ビタミンDが冬のメンタル不調に効く!という研究結果

太陽光ってメンタルヘルスを保つのに物凄く役立ちます。
しかし、当然ながら冬場は日照量が減りますよね。
従って冬場にメンタルが不調になってしまう人は多く冬季うつという呼ばれ方もするくらいです。
「冬はなんとなくだるいかも…」という人は、季節性のうつ状態なのかもしれないです。

さて、今回紹介する論文ではそんな冬場のメンタル不調とビタミンDの関係性について過去の研究(115件)を参考文献として調べてくれています。

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さて、まず結論として冬場に限らずビタミンDが不足しているとうつ状態になる傾向が非常に強いです。

ビタミンDは神経伝達物質と深い関わりがありまして、二つの重要なホルモンに関わっています。

1.ドーパミン
脳の発達と脳機能の両方に影響を与えるドーパミン作動性経路を制御する役割を果たしています。
ドーパミンはざっくり言うと「欲しがりホルモン」。
甘いスイーツなどの美味しいものっていくらでも食べれる気がしますが、それはドーパミンが”欲しがる”からです。
根源的な欲求に影響を与えるドーパミンは、転じて人のやる気にも多く関わっており非常に重要なホルモンです。
ドーパミンが減ってしまうと先延ばしが増えてしまったり、やる気がなくなってしまったりといった典型的なうつ病の症状をもたらします。

2.トリプトファン
トリプトファンは必須アミノ酸のひとつです。
トリプトファンがなぜ重要なのかというと、体内でメラトニンとセロトニンの原料になるからです。
 
・メラトニン
様々なメリットがありますが、特筆すべきは体内時計の調節
夜になると眠くなったり入眠しやすくなるのはメラトニンのおかげ。
つまり睡眠において非常に重要な役割を果たしています。
そして睡眠の質はメンタルヘルスに直結するのでメラトニンはメンタルヘルスの観点においても非常に重要な役割を果たすのです。

・セロトニン
セロトニンのメリットも多岐に渡りますがメンタルヘルスにおいて重要な役割として、ホルモンバランスの調節があげられます。
俗に幸せホルモンと呼ばれるくらいその影響は大きく、メンタルの安定や幸福感の向上に非常に重要です。
ちなみに、前述したドーパミンのバランスの調節にもセロトニンは影響します。

このようにトリプトファンがメンタルにもたらすメリットはとても大きいです。
反対にトリプトファンが不足すると、睡眠の質が下がり、メンタルを病みます。

そして当然ながらそれらは副次的なデメリットももたらします。
睡眠不足やメンタル不調の影響は頭の回転にも関わってきます。
ワーキングメモリにも悪影響があり、その結果として論理的な能力も低下するという報告もあります。

まとめ
このようにビタミンDが影響を与えるホルモンはメンタルヘルスにおいて重要な役割を果たしています。
一方で冬はビタミンDが不足しやすくその結果冬場はメンタル不調を起こしかねません。
従って意識してビタミンDを摂取する事が非常に重要になってきます。

筆者も冬場はメンタルの不調に悩まされてまして毎年冬場は自身のメンタルを保つために色々と対策を打っています。
その一環で普段から摂取しているビタミンDをより意識して摂取したりしています。


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