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20代単身のマンション購入記 その9 ~迷走の日々~

20代単身のマンション購入記、本編その9です。

初めて中古物件を内見しチェックポイントもある程度理解したので、自分でももう少し探してみようと思いました。

当時はSUUMOを中心に、ノムコム・三井のリハウス・東急リバブル・アットホームなども眺めていました。築浅かつ日当たり&眺望良好という条件がネックで希望条件に合致する物件が出てくるのは稀でした。
2階住戸と壁ドンお見合い部屋の売出多すぎ問題に頭を悩ませる日々。そしてやたらと多いOPEN-HOUSE(供給が多いせい?)。
地階?ドライエリア?うーん…

自分が見ているエリア特有の事象なのかは不明ですが、好条件住戸は長期居住志向の方が購入する傾向があると思われ、築浅の状態で市場に出てくることはあまり多くないようでした。

そんな中、気になった物件がいくつかあり、内見に進もうと画策します。



エントリーNo.1 近所の物件


基本情報

・築8年
・駅徒歩3分
・X,500万円
・35平米1LDK
・5階南東角部屋

当時住んでいた物件の隣駅で、土地勘もありました。
南東向きの角部屋で日当たりも良好。中低層階のため完璧に視界が抜けるわけではありませんでしたが、サイトに掲載されている写真を見る限り、前建てとの離隔も取れていて大きな問題はなさそうでした。
また、近隣の売出と比較して割安に思われました。これはええんでない?

さっそく担当さんに内見したい旨を連絡し日程調整。直近の週末に内見することになりました。火曜日夕方にメールをして、翌日には手配していただき内見日時が決まったようなスケジュール感だったと記憶しています。

ここで遂に買えちゃう?買えちゃう?
週末までの間、分譲当時のモモレジさんのブログ記事を読みながら楽しみにしていました。

しかし、金曜日の夕方、担当さんから「購入者が決まってしまいました」とメールが。

エントリーNo.1、内見することなく終了です。

教訓:好条件な割安住戸は急げ。とにかく急げ。


当該物件はポータルサイトに載せる段階である程度購入者が決まりかけていたのかスピード勝負で内見した方が即買付を入れたのか定かではありませんが、中古の好条件住戸はスピード勝負だと痛感しました。
これは絶対に欲しい!と思える物件に出会ったら半日有給休暇を取ってでも即日内見するくらいのスピード感とガッツが必要だと学びました(この先にローンvs現金一括購入の壁があるのですが…)。


エントリーNo.2 山手線の物件


基本情報

・築6年
・駅徒歩5分
・X,200万円
(分譲時価格に仲介手数料を上乗せしたくらいの金額)
・33平米1LDK
・13階中住戸
・スカイツリービュー

気を取り直してポータルサイトの徘徊を続けること数日。
たまたま検索エリアを広げて調べていると山手線の某駅が最寄りの築浅物件がヒットしました。
この駅に関しては電車から見える駅周辺の景色のカオスさしか印象になかったのですが(すみません)、きちんと調べてみるとカオスなのは駅前だけであり、少し歩けば住宅やビルが立ち並ぶエリアで、近隣に複数のスーパーや公共施設があって生活利便性が高そうな街であることが判明しました。
しかも都心への絶対距離が近く、天下の山手線沿線!
さらにさらにスカイツリーが見える高層階の部屋。分譲時から価格はあまり乗っていないし、意外とアリなのでは?

…アリなのでは?
…アリなのか?
…アリじゃないのか?

…モハメドアリ?ナシ?(だいぶ血迷っている)

イメージを取るか実を取るか熟考した結果、仮に手放すことになった際の出口がどうしても想像できなかったので断念しました。

→自分と似た属性の検討者=シングル女性が地縁と価格以外の要素で中古検討時にこの街を敢えて選ぶか?という観点からの判断でした。仮に駅前が再開発されて風景が変わったらまた別の評価になってくると思います。それを信じて今ここで仕込む勇気はありませんでした…

とはいえ、仮に自分がまた別の立場だったら迷いなく進んでいた可能性もあるので、街が合うか合わないかは検討者の属性や感性次第ですね。念のため言いますがこの街が悪いわけではないです。

教訓:街も含めて物件探し。

迷走の末に

この頃はだいぶ迷走しており、一日の大半をポータルサイトの徘徊に費やしていたと思います。おかげさまで近隣分譲マンションの物件名と立地、シングル向け間取りの有無はだいぶ頭に入りました。

自分での検索の他、希望条件も踏まえて担当さんからも数件提案いただいたりしましたが、申込には至りませんでした。
(これはもう余談of余談ですが、偶然にも昔付き合っていた人が住んでいたエリアの物件をおすすめされるなんてこともありました。土地勘はあるかもしれないけど違う、そうじゃない…)

ただ、予算の制約がある中では、ここに住みたい!と思える物件は出てこず、ポータルサイトでただただ素振りだけする日々が続きました。

わずかながらも中古物件を検討してみての感想ですが、

・有給を取り即内見に行くくらいのフットワークの軽さ
・限られた時間で購入の意思決定をする決断力

この2つがないと中古で好条件な住戸を割安に掴むというのはおそらく無理なのではないかと思いました。振り返ってみると自分にはどちらもあるとは言い難かったです。
また、マンションを買いたいと思ったそもそもの動機が「新しい家に住みたい」だったので、中古を買うということに対して正直なところ本気になりきれていなかったのだとも思います。

とはいえ、市場に出ている新旧様々な物件を比較して検討できたことは、物件と住む街に対して求める条件の優先順位を明確にすることにも役立ったのかなと思います。