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エズラ・ミラーよ、更生しろ。責任は取れ。

エズラ・ミラーがついに沈黙を破りました。

Variety誌の独占インタビューにて:周囲の人々や会社にかけた迷惑を謝罪して、現在は複雑な精神上の問題を抱えていることを認めて治療を受けているらしいです。健康で安全なクリエイターとしての復活を目指すとのことです。

気になるのは、グルーミングをはじめ逮捕や窃盗など世間を騒がせた事案には一切言及してないことです。おそらく司法手続きで正式に対応するため何も喋れなかったのだとは思いますが、だとしてもそういう説明はあっても良いとは感じました。(弁護士チームがストップを掛けた可能性はあるかもしれませんね)

これまで報道されてきた事案には誠実に対応してほしいです。警察など司法を担う然るべき立場の人達が対応していると思うので、私はそちらを信頼します。

誤解されたくないのでしつこく書きますが、私は問答無用でエズラを許すと言っているのではありません。司法的に正しい手順で、然るべき措置は取った上で、本人には更生して先に進んでほしいだけです。そこに罰金や実刑が含まれるなら、彼はそれをこなすべきだと思います。未成年が関わっているだけに業界に復帰できなくなる可能性もゼロではないでしょう。

ただ逆に、憶測だけで物事を決めつけて「二度と表舞台に出てくるな」とまでは言えません。彼自身が性的マイノリティという時点で複雑ではありますが、関わっていた子供にしたって複雑な家庭環境の育ちのようですし、防衛意識の高い親が騒ぎ立てただけのように解釈できる事案もあります。部外者が、ましてや米国から遠く離れた何も知らない日本人が裁きを決める立場になれることではありません。


紊乱や窃盗も大きな問題行動ですが、やはり少女へのグルーミングの方が人としてヤバイと言えるでしょう。ヤバイだけに重罪になる可能性は高く、だからこそ冤罪には注意して、実態を慎重に見るべきです。

少し判断材料を置いておきます。

まずは6月8日に報道された18歳の少女

報道された時点では18歳なので成人でした。駆け落ちもどきを実行した時点では少女でしたが、彼女は幼少期から環境活動家で著名人であったという事実を知ると、もう少し物事が立体的に見えてきます。

アメリカ原住民の血を引いて生まれる。
両親はともに環境活動家。
9歳で環境活動家デビュー。
12歳でRezpect Our Waterで「時の人」に。
12歳でファンタビ撮影現場でエズラと出会う。
15歳でグレタさんと複数の集会を開催。
17歳で学校を中退してエズラのもとへ。
現在18歳。自身がノンバイナリー(クィア)であることを表明。

https://en.wikipedia.org/wiki/Tokata_Iron_Eyes

Rezpect Our Waterとは《水の大地を敬え》という意味で、Respectという単語を原住民など識字率が低い人達が間違えがちなRezpectというスペルミスにして、《資本主義に搾取された貧困層の私達》《言葉も知らぬ子供》という立場をアピールした標語になっています。要するに、原発を筆頭とした杜撰な開発によって本来の自然が失われることに抗議する運動です。(*アメリカは日本に比べてかなり管理が杜撰です)

この活動で著名人になった彼女は、15歳であの有名なグレタさんと意気投合してメディアに頻出していたようです。補足しておきますがグレタ・トゥーンベリも色々な見方ができる人物ですよ。打倒トランプのためにアメリカ民主党がアスペルガー症候群の少女を利用してメディア戦略を敷いた、その政治ゲームに利用されたのが彼女であるとか。そんなグレタさんと懇意にして精力的に活動していたので、これはもうトカタさんも”普通の少女”とは言えません。だからといって「彼女にも責任がある」とまでは言えませんが、とりあえず只者ではないのは確かです。

そんなスーパーキッズを抱える環境活動家の両親が【娘がおかしくなって駆け落ちしたのはアノ変態野郎がクレイジーな教育をしたせいだ】と告発したのです。娘本人はInstagramで【今が一番自由で本当の私だ】と発信しました。登場人物の社会的影響力が大きいだけで、よくある家族の喧嘩のようにも見えます。

次に6月18日に報道された12歳の少女

こちらも本人からの告発ではなく、【少女の母親が申請した保護命令をマサチューセッツ州が受理した】というものです。 少女は現在12歳でまたしてもノンバイナリー。名前や顔などはプライバシー保護の観点から非公表。保護命令の根拠は被害者側の証言だけで、エズラ側の弁論はありません。

引用記事を要約すると、最近のエズラ・ミラーは放置すると何をするか分からんし、母親もすごく怖がっているので、【その12歳のノンバイナリーの少女には近づくな】と裁判所が命令を出した。まだ実害が出たと言える証拠はないが、知人の知人の家にアポ無しで押しかけるなどエズラの行動は常軌を逸している。といった所です。

そりゃあ連日あのニュースを見ていれば、防弾チョッキを着用したエズラ(知人の知人くらいの距離感)が突然家に押しかけて「君たちの子供はノンバイナリーなんだろう?彼/彼女には正しい先生が必要だから、僕が引き取ってあげるよ」なんて言い出したら、両親は恐怖を感じますし、裁判所に接近禁止令を申請しますよ。私も同じことをすると思います。裁判所も先日のトカタさんの報道を知っていますから、事態を重く見て申請を受理するでしょう。

実はエズラが初めて12歳の少女に会ったのは2月で、これはトカタさんの両親が告発する前だし、エズラがハワイで逮捕される前でもあります。最初は母親だって「わぉ、知人の紹介でエズラと知り合いになれたわ!」だったのが、「ハリウッドで忙しいはずなのにちょくちょく家に来ておかしいわね」になって、「防弾チョッキで来るとかヤバくね?」になって、そんな折にトカタさんの報道があり、後から「え、あの時の発言、マジかもしれないじゃん、やべえ、裁判所に相談しよう!」みたいな流れだったのかもしれません。

でも逆に言えば、一次報道から分かるのはそれくらいなのです。

もちろんそれだけでも問題行動ですし、罪が確定する可能性はありますが、どの程度の罪なのかについては慎重に議論すべきだと思います。


あくまで今後の警察の動き次第ですが、事情によってはエズラ・ミラーは相応しくないという結論になって、映画『ザ・フラッシュ』のリキャストやCG差し替えが起きても仕方ない状況だと私は思います。エズラが更生できるかはあくまで”未来”の話であって、【今】の彼がDCブランドでヒーローを演じるに値するかとは別問題ですから。

Army of the Dead (2021) でも問題行動を起こした俳優がCGで差し替えになりました。

少し前の記事ですが、フラッシュの主演が『メイズランナー』のディラン・オブライエンに変更される噂があったようです。

顔の骨格は結構似てると思います。CGで顔を置き換えて、台詞をアフレコして、生身のシーンは再撮影すれば、比較的低予算で入れ替えできるかもしれません。(笑)

ただしユダヤ人のミラーを白人俳優に替えたら、それはそれで白人至上主義ホワイト・ウォッシュだと大騒ぎする人達も出てきそうです。もう本当にカオスというか、ミラーが更生するしか道が残されてない状況ですよね。さもなくば別のユダヤ人を連れてくるか、いっそアジア系かアフリカ系にするしかないでしょう。もうウンザリですね。

世間の多くの人と同じく、私は更生する物語が好きです。

願わくばエズラにも厚生してほしいです。DC映画で共演しているアフレックも一時期アルコール依存症などで仕事ができない状態でしたが、後年ほぼ自伝みたいな映画を撮るにまで至りました。そういう明るい未来を信じたい気持ちです。エズラも今後は周囲の支援を裏切らないように頑張ってほしい所です。

了。

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