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Episode12-1|【主人公学講座】祝辞文公開【参考資料】


本日PTA会長として、小学校で挙行された卒業式で祝辞を述べさせていただいてきました。

式後に感想を言いに来てくださる方が数人居たのが驚きで、この内容は主人公学を受講中の方だけでなく、多くの方にシェアしたいと思ったので公開します。

是非ご一読ください。



祝辞
卒業生の皆さん、〇〇小学校からの新たなる旅立ち、誠におめでとうございます。
私からは一つだけ、今後皆さんが人生を歩んでいく上で非常に重要なことを、餞の言葉としてと贈りたいと思います。

自分に聞いてみてください。自分自身に今からお伝えする言葉を問いかけてみてください。
「私は、私をどういう性格の人間だと思っていますか」
もう一度言います。
「私は、私をどういう性格の人間だと思っていますか」

何か1つは思い浮かんだでしょうか。
ではここでもう1つだけ考えてみましょう。
「私はその性格しか持っていないですか?」

思い返してみてください。皆さんはこの〇〇小学校で、楽しいとこや悲しいこと、嬉しいことや思い通りにいかなかったことなど、いろいろな場面に出会った時、その時々で沢山の自分とも出会ってきませんでしたか?

人間は、1つの性格では括ることの出来ないほど、豊かな感受性を持っています。学校の授業では「1つの問題に1つの答え」が基本でしたが、人生では「答えが1つだけである」ということは、一つもありません。

確かに、皆さんが1つ目に思った性格も間違いなくあるものです。ですがそれは一面に過ぎず、その時々の状況で多種多様な性格が現れるはずです。

これは、自分以外にも言えることです。例えば、お母さんやお父さんのことはどう思っていますか?皆さんは、自分に関わってくれている人に、自分の全てを伝えているでしょうか?思ったことでも言わなかったり、人によって見せる自分を変えているということはないでしょうか。それは皆さん以外の人達も、もし同じ事をしているとしたら、自分が思っているお母さんやお父さんや兄弟が「こういう人間だ」と思っているのは、正解であるが、それだけではないとも言えます。これは家族だけでなく、人や物・場所や出来事にも同じことが言えます。

私が餞として皆さんにお伝えしたい言葉は、「答えは1つだけじゃない」ということです。この言葉を決して忘れず、これから続いていく人生を、楽しく過ごしていってください。

保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。
今お子様にお伝えしましたことを、是非日常に取り入れてあげてください。人は先入観を持ちやすく、一度「これはこうだ」と思い込んでしまったら、他の可能性は探そうとせず、「それだけしかない」と決め付けがちです。これは我々大人もついしてしまっていることだと思います。お子様の想像力や感受性・人生の可能性を最大限拡げてあげられるは、家族だと思っています。是非、お子様の為にも、一緒に答え探しをしてあげてください。

最後になりましたが、ご臨席いただきました日頃子供達や学校を支えてくださっているご来賓の皆様、本日はご多忙の中、卒業式にご出席くださり、有難うございました。

校長先生をはじめ、先生方。子供達の人生の半分に相当する6年間という長きに渡り、深く関わってくださり、本当に有難うございました。

ここにお集まりの全ての方の、今後益々のご多幸をお祈りし、祝辞とさせていただきます。

平成三十一年三月十五日
〇〇小学校 平成三十年度PTA会長
鬼頭哲也



広大な仮想空間の中でこんにちは。サポートもらった分また実験して新しい景色を作ります。