事業主です

          16.働く喜び

          コロナ禍で、リアルの移住フェアが再々できない状況で、私は「オンライン全国移住フェア」というイベントを開催しました。おかげ様で全国各地はもちろん、海外からもご参加いただきました。 今、地方移住というものが、ライフスタイルを見つめ直すきっかけになっているんだと感じます。 オンライン移住フェアは広告をGoogleとFacebookに掲載しましたが、Google広告の表示結果を見ると、「移住 仕事」や「田舎 仕事」といったように、仕事をからめた検索ワードが多いのがわかりました。

          15.田舎でキャリアアップ

          田舎暮らしを支援する際に必要な情報のひとつに、仕事・就職があります。 移住フェアでは就職情報のブースが設けられ、最近では地方での仕事に特化したフェアなども開催されています。 移住希望者さんが仕事を考える際、大きく分けて2つあります。 ひとつめは、「自分に」どういうことをしてもらえるのか、 ふたつめは、「自分が」どういうことができるのか。 極論ですが、安定を求めるか可能性を求めるかです。さらに言えば受け身か攻めか、「仕事をするということ」に対して消極的か積極的か。 地方へ

          15.田舎でキャリアアップ

          14.「聖」と「俗」

          ー地方に残るステキなものたち。 こんなカンジのキャッチがあれば、キレイな風景、澄んだ空気、新鮮な食材、そして温かい人たちが連想されて、「田舎はいいところ」というイメージが思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか。 そう思います。田舎・地方は素敵なところです。もし無機質なビル群に排ガス、複雑なようで希薄な人間関係というイメージを都会に持っていれば、地方は対極です。汚れなき「聖」なるところと思っている方って少なくないです。 が、です。 そういうイメージをメディアに刷り込まれ

          14.「聖」と「俗」

          13.田舎暮らしの家計のお話

          田舎暮らしってお金がかからないとよく言われます。気になりますよね。 実際、移住相談でも仕事の相談も含め、この質問は多いです。 なので、ひとつの参考になればと思い、セミナーでお話しすることを少し紹介します。 まずゼクシィ調査の「若い夫婦の家計」をご覧ください。 平均すると25.8万円の支出だそうです。 これをほんの少し手を加えれば20万円ぐらいの支出に抑えることができます。 なぜ大幅に抑えることが出来るのかはご覧の通り。住居費です。 都市部に住むというだけで、それだけ

          13.田舎暮らしの家計のお話