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事務局・桜井、初投稿します!

はじめまして。
当事務所事務局の桜井ひまりと申します。

本日より一週間、代表の山崎が不在となります。だからでしょうか、なぜか筆不精の私が記事投稿を仰せつかった次第です。

私事となりますが、この事務所に来てちょうど丸5年が経過しました。実は昨日は年一度の人事面談だったのですが、その後、勤続5年クリアのお祝いをしていただきました。

数日前に「なんでも食べたいもの、言ってよね」とのお言葉を戴いていたので、『松茸が食べたいです』と答えまして、それが実現の運びとなりました。テンション爆上がりでした!

代表とあれやこれやお話しさせていただくうちに、『出張中の一週間に、noteの記事を最低3本、書いてみてくれないかな。やってみてほしいな』となり、焼き松茸を満喫していた私の中枢神経が、『私でよければやってみます』という言語を吐き出しておりました…(苦笑)。

ということですので、朝からずっと何を書いたらいいのか思案してきたのですが、まずはこの事務所にお世話になるようになったきっかけについて書いてみることにしました。

もう6年も前の今頃、ハローワークの求人を見て面接の機会をいただきました。社会福祉士事務所と聞いても、当時の私にはピンとこなかったのですが、堅実そうで、世の中のためにもなりそうな仕事のような気がして、応募することにしたのです。

代表の第一印象は『お父さんみたいな人』でした。私は幼少の頃に両親が離婚しており、父親の顔を知りません。思い出もありません。そのせいかファザコン気質があると友人に言われ続け、ずっと否定してきたのですが。代表とお話しさせていただくうちに、どうしたわけか、『お父さんって、こういう感じなのかな』と考えている自分に気づいたのです。

なんか、安心感というか、包容力というか、うまく言えないのですが、面接ということで緊張していた自分が、時間の経過とともに(対話を重ねていくうちに)不思議と落ち着いて穏やかな気持ちになっていったのを覚えています。

そして、代表に『ところで、何か問題を抱えてたりしませんか?』と質問されたところで、なぜだか急に涙があふれてきてしまったんです。これはマズいと思って必死に話そうとするのですが、言葉よりも先に涙が出てきてしまってどうにもなりませんでした。代表はそっとティッシュボックスを差し出してくれて、面談室を出ていかれました。

10分くらいしてノックの音がして、『はい』と答えるとドアがちょっとだけ開いて、『もう、いいですか?』と、代表が私の様子をうかがっているようでした。もう一度『はい。申し訳ありません』と切り出した私を制するように、代表が腰を下ろします。

そして何事もなかったように、こう言ってくださったのです。

「変なことを訊いてしまってゴメンなさいね。ウチは困っている人の問題を解決してあげるのが仕事なので、誰に対しても、ついつい訊いてしまうんですよね、あんなことを。でもね、もしかして本当に何か困っていることがあったら、僕でよければいつでも言ってくださいね。この世の中、解決できないことはないって信じてるんで。でも、今日はもうやめましょう。これから時間はたっぷりありますからね……って言うか、ここで働いてみる気持ちになられましたか?こちらとしては是非手伝っていただきたいというのが結論なのですが…」

あの時の私はただただ唖然呆然として、採用してもらえるのがうれしくって、ありがたくって、もったいなくって、何か一つでも気の利いたことを言おうとしたのですが、出てきたのはやっぱり涙でした…。

ティッシュで目と鼻と口を覆いながら、ちょっとだけ困ったように作り笑いをしている代表に、「ありがとうございます。よろしくお願い致します」と伝えたつもりでしたが、後になって、「まったく聞き取れなかった」と言われてコケましたねー(笑)。

代表との出会いはそんなこんなで、週明けから働きはじめました。とはいえ、入社して丸3ヶ月は、代表につきっきりで多くのことを教えていただきました。マンツーマン研修ですね。

そうしてようやく、代表の口からデスマス調が消えました。それ以降、今日に至るまで、父親くらいに歳の離れている代表と、すっかり友達のような感覚で会話させていただけていることが、私には本当にうれしくて心地よいのです。

言い忘れましたが、入社面接の際に代表に言われて、今でもずっと胸に刻まれている言葉があります。

『行き詰った時、リセットしないとデリートされちゃいますからね』

今にして思えば、代表にそう言われた時に、私はそれまでの自分をリセットしようと決めたのでした。代表がおっしゃったとおり、私はいくつもの問題を抱えていました。でも、入社して3ヶ月と経たないうちに、代表はすべて解決してくださいました。

詳細はちょっと憚られますが、あれから私の人生が変わりました。なんの希望も持てずにいろんなことを諦めかけていたあの日あの時、ハローワークのサイトでこの事務所の求人票が目にとまったのは、それこそ宝くじに当たったようなものだと思っています。

毎日、朝を迎えるのが清々しいです。食事も美味しくなりました。決して頭はよくない私ですが、新しいことへの好奇心と学習意欲が高まりました。仕事も私なりに覚えたつもりです。パソコンまわりのことだけでなく、困っている人を手助けするための具体的な方策も(おかげさまで)身についてきました。代表の仕草と表情で、考えてることがわかるようになりました(笑)。

たった一つの出来事で、たったひとりとの出会いで、たったひとつの言葉で人生は変わるんだと実感できました。人は変われるって実感することができました。

なので今は、何かしらの事情で窮地に陥ってしまった人たちの状況と環境を少しでも良い方向に持っていけるようにという意識で、ひとつひとつのケースに知恵を絞るようにして向き合っています。この事務所で働けて、本当によかったです!


とりとめのない話になってしまいましたが、次回は、私が代表から教えて戴いたたくさんのことの中から、とくに影響を受けたエクササイズについて書いてみようと思います。

読んでくださったみなさま、ありがとうございました。


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