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20.二地域居住はいかがでしょうか

コロナ禍では地方移住が少し話題となりました。
「コロナ移住」や「ワーケーション」という言葉がメディアで取り上げられたのでみなさんもご覧になったことはあるのではないでしょうか。
私もメディアからたくさん取材を受けたのもこの時期です。
そのなかで「二地域居住」を実践されている方が増えました。

と言っても、二地域居住は10年位前から増え始めています。

2011年、東日本大震災により、都市部で暮らすことに不安を感じる人が増えました。都市部での「依存型生活」からの脱却ですね。
そこで地方移住に注目が集まりました。
しかし、仕事や家族の都合で、すぐに移住できない人が多数なので、二地域居住が増えはじめました。

そしてコロナ禍でリモートワークが広く導入されたことで、また地方移住・二地域居住をされる方が増えています。

二地域居住のメリットですが、一つ目は、都会暮らしと地方暮らしのいいとこ取りができます。今は手軽に地方で拠点を持てますので、都市部の便利な暮らしと、地方の自然に囲まれた暮らしの両方のメリットを享受できます。
二つ目は、片方の地域が被災しても、生活拠点を二つ持っていれば、住まいのリスクが分散できます。
今年は元旦から北陸で大地震がありましたが、毎年のように地震や豪雨災害が各地で起こります。どこで暮らしても安全と言えないからこそ、拠点を複数持つというのは賢明な選択肢となるでしょう。

デメリットとしては、当然ながら二地域分の家賃負担と、家財など最低限の生活必需品を揃えるための初期費用がかかります。
しかし今は、手ごろな家賃の空き家が各地にありますので、趣味に投資すると思えばそこまで大きな負担ではないでしょう。

仕事がある平日は都市部で暮らし、週末は地方で家庭菜園や釣りを楽しむ。
逆に、大半は地方で暮らし、必要な仕事のために都市部に滞在する。
二地域居住はどちらに比重を置いても構いません。

仕事があるから都市部を離れられない、お子様の進学があるので移住は難しいという方はもちろん、自分に田舎暮らしが合うかどうかわからないという方は二地域居住からはじめてみてはいかがでしょうか。

都会の喧騒から離れるだけでなく、必ず起こるといわれている南海トラフ地震をはじめとする震災や自然災害への対策など。
心落ち着く暮らしを模索する第一歩として、二地域居住はいかがでしょうか。

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