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Web3の世界へようこそ!Web3ビジネスの現状とこれから[2024年上半期版]

Web3(読み:ウェブスリー)という言葉を聞いたことがありますか?

これは、普段私たちが使っている「インターネットの次の段階」を表す言葉です。
私たちの日常生活やビジネスにとって、インターネットがどれほど重要であるかは、もはや言うまでもありませんが、Web3はこれまでのインターネットをさらに進化させるものです。

そして、Web3は単なる一過性の流行ではなく、今後のビジネス環境において中心的な役割を果たすことが期待されています。
個人にとっても、大きな潮流であるWeb3を早期に理解して、体験しておくことは、趣味の領域から仕事まで、自社、クライアントやビジネスパートナーのビジネス、ひいては、あなた自身の成功につながることでしょう。

Web3の前提 〜 Web1 と Web2について 

Web3とは具体的にどのようなものか、Web3の概念・ビジネス活用・事例を紹介する前に、Web1とWeb2について説明しておきます。

Web1

Web1は、1990年代初頭に登場したインターネットの最初の形態です。
この時代のウェブは「読むだけ」の性質が強く、主に情報の提供を目的としていました。代表例として、ホームページをイメージしてください。
ホームページでは個人や企業が情報を一方的に発信する媒体として、主にテキストや簡単な画像で構成され、ユーザーは情報を閲覧するだけで、ユーザーからの積極的な参加や相互作用はほとんどありませんでした。


Web2

Web2は、2000年代初頭に登場した進化形態です。現在も含まれます。
Web2は「読み書き可能」な特性を持ち、ユーザーは情報の消費者であると同時に、コンテンツの発信者としても活動できる、インタラクティブで参加型のプラットフォームへと変革しました。代表例として、ブログ、SNS、ウィキペディアなどのプラットフォームをイメージしてください。

Web2では、情報の双方向性を促進し、個人の表現や意見交換の場を大きく広げました。特に、スマートフォンや高速通信技術の普及とともに、オンラインでの活動が日常生活に深く組み込まれるようになり、情報技術の民主化を加速させました。

Web2の問題点

Web2は、私たち消費者の生活/ビジネスにとって、切っても切り離せないほど便利である一方で、下記のような問題点が指摘されています。

  1. プライバシーの問題
    Web2の多くのプラットフォーム(ここでは、◎oogle、◎pple、◎mazon、旧◎witter、◎acebookのような企業を例示します)では、ユーザーデータを収集し、広告ターゲティングなどに使用しています。これにより、ユーザーのプライバシーが侵害される恐れがあります。

  2. データのセキュリティ
    個人情報やセンシティブなデータが中央集権的なサーバーに保管されるため、ハッキングやデータ漏洩のリスクが高まります。

  3. プラットフォームの独占 
    大手企業がインターネットのプラットフォームを支配し、市場の独占や競争の阻害が問題となっています。

  4. コンテンツの管理と検閲
    ソーシャルメディアのプラットフォームがコンテンツを管理し、何が表示されるかを決定することによる検閲やバイアスの存在が懸念されています。

  5. アクセスの不平等
    リソースやアクセスが限られている地域では、十分な情報を得ることができないデジタルデバイド(情報格差)が生じています。

今回紹介するWeb3は、上記に挙げたWeb2の問題点を解決するもので、今までのインターネットよりも、個々人が自分自身の情報をコントロールできる力を持ち、情報の安全性が高まると期待されています。


Web3に登場するキーワード

Web3を理解するためには、いくつかの新しい技術の基本概念を知る必要があります。できるだけ難しい専門用語は使わずに説明していきます。

ブロックチェーン

Web3を説明する上では欠かせないブロックチェーンは、情報の格納と転送を安全かつ透明に行う技術です。
Web3ではブロックチェーン技術が中心的な役割を果たしており、下記に説明するデータの不変性透明性信頼性が保証されます。

・複数のデータ(=ブロック)をチェーン(鎖)で繋いでいる
ブロックチェーンでは、複数の取引データを「ブロック」として扱い、それぞれが前のブロックに対する参照情報を持ってブロック同士が「チェーン(鎖)」のように繋がって連続性ある情報の確からしさを保持する仕組みです。

上の例では、5つ(6〜10)の取引をブロックcとして扱い、ブロックcには、ブロックbの情報も持ってます。a ⇒ b ⇒ c ⇒ d ⇒ eとチェーンのように繋がっています。

・データをみんなで管理する
取引がブロックに記録されると、ネットワーク上の全ノードにコピーが配布されます。
複数のコンピュータ(ノードと呼ばれる)がネットワークを通じて台帳を共有し、分散して管理するシステムがブロックチェーンの特徴の1つです。この台帳は、特定企業やサーバーに集中していないため、中央集権的な管理者が不要となります。

みんなが同じデータを分散して所有し、誰もがデータを見られる

・改ざんが困難
新しいブロックが追加されると、それまでのブロックチェーンのコピーが更新されます。この過程は透明であり、一度ブロックチェーンに追加されたデータは後から改ざんが非常に困難です。

・取引履歴が証明できて、永久的に残る
特定の企業やサーバーに集中しないため、全世界の人が見ることができる透明性が担保されます。

これらの特徴から、信頼性の求められる金融取引だけでなく、サプライチェーン管理、デジタルアイデンティティ、契約の自動化など、多岐にわたる分野で応用されています。


・わかりやすく例示してみると。ETC
説明がちょっと難しい、、、と思った方は、高速道路の料金所にあるETCで例示してみます。高速道路を利用する際、ETCがなくても人のいる料金所で精算することはできますが、ETCを利用していれば、料金所を並ばずにスイスイ進む、人の手を介さず無人でもOK、クレジットカードでらくらく精算、ミスなく記録、窓口よりも高速料金がお得に利用できますね。

これが、インターネット上のブロックチェーンでも同じようなことが言えます。ブロックチェーンがなくても、インターネットを利用することができますが、上記に記載したようなブロックチェーンのメリットを享受することで、インターネットの世界で透明性や信頼性が確保できるようになるのです。

高速道路でETCが当たり前に普及しているように、インターネットの世界でもブロックチェーンが当たり前に動いている。
そんな未来がやってくるかもしれませんよ・・・


暗号資産

デジタル形式の資産には、Suicaなどの電子マネーや、デジタル上で管理されてお買い物に使用できたりするポイントシステムなども含まれますが、ブロックチェーン技術を利用しているデジタル資産を「暗号資産」と言います。

・ビットコイン
ビットコインは、ブロックチェーン技術が使われている最初の暗号資産です。
ビットコインの主な目的は、中央銀行や金融機関に依存せずに、安全かつ迅速に、全ての取引を公開的かつ不可逆的に支払えるデジタル通貨を提供することです。

・イーサリアム
ビットコインに次いで有名なイーサリアムは、ブロックチェーン技術を基盤として、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムによって契約や手続きを実行するプラットフォームを提供します。
イーサリアムは、金融取引だけでなく、分散型アプリケーション(DApps)の開発やNFTの発行など、幅広い用途で使用されています。


NFT

有名人のサイン入りグッズを代表例とする現物資産では、唯一無二が証明できる一方で、画像のようなデジタルデータは誰でも簡単に複製できてしまうため、唯一無二が証明できませんでした。

そこで登場したのが、ブロックチェーン技術を活用したNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)です。
デジタル資産にユニークな識別コードを付与して、ブロックチェーン上で管理されることで、独自性と希少性、所有権を証明、独自の資産として売買ができるようになりました。

NFTは、主にデジタルアート、音楽、オンラインゲーム内アイテムなどのデジタルコンテンツの分野で用いられ、今後様々な用途で、市場を拡大していくことが期待されています。


DAO

DAO(Decentralized Autonomous Organization、分散型自律組織)は、中央集権的な管理者や組織構造を持たない、ブロックチェーン技術に基づく新しい形の組織形態です。

DAOはスマートコントラクトを利用して、組織のルールや取り決めをブロックチェーン上にプログラムされます。これにより、特定の誰か(例:会社の社長のような力の強い人)の意思に偏らない透明性と効率性が高い組織運営が可能になります。
DAOのメンバーはトークンを持つことで、投票や意思決定プロセスに参加し、組織の方針やプロジェクトに影響を与えることができます。
DAOは、資金調達、資産管理、ネットワークガバナンスなど、さまざまな用途で活用されています。

DAOの代表例として、ビットコインが挙げられます。
ビットコインはもともとデジタル通貨として設計されており、厳密にDAOではないのですが、ビットコインがDAOのように運営されていると言えるのは、そのガバナンスがユーザーの合意形成によって行われ、分散化された意思決定プロセスを持っている点です。
ビットコインのプロトコルの変更やアップデートは、コミュニティの合意によって実施されるため、これはDAOの運営原則と一致します。

現時点で、日本国内で正式なDAOとして活動している組織は多くありません。一般的には、DAO=コミュニティを指すことが多いイメージを持っています。

Web3の魅力やビジネス活用の成功要因

肌感覚ですが、企業のWeb3事業への参入が増えてきました。
現在のWeb3/NFTは、企業やブランドがNFTを顧客エンゲージメントのツールやロイヤルティプログラム、限定商品の販売などに利用し始めており、ビジネス分野での展開に注目が集まっています。

ここからは、私自身がWeb3界隈で約2年、体験したこと、学んだこと、感じたことを振り返り、Web3がビジネスにどのように影響を与え、どのような事業が展開されていくかを、このnote記事で解説します。


付加価値としてのWeb3/NFT

独自の観点で、Web3やNFTでできるようになったことを
・デジタルデータの新たな経済圏
・中間業者を介さない直接取引
・デジタルデータの権利の移転や証明
の3つにまとめてみました。

ビジネスオーナーの視点では、「NFTを使って何をするか」を考えるのではなく、「顧客 or エンドユーザーの課題に対して、どのような商品・サービスが必要か?」「魅力的な商品・サービス(これ自体はWeb2でもよい)があったうえで、その機能の一部にWeb3やNFTで、どのような付加価値が提供できるのか」といった、本来の起業・新規事業が求められます。

機能的な内容だけに着目すると、「それって、Web3じゃなくてもいいよね?」「今あるサービスでもできるよね?」と感じたかもしれません。

それでも「NFTがあると、便利・簡単・安価にすぐできる」「複雑なしがらみを解消したり、手続きが簡略化できる」というような、痒いところに手が届く機能的役割が期待されてくると思います。
特に、リアルとデジタルが組み合わされて、これまでできなかった新しいサービス、web3時代に合わせたマーケティング、顧客ロイヤリティを高めるコミュニティ形成など、どんどん登場してくると考えています。

そのうえで、今後は、NFTがサービスの目玉/火付け役となって盛り上がるのではなく、単に機能としてNFTがこっそり使用され、付加価値の高い事業(商品やサービス)そのものに対してユーザーが付いて、お金が動いていくようになるでしょう。


テクノロジーとエモーションの融合

Web3の世界では、ブロックチェーンという「テクノロジー」を提供するだけでなく、デジタルの領域に「エモーション」、つまり個人の感情や意味を加える能力を持っています。
Web3の成功要因は、テクノロジーとエモーションの融合が鍵になってくると考えます。

  1. 独自性の付与
    ブロックチェーンは、デジタルアイテムに「唯一無二」という属性を与えることができます。たとえば、NFT(非代替トークン)は、デジタルアートや音楽などの作品に、固有の識別情報を付与します。これにより、デジタル作品が単なるファイルではなく、「オリジナルの一点物」として価値を持つようになります。

  2. デジタルデータなのに、所有する特別な感覚
    ブロックチェーン上のアイテムを所有することは、単にファイルをダウンロードする以上の意味を持ちます。
    NFTを通じて購入したアート作品は、単なる画像ではなく、アーティストの創造性と所有者の好みが反映された、特別な存在となり、所有者はそのアイテムに対して、より深い感情的なつながりを感じることができます。
    これは、実際にNFTを持ってみないと感じられない感覚です。

  3. コミュニティとの結びつき
    Web3事業で特徴的なのは、「コミュニティ」の存在です。
    ブロックチェーンを基盤とするWeb3プロジェクトは、コミュニティを通じて、共通の興味や価値観を持つ人々を結びつけ、プロジェクトに金銭的な投資だけでなく、感情的な投資、多種多様な貢献をすることを促します。

従来のデジタル技術が提供するのは、情報や機能性だけでしたが、ブロックチェーンとWeb3は、デジタルの世界に「感情的なつながり」をもたらします。ユーザーはただの消費者ではなく、自分自身の感情やアイデンティティをプロジェクトに反映、貢献することができるのです。

例えば、特定のNFTアートを所有することは、データ(ブロックチェーン)上での所有の事実を作るだけでなく、その作品に対する個人的な愛着や、アーティストとの感情的な繋がりができます。
また、DAOやコミュニティに参加することは、単に買い物をするだけでない帰属意識や仲間意識を生み出します。

このように、Web3とブロックチェーン技術は、デジタルの世界に新しい価値観「エモーション」をもたらし、ユーザーにとってより意味深く、個人的な経験を提供します。これは、従来のインターネット体験にはなかったWeb3の大きな魅力の一つです。


トークングラフマーケティング

Web3のマーケティングには、トークングラフマーケティングが有効になるでしょう。

トークングラフマーケティングとは、ウォレットの情報を基にユーザーの趣味嗜好にあったNFTの送付やプロダクトの訴求をするマーケティング手法のこと。

https://web3marketing.co.jp/column/307/より

従来のマーケティングでは、インタレストグラフ(趣味や嗜好を基に)やソーシャルグラフ(ユーザー同士の繋がりを基に)が使用されていましたが、価値観の多様化によって、「同年代だから同じ考えを持つわけではない」「仲がよい人でもスキなものは異なる」ため、インタレストグラフやソーシャルグラフでは、一概に効果のあるターゲット設計ができません。

反面、トークングラフにおいては、その人(ウォレット)が保有しているNFTや仮想通貨などが可視化されるため、その人の行動や好みを直接把握できるようになり、ダイレクトに、より効果的なマーケティングが行えるようになります。


余談となりますが、国内NFTの動向や、Web3の現状を別noteでまとめてみましたので、ご覧ください。


"個人が輝く"新しい働き方

Web3は、ブロックチェーン技術を駆使して、従来のビジネスのあり方や、個人の働き方が変わろうとしている、と感じています。

それが、上記に紹介したDAOコミュニティという観点です。

従来のビジネスでは、企業が製品やサービスの開発を主導し、雇用されている社員、もしくは外部の企業との契約した社員によって、そのプロジェクトが運用されていきます。
一方、Web3事業では、コミュニティが中心となり、プロジェクトに関心を持つ社外の個人やグループを指します。
企業に属す雇用関係がなくても、誰でも気軽に参加でき、プロジェクトの方向性や運営に積極的に関与、貢献することができます。

個人にとっては、従来の仕事、家庭に次いで、サードプレイスと呼ばれるような位置づけに、このコミュニティ活動ができる環境がWeb3には多く存在します。

そこで、ここからは、個人がどのようにWeb3コミュニティやWeb3事業に関与していくか、取り組みやステップをまとめてみます。

初級編:調べる・学ぶ

まず、Web3の基本的な概念、技術、そして背景について理解しておくことは重要です。しかし、これらの技術の内部動作を完全に理解することは必ずしも必要ではありません。

考えてみてください。私たちは毎日インターネットを利用していますが、その背後にある通信プロトコルやルーティングの仕組みを詳細に学ぶ必要はありません。自動車を運転するためにエンジンの仕組みを詳しく知る必要はありません。同じく、スマートフォンを使いこなすためには、内部の回路設計を理解している必要はないのです。
Web3もこれと同じで、ブロックチェーンがどのようにデータの不変性を保証するか、スマートコントラクトがどのように自動実行されるかという基本的な理解があれば、新たなビジネスや創造的な取り組みに取り組むための土台となる「新しいインターネット体験」と「経済的機会」を学びましょう。

すでにWeb3を活用している企業の事例を調査し、どのようにビジネスに取り入れられているかを学びます。
Web3は進化が速い分野なので、最新の動向やニュースを追い続けることが重要です。Xの投稿や、専門的なブログ(最先端は海外の記事であることが多い)、Voicyなどの音声配信、オンラインフォーラムを活用しましょう。
誰でも気軽に参加できるDiscordなど公開されているケースが多いので、Discordの投稿を眺めているだけでも、コミュニティの雰囲気を感じ取れたり、挑戦や失敗を遠目からでも見てとることが大切です。


中級編:(ユーザーとして)体験する、コミュニティに参加する

自社や顧客のビジネスモデルにWeb3技術をどのように取り入れるか検討するには、NFTを買ってみたり、Web3コミュニティに参加して文化に触れてみたり、ユーザーとして直接体験することで、その動作原理、利点、限界をより深く理解することが大切です。
実際に体験してみると、これまでと違ったビジネスの観点、働き方、人との関わり方、に面白みを感じていただけるのではないでしょうか。また、実体験はビジネスへの応用においても新しいアイデアや戦略を生み出す源泉となり得ます。

例えば、NFTをきっかけにする場合には、下記のようなアクションが必要になります。

  1. ウォレットを設定する
    Web3の世界に入る第一歩は、ウォレット(≒財布 /アカウント)を設定することです。MetaMaskのようなウォレットが代表的です。

  2. 少額の暗号資産を購入する
    ウォレットが設定できたら、少額のビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を購入してみましょう。国内の暗号資産取引所では、coincheckやbitFlyer、GMOコインなどが有名です。これにより、暗号資産の取引や保管の経験を得られます。
    ※現在、暗号資産がなくても、日本円で取引することもできるようになっています。

  3. dAppsを試す(NFTを購入または発行する)
    NFTの世界を探るために、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで、NFTを購入するか、自分のデジタル作品をNFTとして発行してみましょう。これにより、Web3の新しい価値創造の形を体感できます。

  4. Web3コミュニティに参加する
    Web3はコミュニティ主導のエコシステムとなっています。代表的なツールでは、Discordです。
    当然、コミュニティによって、雰囲気や活性の度合いが異なります。まずは参加してみて、文化を感じ取ってみて、自分にあうコミュニティを見つけてください。
    例えば、購入したNFTに関連するコミュニティに参加して、交流を図ってみましょう。会話を楽しむだけでなく、Web3に関連した情報共有やネットワーキングを行うことができます。

  5. dAppsを試す
    分散型アプリケーション(dApps)を探索し、実際に使用してみましょう。dAppsは、DeFi(分散型金融)、ゲーム、など、さまざまな種類があります。


上級編:(運営者として)コミュニティで活動する

利用者としてNFTを売買したり、所有するだけでは、Web3の面白さをまだまだ感じ取ることができないでしょう。
Web3事業の一部のプロジェクトでは、コミュニティや運営の一員として参加する、参加者が直接貢献することが可能です。

Web3事業における役割

Web3のエコシステムは、技術開発、マーケティング、コミュニティマネジメントなど、その独自性と専門性を活かした多様性のあるメンバーで形成され、それぞれが相互に依存しながら事業を推進しています。

自身の専門性や経験を活かして、実際にプロジェクトに関わることで得られる経験は、理論や第三者の視点では得られない深い洞察を提供します。このステップにより、ビジネスの革新者として、またWeb3コミュニティのリーダーとしての地位を確立することができます。

誰しもにとって「初めて」があるように、Web3の世界に入ることは挑戦になりますが、ご自身の将来の可能性を最大限に引き出すチャンスになると思います。


上級編:育成する/仲間を増やす

私と同業であるコンサルタントにとっても、今後、Web3に関与する新しい企業、新規事業と出会い、専門知識を活かす機会が増加することでしょう。
Web3に関する教育や啓発活動、ワークショップやセミナーを行い、より多くの企業にWeb3の理解と活用を促進する普及活動をしたり、単純に興味を持ってもらえるような仲間を増やしていくインフルエンサー的な活動も必要になるでしょう。
私自身、そのような立ち位置を狙っています。


Web3に興味を持つ人へ

事業から「自業」へ

Web3界隈では、どのような人であっても、適材適所、得意な部分で活動して貢献できる場が存在します。テクノロジー、マーケティング、コミュニティビルディング、教育、サポートなど、多様なスキルがこの新しい世界で活かされることでしょう。
Web3事業に参加することは、単に新しい技術やサービスの開発だけに限らず、新しい時代の生き方・働き方となる「自業(=自分のやりたいことやできることを仕事にする)」を模索してみてはどうでしょうか。

また、Web3市場はまだ小さく、未経験の部分が多いため、どの企業も手探り状態です。他のWeb3プロジェクトや企業とのパートナーシップを構築し、相互の知見とリソースを活用することが求められています。
さらに、ブロックチェーンや暗号資産の専門家やプロジェクト運営の経験者との協力により、新たなビジネスの道を探求することも重要です。多様性のある個人の情熱と専門性を結集させ、新しい価値を創造する未来への扉を開くことができます。


士業・コンサルタントの皆様へ

仕事から「私事」へ

Web3の普及は、税理士、弁理士、弁護士といった士業のほかに、多様な経験、専門性を持つコンサルタントなどにとっても、未知のフロンティアとなりえる領域です。
しかし、今は、既存の枠組みを超えた新しい課題が多く待ち受けています。それぞれの国で扱いが異なり、日本政府の方針もまだ明確でない中、専門家の知見や経験は重要になります。

なにより、Web3はただの「ライスワーク(=食うために働く)」であるクライアント支援の「仕事」を超えて、「ライフワーク(=生きがいとして働く)」という、自らの「私事」として情熱と深い充実感を得られる領域です。

私自身は、長い人生のなかで、新しい時代や社会を形作る先駆者となれる大きなチャンスではないかと感じ、Web3を日々ライフワークとして活動をしていて、とても充実しています。


NFT活用事例

Web3ビジネスに関しては、まだまだ初期段階にあり、多くの可能性を秘めているとともに、市場がどのように形成され、成長していくか楽しみな状況です。
別noteにて、2023年9月時点の事例をまとめています(※随時アップデート予定)ので、こちらをご確認ください。

1.キャラクター展開(IP)
2.DAO/コミュニティ
3.ブロックチェーンゲーム
4.メタバース
5.リアル×デジタル
6.資金調達(クラウドファウンディング/寄付)
7.地方創生/旅行/イベント
8.エンタメ
9.教育


まとめ

この記事では、Web3の基本概念とビジネスへの応用について紹介しました。

ブロックチェーン技術は、第◯次産業革命クラスの大きな技術革新と言われ、Web3サービスは、現在の世界観や価値観を大きくガラッと変える未来を作るほどのインパクトを与えることになります。
Web3界隈は今もなお黎明期ですが、新しい市場の開拓や価値の創出を目論む企業も注目し参入が増えています。
Web3(ブロックチェーン、NFT)の技術や特徴を把握しビジネス戦略に組み込む事業がこれから発展していく、と信じています。

そんな時代を先取る黎明期を過ごせていること自体、人生のなかでそう多く経験できるものではありません。
多くのビジネスチャンスが転がっていると思います。
一つの例として、大企業ではなく、インフルエンサーでもなく、小さな会社や個人の活動が評価されやすい時代になると期待しています。

Web3の時代に対応し、未来のビジネスシーンをリードするためには、今が学びと準備を始める絶好の機会です。
時代が変化する最前線を見届けたい、私自身もなにか関与したい、ライフワークとして楽しみたいと思っています。

ぜひ一緒にWeb3の世界へ飛び込んでいきましょう!



重要な免責事項

本記事に含まれる情報は、一般的な情報提供を目的としており、いかなる形での金融アドバイス、法的アドバイス、またはその他の専門的なアドバイスを意図したものではありません。市場は変動するため、本記事に記載された情報は時とともに変化する可能性があり、本記事の情報が最新かつ正確であることを保証するものではありません。本記事の著者や関連する人物は、読者が本記事の情報を使用して行ういかなる行動に対しても責任を負いません。

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