公文富士夫 選考委員長 (信州大学 名誉教授) 
高知大学海洋コア総合研究センター

砂岩にもいろいろあります。砂のでき方やできる環境によっては、さまざまな違いができるのです。

写真１はさまざまな色合いをもつ砂岩の例。写真の中の白色の砂岩は、石英の砂粒ばかりからできている石英砂岩です。薄い板（薄片）にして観察すると、写真２のように丸みを帯びた石英の粒がびっしりと固まっていることがわかります。石英は普通に岩石を造る鉱物の中では最も固く（硬度７）、化学的耐性も大きいので、“最強”の滑らない砂のはずです。

でも、結果はやってみなければわかりませんね。

写真１：様々な色調を帯びた砂岩。　構成する粒子と形成環境の違いを反映している。

写真２：写真１の白い砂岩（石英砂岩）の薄片写真。円形の点線がもとの砂粒子の外形を表すダストリング。中央左の灰緑色の粒子は電気石の粒子。

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