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スポーツ観戦はギャンブル要素が強い趣味なのかもしれない

私の趣味で最も歴が長いのはスポーツ観戦である。小学校高学年ぐらいでハマったプロ野球(山口に住んでいたのになぜか中日ドラゴンズを応援していた)に始まり、高専時代に当時中国サッカーリーグに所属していたレノファ山口の試合をたまたま観てからサッカー、そして就職で山口を去る前年(2016年)に始まったBリーグきっかけでバスケ。主にその3つである。コロナ騒ぎがあったりとして色々不便だったが、今でもこの3つの試合はそれぞれ年に数試合は足を運んでいる。
それこそコロナ前の、私が就職して静岡に住みだして、東京とか名古屋とかにサクッと行けるようになってからは、お金が自由に使えるようになったことも相まってバカみたいに野球とかサッカーとかバスケの試合を観に行っていた。今年に入ってからは、以前と同様にマスクせず気兼ねなく声出し応援ができるようになったし、またバカみたいにスポーツ観戦に行くかな、なんて思っていた。ところが、そんなスポーツ観戦は趣味としてかなりギャンブル的要素が強いのではと最近感じている。
言うまでもなく自分が贔屓にしているチームが勝つと嬉しい。しかも、それが劇的なものであれば尚更だ。一方で、負けたり結果が出ないと悔しい。それがわざわざ東北とか九州とか遠方まで訪れた上での負けとかだとより一層。そして、家路につく足取りは非常に重い。それこそ、ここ最近で言うと、昨日行われたレノファ山口のアウェイ甲府戦とか先月観に行ったホームのヴェルディ戦とか。(ホームではあるが静岡在住の私にとってはアウェイと同様の移動だ)
どちらの試合もレノファの選手が退場して数的不利になってチャンスを一切作れなくなったという試合内容に加えて、複数失点で完敗という悔しい試合結果。もちろん、気兼ねなく声出し応援できる喜びであったり、「熱くいけ勝利掴めレノファ山口」など大好きなチャントを歌い跳びクラップする楽しさはある。だが、本質の部分である試合に関しては非常に寂しいものである。そんな試合であるから、一部のサポーターさんは怒って声を荒げたりブーイングしたりもする。結果が求められるプロスポーツだから別にそれはやりたければやれば良いだろうが、聞いている身として少なくともポジティブな気持ちにはなれない。
勝つ時もあれば負ける時もあるのが勝負事であるスポーツなのだから、そういう悔しさや辛い気持ちがある分、勝った時の喜びもひとしおだ。だけど、それってめちゃくちゃハイリスクハイリターンだよなと最近思う。

勝った時はマジで嬉しい

そんな中で私が最近特に熱意を持っている趣味がある。改めて言うまでもないが、アイドルのライブ現場に足を運ぶことである。主戦場であるハロプロは高専時代終盤からハマっていたし、先述のスポーツ観戦の合間を縫ってライブ等々も以前からちょいちょい行っていた。だが、ウエイト的にはスポーツ観戦(特にドラゴンズとレノファの応援)の方がボリュームを占めていた。それがコロナ期間を経て、改めてモーニング娘。の過去ライブ映像を観たり、声出し不可という制限下の中、TIFなどのアイドルフェスに行ったことで今まで以上にハマっていった。そして、時が流れ声出し解禁。久しぶりに行くハロプロの声出し現場や、初めて生で聞くダミ声MIXなどの地下アイドル現場。これがめちゃくちゃ楽しいし、生きていることを実感する。まさに俺は今 ここにいるぜぇ! という感じである。何より、ライブは直前での中止発表などよっぽどのことがない限り「負ける」ことはない。九分九厘「勝ち」なのである。ローリスクハイリターンなのである。投資の世界では有り得ないことが趣味の世界では有り得るのだ。

そりゃ、スポーツ観戦で贔屓のチームが勝った時や素晴らしい試合を観た時のリターンはアイドル現場に行った時のそれより時には大きいかもしれない。だけど、それは毎回ではない。昨日の甲府戦みたいに雨に打たれながら後半の30分以上もの時間一切チャンスを作れずに4失点もすることもある。だったら、甲府じゃなくて中野に行ってモーニング娘。のライブ観た方が良くね?と思ったりもする。その辺も含めて、スポーツ観戦はギャンブル要素が強い。それこそ去年からJリーグとBリーグでは1試合単位で購入できるスポーツくじも発売されて、見方によっては公営ギャンブルとも取れるのだ。

加えて、アイドルの現場の方が私の性に合っているのかなと考えたりもする。個別イベントや特典会に行くことを躊躇ってしまうようなコミュニケーションが下手くそな私であるが、最近ハロプロ界隈を中心に少しずつ現地で交流させてもらうオタクの知り合いが増えてきた。まだまだ途上ではあるし、この辺はまた暫くしてから改めて書きたいが、オタクの皆さんは優しい人が多い。いや、別にドラゴンズとかレノファのファンが悪い人ということはもちろんないのだが、その現場で聞くようなネガティブな言葉はアイドルの現場で聞くことは滅多にない。ポジティブな話題が多いのだ。別に私は病んでいる訳ではないが、精神衛生上ネガティブな言葉が多いところよりはそうでないところの方が良い。加えて、スポーツ観戦界隈で現地で交流するネット上の知り合いは居ない。ファン歴はハロプロよりは長いけど。
だとしたら、楽しい方を選ぶのが趣味の時間の使い方として適切かなと思ってしまう。そんなこんなで暫くはスポーツ観戦よりアイドルの方に趣味のウエイトを大きくしようかなと考えている。「推しは推せる時に推せ」という言葉があるようにアイドルというのは非常に刹那的なものだ。今の私は横山玲奈ちゃんを全力で応援したい。他のグループだって、今この瞬間を大切にしたい。

ここまで書くと、ドラゴンズとかレノファとか、長年応援してきた贔屓のスポーツチームを見捨てたみたいに思われるかもしれないが、別にそんなつもりはない。ドラゴンズもレノファも正直言って今は弱いし、その分満足度の高い試合は少ないかもしれない。だけど、ドラえもんの のび太のセリフではないが、弱い時こそ応援するのが本当のファンだ。アイドルの現場に行く合間を縫って可能な範囲で応援に駆け付けたいとは思う。ドラゴンズが万年最下位でも、レノファがJ3、いやJFLに降格してしまったとしても私は応援し続けようと思う。

ということで、次の週末はセントレアでアイドルフェスからのバンテリンドームでドラゴンズの試合を観に行こうと思う。


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