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Library of the Moon⑤

⑤カルヴィーノの図書館

男性読者よ、あなたの行方定まらぬ航海もそろそろ上陸地点を見出す時だ。大きな図書館より以上にあなたを無事安全に迎え入れてくれる港があろうか?あなたがそこから出発し、本から本へと世界じゅうをめぐったのちに戻ってきた町にも図書館はある。読み始めた途端にあなたの手から蒸発してしまったあの十冊の小説がその図書館にあるかもしれないという希望がまだ残っている。
/イタロ・カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』、脇功訳

いつも(粘土板の、羊皮紙の、黒曜石の)地図の上のどこかにいる蝸牛
/ヨシダジャック『夜の発明・犬を預ける』

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