見出し画像

考察:いまはバットフレックが復帰するべきではない理由

ベン・アフレックがブルース・ウェインとして帰ってくる!

Snyderverseスナイダーヴァース支持派では喜ぶファンが多数のようですが、私は少し違った見方をしています。

私はエズラの新作映画でフラッシュポイントが起きてキートンを迎え入れることに【消極的な賛成】の立場でした。ですから、今回のキートン消滅の危機をむしろ懸念材料だと考えています。

なぜこうなるのか以下で考察していきます。

▼背景)何が起きているのか:

先日、ジェイソン・モモアのInstagramでアフレックの参加が電撃発表されて、一部のファンはお祭り騒ぎになりました。

そして後日バットガールの公開停止が発表されて、キートン消滅説も飛び出して、もともとキートンに反対だったSnyderCultスナイダーカルトの過激派と、逆にSnyderverseスナイダーヴァースを徹底的に憎むアンチと、シンプルにキートンが大好きな老人達が言論闘争を巻き起こして、SNSは阿鼻叫喚になりました。

彼らが共通して考えるのはキートン消滅のシナリオです。本来は2022年公開予定だったフラッシュが2023年6月に延期されたために、順番が入れ替わってしまった2023年3月予定のアクアマン2でシークレット扱いだったキートンが急遽アフレックに差し替えられました。ここに追加でバットガールが公開停止になったので、これらの変更を総合するとこのままキートン復活が完全に消えるかもしれない。とのことです。

  • ザ・フラッシュ:2022年から2023年に延期も公開できるのか怪しい

  • バットガール:2022年の公開予定も会社合併に伴いキャンセル

  • アクアマン2:シークレットゲストがキートンからアフレックに変更

超単純に考えるとDCEUがキートンになるのは、Snyderverseスナイダーヴァース支持者に言わせると「間違った行為」です。今からでもキートンをキャンセルしてアフレックにしろと声を上げる過激なファンが居て、Twitterで根強く声を上げていたりしました。

そんな中でのアフレック復帰とキートン復活危機。

人によってはSnyderverseの勝利だとお祭り騒ぎです。

とんだヌカ喜びになるかもしれないのに呑気なものです。

注意:ここから先は、あくまで一つの仮説です。

▼私の考え:

私は全く逆の見方をしていまして。

キートンがいなくなると、現実的にはSnyderverseは遠のくのです。

●そもそもヒーロー映画は誰のため?

そもそもヒーロー映画というジャンルは子供向けです。

だって、漫画ですから!(笑)

もちろん漫画と言っても色々で、少年漫画から青年漫画まで、もしくはアンパンマンのような児童図書まで色々あります。アメコミにはテーマが奥深い作品「も」あるのは事実ですが、全部がそうとは限りません。

漫画について【子供向け作品を大人が楽しんではいけない】というルールはありません。しかし【大人向け作品は子供には早すぎる】ことはしばしば起こりえます。ヴァイオレンスとかセックスとかラングウェッジとかポリティクスとか。

だからヒーロー映画には子供を受け止められる器の大きさが必要です。

だから、あの子供っぽいバカなMCUは正解であり【王道】なのです。

ただ、その大きな流れの中で時々「ヒーローを題材に使った大人向けの作品」という突然変異であり【覇道】が出てきても良いじゃん、というのが私のスタンスです。少し前ならWatchmenだし最近ならJokerやTheBoysがそれに当たりますが、これらは高く評価されています。

王道:仁徳に基づく政治。儒家の理想とする政治。
   (転じて)安易な方法。楽な道。近道。
覇道:武力・策略などで国を治めること。

●SnyderverseがSnyderverseであるために!

問題はSupermanやBatmanというDCの2大看板でキッズを排除して良いのかということです。たぶんダメなんだと思います。商売として成立しません。スタジオは世代交代も見据えて低年齢層からアプローチを掛けたいでしょう。だからSnyderverseはDCEUの本流にはなれないし、R指定相当の過激な描写を維持するためには目指すべきでもないです。

だからこそ、DCEUの本流は子供をターゲットに振り切って、横にSnyderverseを分けて作るべきだと私は考えているのです。少年漫画と青年漫画くらい違いますから。300もWatchmenもThe Dark Knight Returnsも原作を読んでみてください。びっくりするくらい大人向けですから。漫画版ナウシカに匹敵します。あれは子供には理解できるものではありません。

分けて制作するからには俳優も変えるべきです。CWとDCEUが別俳優でやってきたように。映画版もマルチバースが一つ増えるだけです。というか、マルチバースは既にやってるじゃないですか。ハマダとスナイダーを下手に共存させようとするから戦争が起きるんですよ。(笑)

事実、ハマダから距離を置いているJOKERとザバ、そして曖昧にしているシャザム系はプロジェクトが安泰です。シャザムなんてプロデューサーにドウェイン・ジョンソンが名を連ねていますから、今後も堅実に動くと思いますよ。

●DCEUをキートンに譲れば、アフレックがフリーになる!

だからキートンとカジェの参加には私は歓迎だったのです。これでアフレックとカヴィルがこっちのモノになるぞ。2人のスケジュールが取れるぞって。本当の気持ちを言えば、泥棒猫のHamadaverseは即刻停止して、すぐにSnyderverseに取り掛かってほしい気持ちも少しはありますが、現実的ではないのでこの方法は望みません。なので、まずはDCEUからのアフレック退場(選手交代キートン)に【消極的な賛成】になるわけです。

今回の映画フラッシュがポシャって、キートンバッツ合流計画が消えて、このままHamadaverseを受け継いだ中途半端なDCEUが継続したら、私にはそれが一番の悲劇です。

というか中途半端なことを続けても、Snyderverseを復活させろという声は永遠に無くならないと思うのですよ。ぶっちゃけ私はただのスナイダー狂なのでRebel MoonがあればDCじゃなくても平気なのですが、たぶん世界中のザック推しDCファンが止まりません。だとしたら俳優の年齢の問題もありますから、早く覚悟を決めてSnyderverseを作るか、もしくはもう絶対に作らないと態度で示すべきです。モモアとガドットもDC卒業させたら、さすがに皆諦めると思いますよ。(笑)

●今のDCEUでは(私は)満足できません!

アクアマン2もフラッシュも、あのいかにも漫画らしいピカピカな衣装はバートン版のバットマンが提供したという設定ならあり得ると思ってたんですよ、私は。ちょっと80年代リバイバルの雰囲気もありますし。良くも悪くも90年代前半のテイストです。

それが今回の変更で『アクアマン2』の劇中で、キートンでなく、バットフレックがアーサーに与えたという設定に変わったなら、いよいよSnyderverseは抹消されたと私は受け取りますよ。

まだ作品内で明確に「巻き戻しました〜」って宣言するフラッシュポイントの方が潔くて誠実です。そうじゃなくて、これまで通りの連続する作品の中で、黙ってSnyderverseを無かったことにしようものなら、これは海外勢の有力アカウントが気づいた時にまた荒れるぞー。(苦笑)

●戦争ではなく平和の道は歩めないのか?

私はずっと前から言ってるのですが、ワーナーはHamadaverseとSnyderverseを明確に分けて、俳優も別にして両方制作を進めれば万事解決するのに、なんでそうしないのでしょうか。

ちなみに、この考えは特に海外アカウントからは殆ど同意してもらえません。皆が自分が観たいものを守るための聖戦だと思って聞こうともしない。皆が自分の好きなものが正史CANONであると言い張ります。(困)

さすが何千年もずっと戦争を永遠と繰り返してきた国/地域に住んでる連中だよなあ、と感じずにはいられません。ヨーロッパもアジアもアフリカもアメリカも全員アホです。日本という2000年以上一つの王朝で男系男子の血統と文化伝統を守り抜いてきた世界でオンリーワンの奇跡の国の民として、自信を持ってご提案します。【共存】って割とマジで日本人にしかできない世界でも貴重な発想なんじゃないかと最近は思うようになりました。マジで天皇と皇室、そしてそれを護ってきた歴代幕府と歴代内閣って偉大だわ。百年も持たない短い国政を連発してきた民族とは格が違います。日本はチャイナに攻め込まれても応戦できるだけの軍事拡張と最新技術の研究開発で防衛力だけは付けながら、今まで通りこちらからは戦争を仕掛けない態度を今後も千代に八千代に継続してほしいです。

補足)ザックでさえ、バットマンがキャットウーマンをクンニリングスしている18禁イラストを複数のSNSに「Canon」とだけコメントして投稿して、Twitterでは画像をBANされる(公式な理由は「権利者からの権利侵害の訴え」)という行動を起こしてファンを焚き付けたという事案はあるので、もう救いようがありません。ザックもファンも、悪ふざけにしてはやり過ぎなのよ。比較的閉じたコミュニティであるVeroでは全然問題なかったと思いますけど、Twitterでは何も知らない人達やアンチの数が多いですから。とはいえTwitterでなければあそこまでバイラルにはならないだろうということもあり、ワーナー首脳陣に存在感を示すためには必要だったとも言えて、判断は難しいところもありますが。

さて、話をDCに戻して。

このVerseを分割する考えを「スタートレックのケルヴィン・タイムラインみたいですね」と仰った日本人がいました。そうなんです!私が言いたいことは。これほど分かりやすい例えは他にないでしょう。

逆に言えばJJエイブラムスとレナード・ニモイはとてつもなく偉大なことをやってのけたとも言えますね。これもヴァルカンという知恵を持つ者というキャラクターイメージがあってのことだったのでしょうか。

エズラ・ミラーが不祥事を起こさず『ザ・フラッシュ』が2022年に公開されて「マイケル・キートンはDCフィルムのレナード・ニモイだ!」という見出しの記事を読めるタイムラインを生きたかったです。(笑)

「(それぞれに)長寿と繁栄を」

P.S. エズラは更生がんばれ。

了。

最後まで読んでいただきありがとうございます。ぜひ「読んだよ」の一言がわりにでもスキを押していってくださると嬉しいです!