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20代単身のマンション購入記 その7 ~リスタート~

20代単身のマンション購入記、本編その7です。

第一候補だった物件への申込をしないこととし、マンション探しは振り出しに戻りました。

これまでの人生ではするかしないか、という選択を迫られたときに「する」ほうを選ぶことが大半で、大きめの「しない」決断は案外初めてだったかもしれません。このとき、何かをしない/選ばないほうの選択肢を選ぶことの難しさを痛感しました。

さて、再スタートを切るにあたって、どういう物件だったら本当に購入したいのか改めて見直すことにしました。

条件の再定義

まず、なぜ今回申込をしなかったのか、現居の何が不満で住み替えを考えているのか、というところに戻りました。

現居の不満としては、
・設備、特に水回りの古さ
・部屋の狭さ
・隣人の民度の低さ(夜通し騒ぐ等)
・このまま10年先も同じような部屋で賃借人として歳を重ねるのかと考えたときの絶望感

逆に現居の良いところとしては、
・駅からの距離が近く、会社へのアクセスも良い
・災害リスクが低い
・抜け感のある眺望
・日当たりの良さ

日当たりについては、昨今の猛暑への対処という点で論争があるところかと思いますが、冬の寒さや部屋の明るさと天秤にかけたとき、自分の中ではプラスにとらえていました。
ザ・パークハウス鷺沼のバルコニーなし住戸のような開口部が豊かな間取りやタワーマンションの高層階なら北向きも良いと思います。

(※)モモレジさんの解説記事をお借りしました。過去物件も含め、首都圏の新築物件が網羅されており、検討時にはだいぶお世話になりました(というか今も毎日見てます)。


良いところを維持しつつ、不満に思っているところを解消していけば自ずと希望条件が見えてくるように思われました。
そこで、上記と今まで見てきた物件から得た教訓を踏まえて、希望条件を以下のように定義し直しました。

・23区内駅近
・日当たり眺望良好
・近所に利便施設が一通り揃っている
・災害リスクが低い
・柱と梁の主張が強くない ←New!

街への愛着

また、購入の決断が近づき、今住んでいる街を離れることが現実となりつつあった中で、上京してからずっと住み続けている現居エリア(とその沿線)にかなりの愛着がわいていたことに気付きました。
街の雰囲気も商業施設のラインナップも公共施設の充実度も交通アクセスも何も悪くないんだよなぁと買い物や散歩をしているときにふと思う日々。街に決定的な不満があったらとっくに転居しているはずだし。賃貸での住み替えを検討していた時も同エリアで探していたじゃないか。この街を離れてしまって本当にいいのか。
他の住んでみたい街に住むことと今気に入っている街に住み続けること、どちらが幸せなのか…などと悶々としました。

そもそも現居エリアでは新築分譲マンションの供給が少なく、あったとしても予算オーバーかコンパクト間取り自体がないため早々に検討から外れてしまっていた、という状況でした。
そんな中でSNSなどを見ていると、昨今の新築マンションの狭小化や設備のコストカットを考えれば中古も悪くないのかな、と多少思うようになりました。これまでは築年数が経過した賃貸からの脱出とファーストオーナーへの憧れという動機から新築分譲マンションにこだわり、現居エリアに住みたいという気持ちを後回しにしていたように思えてきました。

そこで、再度洗い出した条件に以下の条件も追加しました(自分で書いていてなんだがこの条件でよく買えたな…)。

・現居エリアで新築が買えたら最高
・現居エリアで築10年くらいの納得できる中古という選択もアリ
・でもやっぱり新築が欲しいので新築は広域でウォッチし続ける。
・ただし、いずれの選択であっても日当たり眺望は重視。主開口部は北向きを除く。視界抜けは絶対。

中古も含めて調べていく中で、1LDKに限ると現居エリアでは中古の出物も少ないという事実が発覚。早速壁にぶち当たります。
このエリアはそもそも分譲マンションの供給が多くないことに加え、単身者が分譲マンションを買うエリアではないor買ったとしても長期居住志向で手放さないことが原因のように思われました。

そんな中、毎日狂ったようにSUUMOサーフィンをしていたところ、現居の近くで築浅1LDKの新着物件が1件ヒットしました。