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20代単身のマンション購入記 その6 ~決断の時~

20代単身のマンション購入記、本編その6です。

2回目のモデルルームの翌週に、3回目のモデルルーム訪問へ行きました。
その翌週には正式な購入登録をする日程が控えていたこともあり、モデルルームはにぎわっていました。ここでいくつか抱えている懸念事項が払拭できればそのまま申込に進むつもりでした。



懸念事項1 ローン仮審査の結果

まずはローン仮審査結果の確認です。

一部は銀行から自分へ直接連絡が来ていましたが、営業さんと全ての結果を突き合わせて確認しました。

【結果】
・メガバンクその1 満額OK
・メガバンクその2 満額OKだが最優遇金利+0.3%の条件付き
・ネット銀行その1 満額OK
・ネット銀行その2 満額OK

ネット銀行は審査が厳しいと聞いていたため、属性的に通らないのではと懸念していましたが、意外とあっさり通っていました。そもそも価格が抑えめの物件で年収比での借入額がそれほど多くなかったことが要因と思われます。そこまでチャレンジする勇気はないけど年収10倍王拳が成り立っちゃう世界怖いね…
ただ、提携ローンなのにメガバンクで条件付き承認となったのは意外でした。こちらは推測ですが物件の面積が影響しているのかと思いました。

申込にあたっては金利条件が一番良かったネット銀行を使う方向で仮合意しました。

懸念事項2 日照

続いて、日照の確認です。

希望していた間取りは北西向きで、午後に若干の西日が入るのではという説明でした(日照シミュレーションは完成売りのため用意なし)。

今まで住んできた部屋は南向きが中心で北向きが主開口部となるケースは初めてだったので、自分の中でこの点が一番引っかかっていました。
ネット上の情報を見ると床暖房があれば冬でも寒くなく、夏は暑くなりすぎず、景色も順光できれいに見えるなど、ポジティブなコメントもあったのですが、実物を見てみないとどうしても腑に落ちない部分がありました。

3回目の訪問では幸い晴れており、実際に日照を確認することができました。部屋を見に行ったのは冬で日照が一番短い時期でした。
確かに多少の日照は得られそうでしたが、バルコニー奥行きが深いこともあり、部屋の奥まで日が差してくることはなさそうでした。

懸念事項3 空間的広がり

1回目の訪問で気になっていた天井高のわりに広さを感じないという問題ですが、2回目、3回目と訪問するうちにどんどん気になってきました。

図面やバーチャルモデルルームの他、ネットに転がっている情報を突き合わせ、その原因を探ろうとしました。

その結果、最高天井高と下がり天井部分の落差がきついことに加え、LDと洋室の間に太い梁が走っていることが原因だと判明しました。
当時下がり天井という概念について多少はあったものの、図面上での記載方法や梁という概念が自分の中にないまま購入検討に入ってしまったため、どのような検索ワードでヒットするのかわからず、理由を突き止めるのに時間がかかってしまいました。

かなり初歩的なところでつまずいてしまいましたが、今では最大天井高のみならず、下がり天井の範囲と梁は気にするようになりました。購入検討対象の面積帯が狭いことから、専有面積以上の空間的広がりは特に重要と考えています。

今思えば本当にポンコツなんですが言い訳も書いておきます。
実家戸建→戸建てなので柱も梁も主張が強くない
一人暮らししてきた賃貸物件→そもそも狭すぎて下がり天井も梁も存在する余地がなかった(柱はがっつり入っていた)

決断の時

さて、翌週に正式に申し込むか否か。ここにきてだいぶ悩みました。

価格帯に対する設備仕様の充実に加え、街の雰囲気や駅前で何でもそろう利便性はかなり気に入りました。この街に住む、という想像もかなりできていたと思います。また、勤務先への物理的距離は若干遠くなりますが通勤時間帯の電車に実際に乗って体験し、所要時間・混雑度ともに耐えられるレベルであることは納得しています。加えて、予算感としても現居(築20年超)の賃料に若干の上乗せで新築持ち家に住めるというのは魅力的でした。

一方で、先に述べた日照や空間的広がりをどう考えるかが問題でした。日照の良くない部屋に長く住めるのか。現居よりも専有面積も広く天井高も高いはずなのに圧迫感があるような気がする部屋で本当にいいのか――。

1週間徹底的に悩んだ結果、この物件への申込は見送ることとし、住宅購入は振り出しに戻りました。