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積読本紹介 「日本古典文学全集の仮名草子集・浮世草子集」

こんにちは。こんばんは。

みなさんは積読しますか?買ったけどまだ読んでない本、途中まで読んで放置してしまった本はどれくらいありますか?

私は最近まではきっちり読み切るタイプの人間だったので、積読本はいつもせいぜい2,3冊ほどしかなかったのですが、大学に入ると大学の図書館に行ったり、大学の周りに素晴らしい古本屋がいくつもあって、本を読んだり買ったりするハードルが一気に下がってしまったので、今は積読本が30,40冊に膨れ上がっています。自分は気分によって読む本を変えるので、最初手をつけたものの実質積読状態になっている本が多数あります。良いことか悪いことかわかりませんが、ポジティブに捉えようと思っています。

今回は自分の部屋の本棚に積んである数十冊の積読本の中から一冊ご紹介しようと思います。

今回ご紹介するのはこちら↓↓↓


自宅で撮影

「日本古典文学全集の仮名草子集・浮世草子集」です!

ポケットに入るサイズの文庫本や新書を好んで読む人が多いと思いますが、私は昔からこういうデカいハードカバーが好きです。つまらない理由ですが、ずっしりと重みがあった方が内容も詰まっていて高級感があって読むのがカッコいいなあと思ってしまうからです。(あと、いざという時には鈍器になりますからね)そして分厚いハードカバーばっかり買うからこそ、自分で買ったくせに量に圧倒されて積読してしまうのでしょう。

昔は財布のことを考えてあまり買えませんでしたが、今は大学の近くに超安い古本屋を見つけてしまったので、もう買いたいという気持ちが止まりません。この本、定価は1,800円なのですが、古本屋の安売りセールで何と200円で売られていました!いくらなんでも安すぎます。この値段相場に一度慣れてしまうと、もう本屋に行って新しい本は買えなくなります。

新しい本の方がいいという人も結構いるかもしれませんが、私の場合は見た目よりも中身の文章を重視しているので、古くても本文が問題なく読めれば気にしません。

前置きが長くなりましたがまだ全部読んでいないながらもどういう本か紹介しようと思います。
まず、仮名草子・浮世草子というのは江戸初期から中期にかけて流行った書物(仮名草子→浮世草子の順番)で、仮名草子は「仁勢物語」、浮世草子は井原西鶴の「好色一代男」などが有名です。この本には仮名草子4作品、浮世草子2作品、計6作品が掲載されています。
タイトルは
仮名草子
・露殿物語
・田夫物語
・浮世物語
・元のもくあみ
浮世草子
・好色敗毒散
・浮世親仁形気

この中で私は最初の「露殿物語」だけ読んで満足してしまい、残りは読めていないまま積読状態。いい本に限って、いつまでも置いておいて閉まったりするんですよね。

なお、江戸時代の物語ということで、古文が読めないといけないのかというと、本文の下に現代語訳もついているので大丈夫です。単なる直訳ではなく原文に近い物語風の訳ですので現代語訳だけ読んでも十分楽しめると思います。

古文と聞くと学校の授業などを思い出してつまらないと感じる人が多いと思いますが、江戸時代に入ると日本文学は一層洗練され、平安・鎌倉の教訓じみた説話や、日記よりもストーリー性やユーモアにに富んだ話が登場します。

私が読んだ「露殿物語」も、話の内容は恋の三角関係で、仮名序や伊勢物語の強い影響を受けているのが丸見えなのですが、登場人物の心情描写が美しい比喩で例えられて読み応えがあるので学校で習った古文よりは面白くて引き込まれると思います。

まあ、1作品しか読んでいない私が言えることではありませんが。

ということでみなさんもぜひ読んでくださいといいたいところですが、古本は良くも悪くも一期一会の出会いなので、この本も書店にはなかなか置いていないでしょう。読みたい方は色々探し回って頑張って見つけてください。

では、一緒に読者の春を楽しみましょう!


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