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OH!へんろ。親子の88か所巡り(72番札所):我拝師山 曼荼羅寺(香川県)

わたしが、子どもたちと決めた今回のお遍路ルールは一つだけ。納経所で御朱印をいただくのは子どもたちの役割ということ。ちゃんと挨拶をして、御朱印をお願いし、最後はしっかり御礼をする、です。

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今日の煩悩:

小学3年生の息子が、妻が大切にしている鏡を割ってしまいました。高価な鏡というわけではなく、18歳の時から引っ越しの度に持ち歩いてきた「相棒」なのだそうです。つながりそうな眉毛を剃ってみたり、書き足してみたり、いろいろなデコレーションをお手伝いしてきた友人なのでしょう。きれいな形で放射状にひびが入っていたので、とりあえずガラス用のボンドでつなぎとめて差し上げました。後日、金属の入ったボンドでステンドグラス風に修繕して差し上げましょう。

さて、ボンドを塗りながら「顔」は誰のものだろうと考えました。いや、自分のものでしょう。目や鼻や口、まつげ、鼻毛、それぞれ重要な役割を果たしています。ただ、顔の造形自体は自分ではあまり見ません。ずっと原始時代にさかのぼってみても、水面に映った姿を見るくらいしか、自分の顔を見る機会はないような気がします。

なるほど、私の顔は「周囲の人のため」にある。いや、違うかもしれませんが。眉毛の動き、白目と黒目、とんがらせた口、アヒル口、眉間の縦じわ、上目遣い。顔の持ち主からの「心理的なメッセージ」を発する手段ともいえましょうが、その顔を見るのは周囲の人です。

おお、そうだったか。と、思い、午後からは周囲の人に「爽やかな笑顔」で接してみることにしました。周囲の人の気持ちを楽にし、パフォーマンスを上げてもらうには、こちらの「ハイチューで歯の詰め物が取れた」とか「鼻の頭にニキビができて痛い」とか、「パソコンの性能がニュータイプの僕についてこれていない」とかいう理由で、不機嫌な顔をしていては、周囲の人にも嫌な思いをさせてしまうかもしれない。

結果としては、「えっ、何?」とか思わせてしまうだけでしたが、それは日ごろの表情が原因でしょう。引き続き、意識してみようと思います。しかし、笑顔で眉間に血管を浮かび上がらせていたら、余計に怖い印象を与えそうです。

御詠歌:

 わずかにも曼荼羅拝む人はただ 再び三度帰らざらまし

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本尊:

大日如来

創建:

大同2年(807)

真言:

おん あびらうんけん ばざらだどばん

歴史:

縁起によれば、創建は推古四年(596)で、四国霊場で最も古い寺院です。弘法大師がこの寺を訪れたのは唐から帰朝した翌年で、母玉依御前の仏果菩提を祈るためだったとされています。本尊に大日如来を祀り、寺名を「曼荼羅寺」としました。

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所在地:

香川県善通寺市吉原町1380-1

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駐車場:

あり

公式HP:




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