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お客さまの8割がご紹介?!思わず口コミしたくなる感動の空間づくり

「モデルルームのように美しく整った、すてきな空間に住んでみたい!」

SNSに投稿されるスタイリッシュな写真を見ては、「いつか実現したい!でも、どうすればいいの?」と思う方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんなあなたの思いを叶えてくれる片づけ収納のプロ、ライフオーガナイザー※歴13年の高山たかやま一子いちこさんをご紹介します。

なんと、高山さんに舞い込むご依頼の8割以上は、以前にサポートした方からの紹介や、新築リフォーム時の再依頼、継続のお客様の定期的なメンテナンスの作業なのだそうです。

家族や友達の家を訪ねたら驚くほどきれいになっていて、理由を聞くと高山さんにお願いしたとのことだったので紹介してもらいました、といった方が多いのだとか。

これまで延べ1000件もの片づけサポートをするなかで、高山さんが大切にしてきた想いやこだわり、そしてお客様の心を惹きつけ、紹介やリピートが絶えない理由を聞いてきました。

※ライフオーガナイザーとは
生活の質の向上を目指し、暮らしの体質改善を行うパーソナルトレーナー。「もっと楽に、もっと生きやすく」を理念に掲げ、主に片づけ整理収納という行為を通じて、人生そのものを整えるサポートを行う。

先輩たちに憧れて、プロになることを決意

取材前に高山さんのInstagramをチェックしたのですが、すてきな写真がずらり。

これはどこのホテルの写真かな? と思ってクリックしたら、「我が家の洗面室」と紹介されていたのでびっくりしてしまいました……。

ご自宅の洗面室
(画像をクリックで高山さんのInstagramに飛びます)
ご自宅のリビング
(画像をクリックで高山さんのInstagramに飛びます)

いまでこそ、このようなすてきなお宅での暮らしを実現した高山さんですが、ライフオーガナイザーになる前は常に余裕がなく、乱れる家の中に疲弊する毎日を送っていました。

企業で総務や経理の仕事を経験した後、出産を機に社会保険労務士の資格を取得したものの、仕事そのものに対して「合わないな」という思いも抱えていたそう。いつも片づいていない家、そして自分だけが片づけをしていると感じる状況にイライラして、悩みの尽きない日々……。

そんなときに偶然耳にしたのが、ライフオーガナイザーの話。勤務していた事務所の所長が、勉強会でたまたまライフオーガナイザーに会い、「時間や空間の管理に長けた、すごく楽しそうな人たちがいたよ!」と教えてくれたそうです。

片づけるという行為自体には苦手意識があったものの、収納やインテリアは嫌いではなかったという高山さん。何か変わるきっかけをつかみたいという思いで、さっそくライフオーガナイズ入門講座に参加したところ、「片づけにもいろんなやり方があり、自分に合った方法を選び取ればうまくいく」と知ったそう。

いままでうまくいかなかったことの答え合わせをすることができ、見違えるほど暮らしがラクになったといいます。

「思考の整理から始めることで自分の軸を知り、片づけは家族みんなが行うものと理解して、素直に家族へSOSを出すことで物事がスムーズに進むようになったことが一番の驚きでした。それに、受講する中で関わったライフオーガナイザーの先輩たちが、キラキラ輝いて見えたのも大きかったですね。

当時は子育てで余裕がないと感じることも多かったのですが、先輩たちに『そんなに悩まなくても大丈夫よ。他の子と比べなくても、きっと十分にいい子なんだから!』と励ましてもらって。

ああ、私も先輩たちのように大らかな気持ちで子育てをして、心も暮らしもオーガナイズされた人になりたい! と心から思い、社会保険労務士を辞め、ライフオーガナイザーになる決意をしたんです」

お客さまの「想像を超える」提案を

高山さんのお客さまは、「一部屋だけではなく、家を丸ごと整えたい」「新築プランニングから引越しまでトータルにサポートをお願いしたい」という人がほとんどです。Instagramを見た方からは、「高山さんのお家みたいにしてほしい!」といったオーダーも。

そんな高山さんの片づけサポートは、初回訪問前からすでに始まっています。

「ご依頼をいただいたら、まずは写真を送っていただきます。こういう方向・順番で撮ってくださいとお伝えして、家中を撮影いただくんです。家の間取りと写真を見ればその方のライフスタイルや動線はある程度わかります。さらに、『きっとこういう空間を目指されているのだろうな』といった予想もしながら、使いやすさはもちろん、見た目にもすっきり美しい収納にこだわり、サポートの計画を立てるんです」

片づけられない原因や、お客さまが求めているゴールは、写真を見ただけである程度わかってしまうという高山さん。初回訪問では準備していったサポート内容がこれでいいか答え合わせをするように、お客さまと一緒に部屋を回りながら確認します。

訪問してみると、写真だけではわからない空気感や理想と現実のギャップが明らかになるので、そこを丁寧にひも解いていくのだとか。そして、後日お話ししたことをまとめた資料をお送りし、サポート開始となるそうです。

実際の提案資料

片づけ作業では、高山さん自らがセレクトした収納グッズを使って美しさにもこだわります。それもそのはず、高山さんはライフオーガナイザー向けのスキルアップ講座である「収納プランニング実践講座」を監修するプロ中のプロ。収納プランニングやコーディネートを教えるほど豊富な知識がある人からサポートを受けられるというのは、なんとも贅沢なことですよね。

さらに高山さんは、ご依頼者だけではなくそのご家族にも納得してもらえるよう、最初の作業場所はリビングやキッチンといった、誰の目で見てもストレスがなくなったことがわかるような場所を意図的に選ぶことも。お客さまの想像以上の提案、想像以上の仕上がりにすることを何よりも大切にされていることが伝わってきます。

「私たちライフオーガナイザーの仕事は、お客さまが気づかないストレスに気づき、解決に導くことなんです。片づけの妨げになっているものを改善することで、常にワンランク上のご提案ができるように手を尽くしています」

いつもソファーの上に出しっぱなしになってしまう服、なぜだか調理に時間がかかるキッチン、気に入ったグッズを買い揃えても理想に近づけない部屋……。なんとなく暮らしづらさを感じているけれど、その理由がわからないというシーンは意外と多いと思います。プロ目線で原因を見つけ、解決まで導いてもらえるなんてありがたいですよね。

「単にお客さまがおっしゃる要望を叶えるだけなら、ストレスは改善できるけれど感動は与えられません。だからこそ、私はもう一歩踏み込んだご提案ができるように心がけているんです。

最初の片づけサポートから数年経って、子どもが生まれたり新しく家を建てたりして生活スタイルが変わったときに、ふと思い出して『またサポートをお願いしようかな』と思ってもらえる。これからもそんな存在であり続けたいですね」

情報収集を惜しまない。高山さんのこだわり

協会内でも、「収納といえば!」と名高い高山さんの美収納術。「お客さまより知らないことがあってはいけない!」という気持ちで最新グッズの情報を得るべく、普段から時間を見つけてはインテリアショップへ行ったり、ネットサーフィンをしたりしているのだそう。カフェや美容室、ホテルなど、行く先々でもついつい注目してしまうのはインテリアなのだとか。

「常にアンテナを張っていろんな収納用品に触れておくことが大事です。流行をキャッチして目を肥やしておけば、高級なものではなくても、お手頃価格のものを組み合わせてすてきに見せたり、高見えするものをうまく選んだりできますから。

たとえば今の流行りは、マットな質感のもの。光沢のないものを選べば、たとえ100均グッズでもおしゃれに見せることができますよ」

高山さんのサポートは、片づけや収納プランニングだけにとどまりません。何十時間もお客さまと作業をするなかで会話が弾み、片づけ作業中に家族や仕事の悩みを打ち明けられることも多いのだそう。そんなときにも専門的な立場から相談に乗れるよう、選択理論心理学を学んだり、アンガーマネジメントファシリテーターの資格を取得したりもしたのだといいます。

お客さまは、ライフオーガナイザーに家の中すべてのものを見せることになる。だからこそ高山さんは、お客さまとの信頼関係を構築できるよう心がけています。学んできたことを総動員して、お客さまの前でアウトプットすることで、「この人には相談してもいいんだ」と思ってもらえる存在でありたいのだとか。


誰もが驚く仕上がりにこだわり、必要だと感じたら新たな資格まで取得する——。

高山さんがそこまでできるのは、なぜなのでしょうか。理由を尋ねたところ、優しい微笑みを浮かべながらしみじみと答えてくれました。

私、天職かなと思うくらい、この仕事がすごく好きなんです。私の提案でお客さまの暮らしが変わっていくのを感じるのが楽しくてたまらなくて。いちばんうれしいのは、お客さまと一緒に『生活を改善できてよかったですね!』と喜び合う瞬間です。家に帰ってからも、ビフォーアフターの写真を眺めながらお客さまの笑顔を思い浮かべては、思わずニコニコしてしまいます」

訪問先で、お客さまと手を取り合う高山さんの姿が目に見えるようでした。

片づけサポートにかける想いや姿勢がお客さまに伝わっているから、「親身になって寄り添ってくれる人なんだ」という信頼感を得ているのだろうなと感じました。だからこそ、また頼みたくなるし、誰かに紹介したくなるのでしょうね。

自分自身の気持ちも変えたい!そんな人に寄り添って

片づけにお金を出すなんて……。と悩む人は多いと思います。ですが、高山さんのサポートのおかげでイライラやモヤモヤが解決し、気持ちが前向きになったというお客さまは本当に多いのだそう。今後も、目に見えるものや空間の整理だけでなく、心の変化までサポートしていきたい、と高山さんは考えています。

「他人の気持ちや行動を変えるのはなかなか難しいです。でも、空間を整えるだけで、生活がバージョンアップしたり、ストレスがなくなったりして、自分の気持ちがラクになって、周囲ともうまくいくだなんて、なんて素晴らしいことなんだろう、と思うんですよね。

そこに至るまではちょっと大変かもしれませんが、それを私たちライフオーガナイザーがお手伝いすることによって上手に乗り越えることができるのであれば、お客さまにとってもこれほどのメリットはないんじゃないかと思います。いま悩みを抱えている方には、『ぜひ一度、ライフオーガナイズを体験してみて!』と声を大にしてお伝えしたいです」


そんな高山さんは、ライフオーガナイザー向け実践講座のプログラムディレクターや、協会が監修した香川県の収納建材メーカー「南海プライウッド」の大阪と名古屋のショールームの収納プランニングも務めています。ショールームは予約制で見学可能なので、興味がある方は公式ホームページをご確認ください。

多くの人を虜にする高山さんの片づけサポート。その一部を覗いてみたい方は、Instagramも必見です。
きれいな写真に、サポート事例や日々の暮らしのワンポイントアドバイスが満載。こちらもぜひチェックして、高山さんがつくり出す すてきな世界観に浸ってみてくださいね。

▼高山さんのInstagram

高山たかやま一子いちこさんのプロフィール
「整理収納お片づけサービスSMART-WORKS」代表。サービスエリアは関西全域。
日本ライフオーガナイザー協会内でも、「収納プランニングの達人」としてその名を馳せる。インテリア性と機能のバランスを考慮した収納コーディネートが得意で、2023年10月に開講した会員向けの「収納プランニング実践講座」では、「ライフオーガナイザーの仕事がもっと世の中に広まるように」との熱い気持ちで監修を務める。社会人の娘と高校二年生の息子を持つ二児の母。企業での総務や経理、社会保険労務士として事務所勤めをした経験も。自宅のライフスタイルが掲載された書籍も多数。

■高山さんのWebサイト:http://smartw.jp
■高山さんのInstagram:https://www.instagram.com/ichiko.ta15/
■協会の紹介ページ:https://jalo.jp/member/takayama-ichiko/

取材・編集:くらしなゆうこ
取材・執筆:あやこあにぃ

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