社名の由来

じゃこめていロゴ

「じゃこめてい出版と申します。」

「え? ジャノメ?出版さんですか?」

「いえ。じゃ・こ・め・てぃ・出版です!」

何度、こんなやり取りをしたことでしょうか…。

名前はインパクトも大事ですが、まず一回で伝わったことのない社名。

そしてよく聞かれるのが、「どんな意味がるのですか?

です。

社名の由来を明かしますと、

」を封じ「」め「テイッ‼(底)」と奥底に沈める…。

陰陽道の秘術が由来です。

嘘です‼

上の写真は、出版創立当初のロゴです。これは本当。(なんだかちょっと怖いですね)


本当のことを申しますと、

じゃこめていとは、スイスの彫刻家 アルベルト・ジャコメッティからきております。

針金のような細い造形が有名ですが、美術の教科書で見たことがある人も多いのではないでしょうか。

なぜジャコメッティ氏の名前をもじったのかを説明すると、弊社の創業者である槌谷英一郎と哲学者・評論家の矢内原伊作氏が旧知の中だったそうで、その縁でジャコメッティ氏ともお会いしたこともあったそうです。

矢内原伊作の書籍も出版しています。

今こそ読みたい本ではないでしょうか?

(『人生の手帖 生きる智慧につていの11章』矢内原伊作 著 絶版)

人生の手帖

弊社の歴史は古く、1970年に創業し串田孫一や水木しげるの書籍から、ウーマンリブの時代には先頭を切るように桐島洋子・クニエダヤスエ・熊井明子・三宅菊子・西村玲子など女性エッセイ本や手芸など趣味・生活実用など、高度成長期に時代を捉えた書籍を次々と出していきました。

面白いことに青木太郎さんという一人の編集者が、ライトな哲学エッセイ・映画・趣味実用・女性エッセイや手芸の本など次々と生み出していかれました。

串田孫一 『季節の谷間で拾い集めた74の断想』(絶版)

串田孫一_季節の谷間で拾い集めた74の断想

水木しげる『ふるさとの妖怪考』(絶版)

水木しげる_ふるさとの妖怪考

桐島洋子 『女ざかりの美学』(絶版)

桐島洋子_女ざかりの美学

クニエダヤスエ 『ドールハウスの世界』(絶版)

クニエダヤスエ_ドールハウスの世界

日本で初めてテーブルコーディネートを広めたクニエダヤスエさんですが、実はドールハウスの本も出していました。

『クニエダヤスエのテーブル物語』

クニエダヤスエ_テーブル物語

いまでも十分通用する大人のおしゃれバイブル本。

ユミ・シャロー『粋なおしゃれ』(絶版)

ユミ・シャロー_粋なおしゃれ

表紙のデザインにもこだわりがあります。

立原えりか『小さな魚物語』(絶版)

立原えりか_小さなな魚物語

絵本作家として著名なかこさとしさんのエッセイ。

かこさとし『遊びの四季』(絶版)

かこさとし_遊びの四季

熊井敬監督の奥様としても著名な熊井明子さんのエッセイ。

熊井明子 『虹を織る日々』(絶版)

熊井明子_虹を織る日々

女性料理研究家の第一人者と言っても過言ではない小林カツ代さんの本。

小林カツ代 『美味しい料理のカンどころ』

小林カツ代_美味しい料理のカンどころ

「anan」「クロワッサン」「家庭画報」など多くの女性誌で執筆。当時の時代を彩り、創りだしてきた女性編集者。

三宅菊子 『真夜中のダッフルコート』(絶版)

三宅菊子_真夜中のダッフルコート


とりあえず代表的なものだけをご紹介させていただきました。

じゃこめてい出版とは、今も昔もそう変わらないジャンルにこだわらない、時代を開拓していく出版社なんだということが少しお分かりいただけたのではないでしょうか。

さて次回は、わたくしが企画編集した書籍を紹介しつつ、出版の仕事とは?

企画の立て方・日々考えているこなど、お話しできればと思います。

では、みなさまにいいことありますように。





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