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既成の枠を打ち破れ!  ~相談ビジネスに欠かせないもの~

シニアビジネス究極のひとり起業モデル『百寿コンシェルジュ』は、長生きしなければならない時代において、シニアの円滑な老後をフルサポートするワンストップサービスカウンターです。

いま、私が20年携わってきた仕事を若い世代のみなさんに知っていただいて、百寿コンシェルジュの輪に加わってほしいと思っています。そのために、『百寿コンシェルジュ』という認定資格を創設しました。2024年末までに100名の百寿コンシェルジュにデビューしてほしいと願っています。人口50万人都市にひとり、安心老後のパートナーを配置することが目標です。

今回の記事では、私がこの仕事の本質に気づいた経緯と、百寿コンシェルジュに求める資質についてお話しします。

2001年に社会福祉士の資格を取得した私は、丸3年間、コンサルティングファームに勤務しつつ、傍らで百貨店の軒先を借りて『シニアのためのよろず相談サービス』を開始しました。また、運よく同時期に、航空自衛隊の定年退職者予備軍の人たちのべ2,500人を対象に、3年間で約60回、『介護ビジネス入門講座』をやらせてもらいました。これらはシニアの意識や行動を把握するうえで大いに役立つ機会でした。

これらの活動のなかで学んだことが大きく3つありました。ひとつは「相談しやすい環境の必要性」。もうひとつが「相談を受けるならば医療との接点は外せない」ということ。そして、「相談者の満足や納得は、専門資格の有無には関係ない」ということでした。

まず、相談しやすい環境について。公民館で毎週末に開設されている『福祉相談室』というのがあります。社会福祉協議会が予算を取って配下の民生委員等に相談を受けさせているのですが、これがまったく機能していないのです。だれも相談になんか行かないのです。 

それもそのはずで、民生委員は地区割りですから、仮に相談したい悩みごとを抱えていたとしても、近所の顔馴染みの人たちにパーソナルなことをあれやこれや胸襟を開くなどということはむずかしいのです。こんなことに私たちの税金が使われているのだから困ったものです。

それに引き換え、百貨店や医療機関等、黙っていても人が集まる場所に相談窓口があれば、相談件数はおのずと増えるものです。みなさんだったら、老朽化した薄ら寒い公民館の一室で、したり顔で一癖も二癖もありそうな地域の有識者とやらに相談事を打ち明けたいと思いますか?

そしてもうひとつ。多くの相談者の話を聞くなかで、高齢者の悩みごととは大体が似たり寄ったりのものだということがわかってきました。ザッと挙げれば、医療・介護・福祉・法律・お金・親子関係・葬儀。これだけです。で、各テーマについても概ね3つの質問に集約されることがわかりました。結局、人間歳をとれば、貧富の差なく、健康とお金の問題に行き着くということでしょうか。

その後、私は2005年からの3年間、ある病院の一角で『お困りごと相談室』を開かせてもらうようになりました。医療現場の実態を知りたかったのと、医療専門職との人脈を作りたかったというのが理由で、無理やり頼んでやらせてもらいました。超高齢社会を迎えた日本では、もはや医療と福祉の垣根は意味がありません。今思えば、あの時期に3年間、病院を拠点にして相談活動を実践できたことは実に貴重な経験になっています。その成果のひとつとして、2007年8月にNPO法人の認証を受けることができました。

そして2008年からは、医療専門メディアで記者のマネごとをしながら、厚生労働省や医学界とのチャネル開拓に精力を注ぎました。霞ヶ関や永田町の動向をいちはやく察知することは、高齢者を中心とする相談者に適切なガイドを出せるのみならず、相談者と結びつけるべき病医院や医者とつき合う上でも大いに役立つものなのです。所詮、病医院経営者の多くは、2年毎の診療報酬改定と3年毎の介護報酬改定に一喜一憂している人たちです。医療(介護)行政の方向性をウォッチしておけば重宝がられると考えたからです。


どうしても、みなさんにまちがえてほしくないことがあります。それは、専門資格の有無は、相談者の満足度には関係ないということです。困って悩んで思いきって相談に訪れた人に対して、杓子定規な応対や気むずかしそうな態度で接する専門家がいかに多いことか。そこにはサービスマインドがなければなりません。役所や社会福祉協議会、病医院や法律事務所に出向いてみるとよくわかります。そこでは提供者論理が幅を利かせていて、ものごとを「できる・できない」でさばくのです。

「相談」というのは、本来、「どうすればできるか」を協議することであるはずです。できないことを「できない」と言うだけであれば、子どもにでもできます。ルール上はできないかもしれない。でもそこで終わるのではなく、代わりに何かできることはないか。満願成就とまではいかなくても、範囲限定や期間限定でしてあげられることはないか。公的にはできなくても、民間のサービスで置き換えられることはないか。そんな、マニュアルを超えたところで悩める方々と接することのできる人。そのほうがよほど、相談者にとって価値が高いはずです。

百寿コンシェルジュには、そんな価値観や経験をお持ちの方になってほしいと願っています。

考えてみれば、自分の親に何かが起きたとすれば、例えわからない分野のことであっても、門外漢なりに走り回って何とかしようとするでしょう?  それがサービス業の本質ではないでしょうか。これは意識の「あり方」の問題で、「やり方」とは次元が異なります。「やり方」は学べても、「あり方」を学ぶのは至難の業です。ですから、この「あり方」を備えている人であれば、資格などなくても相談をさばくことはできると思っています。資格なんて、あとからいくらでも取得することができるのです。

というわけで、みなさんが縁のある土地で老い先案内役をこなすのに、資格の有無はもちろん、学歴や経歴は一切関係ありません。精神年齢が若くて、チャレンジ精神が旺盛で、サービスマインドあふれる方であればOKです。

特に、接遇経験者、生保レディ、訪問看護師、介護支援専門員、相談員、介護職のリーダークラス、企業の管理職経験者はウェルカムです。あと、大学生・専門学校生にも期待しています。

少しでも興味を持っていただけたら、一般社団法人百寿コンシェルジュ協会のサイトから、ZOOM説明会に参加してほしいところです。2021年8月の最終週に開催予定です。

ワンランク上のステージに上がるための、はじめの一歩を踏み出してください。

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