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タイム・イズ・もうネェ~?

ごきげんよう。事務局の桜井ひまりです。今回は、『時は金なり』というお話です…。

私の倍以上ニンゲンをやっているボスは、Time is Money というフレーズをよく使います。私との会話ではもちろん、カウンセリングや相談会や研修でも、たぶん一度は必ず使っているはずです。そして結びでは、これもほぼ必ず、「おっと、こんな話をしていたら、タイム・イズ・もうネェ~となってしまいましたね」などとダジャレて笑いをとってお開きです…。この事務所に来てもう6年目。私もすっかり見通せるようになりました…。

他にも、「一回まばたきしたら朝になってた」とか、「三回呼吸したら一年が終わってた」とか、「一日延ばしは時の盗人」とか、時に関するフレーズが頻繁に出てきます。日本平に籠った昨年末も、富士を見ながらしみじみと言ってました。

「こうやって師走にラストスパートかけてるけどさ、年が変わったらすぐに梅・桃・桜でしょ。あっという間にゴールデンウイークだからね。そんでもって、やんごとない季節(藤・紫陽花・菖蒲などの紫色の花がピークを迎える…という意味。ボスがいちばん愛する色です)が終わればもう夏だよ。でも、それも花火のように短くってさ。僕らの稼ぎ時(重陽の節句、老人週間のこと)が駆け足で過ぎて、ちょっと紅葉を愛でたと思ったら街はもうクリスマス。ほらね。こんだけ喋って一分も経ってないんだから。一年なんて早いもの。歳を重ねるたびに短くなってくんだ。まさに、タイム・イズ・もうネェ~だよ」

たしかに、なるほどです。小学生の頃はあんなに一年が長かった…。学校になかなかなじめない上、勉強も好きではなかった私は、一日6時間の授業を1週間くらいに感じられたものでした。それほど苦痛で、少しも楽しくなかったのです。

それがボスのところに来てからは、一日が本当に早い。さっき朝の挨拶をしたと思ったら、それこそ三回くらいまばたきをしたらランチタイムになって、十回呼吸したと思ったらもう日が暮れています。「これも歳のせいでしょうかね」って言ったら、ボスに言われました。「僕はサクちゃんの10倍の速さを感じてる」って。

でも、その一方で、毎日が充実してたり、仕事が好きだったりすると、時の流れを早く感じるものだと思いませんか?そんな時間や空間に身を置けていること時代がすばらしいことなのだと思います。

今年は能登半島地震に羽田の衝突事故と、重たい話題で幕が開きました。つらい時間をお過ごしのみなさんには心からお見舞いをお伝えします。ボスは、ブラームスの『悲劇的序曲』をかけながら眠りについたと言ってました。私は、あれが能登ではなく横浜で起きていたら…と考え、決して他人事には覚えませんでした。運よく普段と変わらぬ生活をしながら、何かで困っている人を援助する仕事に携われていることに心から安堵しています。

「終わりは突然やってくる。God knowsだよ」と、ボスは言います。その時に、「まぁ、一応、人生を生きたよなぁ~」って思えるかどうか。それだけがさいごの関心事だと。

たった一度の人生。ほんの一瞬の今この時。そして、この世にたった一人の自分…。私にとっては、今のこの仕事に就いていることが、それを続けていられることが、生きている実感を与えてくれています。それをしあわせというのだろうと思っています…。

ボスの仕事を見ていると、いつもタイマーをセットして、時間を気にしながら短期集中で取り組んでいます。人間関係ができたと思えた頃に訊いてみたら、あの時も「時間が惜しいから」と言っていました。あと、「若さと時間だけはおカネじゃ買えないんだ」、「終わりを区切っておかないと、人間ナマケちゃうでしょ」とも。当時の私には、結構グサッと刺さったのを覚えています。

日本平で食事をしながら聴いたのですが…。本当は、三度目のハタチになったら、のんびりと過ごしたいと計画していたそうです。でも、コロナショックで先送りになったのだとか。私としては、内心よかったな…と感じながら、「でも、ボスがのんびり過ごすとなったら、諸々の仕事はどうするんですか?」とたずねたら、「キミがいるじゃん」だって!

「そんな、無理ですよ!」という私に、「そ?そのつもりで来てもらったのにな…。でもずっと続けてくれてるじゃん。僕の秘書の最長記録更新中だよ」ですって。何と言っていいのか適切な表現が見つからないのですが、ちょっぴりポジティブな気分になりました。んんん、ちがうか。かなり、ですね(笑)

こうして、6年と3ヶ月目に突入しています。いまは「今年の桜はどうしよっかなぁ~」というニンジンをぶらさげながら、一日一日を完全燃焼中です(笑)。

少々とりとめのない話になってしまいましたが、Time is Money のお話でした。どうやら、タイム・イズ・もうネェ~となったようです…。

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