見出し画像

【消費税】~基本のき~


実は複雑な消費税

今日は消費税の仕組みについてです。
最近はインボイスで注目されている消費税ですが、年々とても複雑な制度になっています。今まで消費税に関係のなかった人にインボイスの説明をしても話の半分くらいで「ぽっかーん」とされます。私の力量不足…といつも反省しているのですが、インボイスを理解する前に消費税の仕組みを理解してもらう必要があります。

今日の記事はそんな時に読んでもらいたい内容です。

消費税は消費者が負担

消費税は名前の通り消費者が負担しています。
日本国内で商品を売ったりサービスを提供した事業者が、消費者から消費税を預かって、その消費税を国に納付しています。

ざっくりした例を挙げると。 
日本でくらしているAさんがドラッグストアで1,100円の化粧品を買ったとします。その化粧品はドラッグストアが660円でメーカーから仕入れたものです。ドラッグストアはAさんが負担した消費税100円から仕入れるのにかかった60円の消費税を控除して、差額の40円を国に納めます。(厳密には家賃などの諸経費にかかった消費税も控除できます)

国内での取引に消費税がかかる

消費税は基本的に日本国内での取引に課税されます。
取引のあった場所・消費される場所が国内かどうかを判定します。

次の4つのパターンのうち消費税が課税されるのは1と4です。

  1. 国内で買って国内で使うものは消費税が課税される。

  2. 国内から海外に商品を輸出した場合は消費税が免除される。

  3. 海外からの旅行客が日本で化粧品を買って自国に持ち帰る場合は消費税が免除される。

  4. 海外からの旅行客が日本のレストランで食事をした場合は消費税が課税される。

消費税を払ってない事業者がいるの?

先ほど説明したように、消費税は消費者が負担してお店など事業者が消費者から預かった消費税を国に払っています。

ここで問題なのが、消費税の納税を免除されている事業者がいるという事です。(誤解されるかもしれないので補足すると消費税を負担した消費者からみると問題という意味です)

事業を始めたばかりの頃や売上げが少ない事業者などは消費税の納税をする必要がないケースがあります。その場合には、消費者が負担した消費税は、その事業者の収入となります。

消費税を負担した消費者からみると納得がいかないと思いますが、これを解消するためにできたのがインボイス制度です。インボイスの解説はまた後日。

消費税の基本の仕組みを理解して頂けたでしょうか。
次回以降に、インボイスや海外取引にかかる消費税も説明していきます。

本日もお読み頂きありがとうございます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?