にんにくのお話

今回は文学関係なく私の体験談です。大分汚いので注意。

「にんにくを好きなだけ食べたい!!」

そんな欲求を抱いたことがある方、いらっしゃらないだろうか?

私はちょくちょくある。にんにくをホイル焼きにするだとか、素揚げにするだとか、あるいはそのまま薬味として使うだとか、色んなにんにくの食べ方がある。

そんなにんにくであるが、スタミナ料理として使われるイメージが強いであろう。

二十二年前、小学生だった私は「スタミナつくしええやん!」とめちゃくちゃにんにくを食べていた。

今思えば相当に臭かったと思うし、端的にいってアホなのだが、まあ、小学六年生男子の考えることなので、アホでないことのほうが稀である。

そんなわけで私はにんにくを毎日のように半生で食べていた。にんにく生活が一週間ほど続いたある朝、私は猛烈な腹痛と共に目覚めることになる。

お腹がめちゃくちゃ痛い!!

しかも上からも下からも止まらない。

何がとは言わないけど、液体fromマウス、液体fromエイナスといった具合でそれまでに味わった腹痛の中で間違いなく一番であろう腹痛がいたいけな小学生である私に襲いかかったわけである。

ケツはなんか熱いし、下すということは腸液が中和されずに出てきているということで、尻がヒリヒリして仕方がない。

トイレットペーパーが紙やすりかなにかに思えるような、そんな気分だった。

私は学校を休み、かかりつけの病院に連れて行かれた。点滴をうって安静にするしかなかった。脂汗を流しながら普段診療時に飴をくれる先生に一言。

「お腹痛くてしかもうんこが止まりません」

先生もさぞ困ったことだろう。

かれこれ十一年以上面倒を見てきている少年がいきなりこの世の終わりみたいな顔をしてやってきて、開口一番に「うんこが止まりません」である。

ご存知の方も多いと思うが、にんにくには殺菌作用がある。普通に食べる範囲であれば特に問題にはならないのだが、生のにんにくを大量に食べると、腸内フローラが全滅したりする。

私は全滅は免れていたようであるが、全滅すると「他人のうんこから培養した腸内フローラをケツからぶち込む」という、なんともいえない不快感というか、名状し難い感情に苛まれる治療を受けることになる。

にんにくを生で食べ過ぎる方に一言。

にんにくやめますか? それとも……ケツから他人のうんこ入れますか……?

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