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鶴の舞

舞鶴の話を書いたら、鶴の舞を思い出した。

ニューヨークで週末に寿司を食べるのが日常になって久しい。

ロングアイランドの roslyn にある鶴の舞は日本人が経営する寿司屋でカウンターと数卓の小さな店だ。笑顔が可愛い大将が切り盛りしているので安心して注文できる。もちろんカルフォルニアロールなどというものも笑顔で握ってくれる。

アメリカ人が誤解なく日本の寿司を楽しめる店だ。ニューヨーク、やロスアンゼルスにある松*などはもはや日本の寿司とは言い難い。値段は超一流なのだが、魚の処理ができていない。鱗がついたままの寿司を出された。

店員を呼んで、「鱗がついてるよ」と言ったら、あまり愉快そうでない顔をして交換してくれた。交換してくれた寿司もまた鱗がついている。

旨味成分を感知できるのは日本人だけだという学説が出て久しい。ユダヤ人弁護士の P.K. は私を連れて色々な寿司屋に連れて行き、「ここはどう?ここはどう?」と店の品定めをさせる。

安心できるのは『鶴の舞』だ。



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